古田会計事務所

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今週の考える言葉「成功」

考える言葉

成功

   “やすらぎ伊王島”(リゾート施設)に泊り込んで(1 月6~7日)、IG会計グループの「平成30 年度・行動計画発表会&新年会」を行なった。
 
   今年度は、『Next Innovation~次なる革新!』という中期ヴィジョン(H27~31)を掲げてから4 年目に入る。それを受けて、今年のIG基本方針は『時流を見極め、貢献戦略を鮮明にしよう』である。
 
   IGグループは、創業当初から目標管理を重要視してきたつもりであるが、この様な場をつくり、目標の共有化を意識してやり始めたのは平成元年からである。もう30 年になる。
 
   自らの目標を発表すると同時に仲間の目標を傾聴できる場とは、組織的エネルギーを享受できる非常に大切な機会だと考える。そして、その場において最も影響力を行使したいという心構えで参加している人間がリーダーであり、いずれリーダーになる資質を持った人間であるといえよう。
 
   大切なのは、やはり、事前準備である。「勝敗の行方は、戦う前に決している」(孫子)という言葉の通り、掲げた目標が達成できるかどうかは、この時点ですでに決まっているといっても過言ではない。つまり、“成功”するか失敗するかは、勝つための準備をどれだけ整えたかどうかによるのだ。
 
   では、“成功”する人の目標とは何か?
 
   ① まず、自分自身の目標になっているか。
   なぜ、この目標を掲げたのか、目標達成ができたら自分自身がどうか変わるのか、是が非でも達成したいという熱意と信念が生まれたか。(自己成長のイメージ化)
 
   ② 貢献目標になっているか。
   自らの目標は、他の人たちの目標達成に貢献できるような内容になっているか。(相互関連性によるシナジー効果)
 
   ③ 共感・共鳴されるような目標になっているか。
   全体と部分とのバランスが取れているか。つまり、組織の理念・目的に沿った全体的なイメージとその部分である自分の役割・使命とのバランスである。このバランスがあってはじめて、組織的エネルギーを享受できるのである。(組織の本質である関係性思考)
 
   “成功”とは、目標から生じる熱意と信念、そして揺るぎない行動によって約束されるものだと思う。そんな思考と行動の仲間が集うと、“成功”への組織的エネルギーは無限であると確信する。
 

今週の考える言葉「習慣」

考える言葉

習慣

   今年最後の“考える言葉”シリーズとなるが、“習慣”について考えてみたい。“習慣”について、次のような言葉がある。
 
   「最初は人間が“習慣”をつくるが、後には“習慣”が人間をつくるようになる」(ジョン・ドライデン)。ご存じだろうか・・・?思わず、頷いてしまうほど、説得力がある言葉である。
 
   「人間は“習慣”の動物である」(人間以外の生物には、“習慣”はないのかな?)といわれるように、考えてみると、一日の内の大半が無意識の行動(いや、意識においてもそうだが・・・)、すなわち“習慣”に流されて生きているような気がする。
 
   もちろん、“習慣”には悪いものと良いものがある。悪い“習慣”はすぐに身につくが、良い“習慣”は相当に意識しないと身につかないし、油断するとすぐに悪い“習慣”へと流されてしまう傾向がある。(なぜだろう?)
 
   “習慣”は、その人の思考の産物である。考え方、思考が“習慣”となり、そして人格をつくっていくという。つまり、その人の考え方、思考次第で、良くも悪くもなるのが“習慣”であるといえよう・・・。だったら、なぜコントロールできないのか?
 
   なぜ?ここに、問題の本質がある。それは、流される“習慣”を身につけてしまっているのではないか?ここでいう、「流される」とは自分の頭で考えようとしていない状況をいう。
 
   実は、まわりの状況に影響を受けてコントロールされてしまい、知らず知らずのうちに、まわりの環境に支配され、自分の頭を使うことをほとんどせずに、怠惰に、無関心でいるうちに、問題を先送りする。そして、流される“習慣”を身につけてしまっているのだろう。
 
   “習慣”とは、思考と行動の繰り返しで身につくものである。問題の一つは、自分の思考と行動になっていないところにある。つまり、他にコントロールされてしまっているのである。(思考省略という怠惰な“習慣”・・・)
 
   もう一つは、どんなに良い“習慣”でも陳腐化するという事実。環境は常に変化して止まないのである。つまり、現状打破の精神で、自ら思考し、行動をやり続ける覚悟が求められる。つねに、「主体的な自己革新の心構えを培うことができるかどうか」が問われる。
 
   そのためには、正しく思考する“習慣”を養うべきである。それは、目標管理の徹底であり、「仮説~実践~検証」という、正しい思考と行動のサイクルを確立し、やり続けることが唯一の手段であるといえる。これこそ、“習慣”にすべき人類の宝である。
 

今週の考える言葉「時流」

考える言葉

時流

   「流れに掉さす」という言葉がある。「機会をつかんで、“時流”に乗る」という意味である。
 
   ご存じだろうか?この言葉の意味についてアンケート調査をしたら、6 割がたの人が逆の意味(「時流に逆らう」)だと思っていたそうだ・・・。ついでに言うと、「役不足」とは「力量に比べて、役目が不相応に軽いこと」をいい、「力不足」ではない・・・。
 
   さて、話題をテーマに移そう。
 
   “時流”とは、「時代の流れ。風潮、傾向」といった意味であるが、時代を形成する価値観がその流れをつくっているといえよう。
 
   「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適応したものである」(ダーウィン)という言葉があるように、確かに“時流”を捉えたビジネス展開をしている企業の快進撃には目を見張るものがある。
 
   最近、新たな成長戦略を描けず、現状維持あるいは衰退していく企業が多いと聞く。
 
   さらに社会的問題としては、『大廃業時代の足音~中小「後継未定」127 万社!』(日経10 月6 日付)の記事が象徴するように、経営者の世代交代という事業承継の問題がある。
 
   世代交代を済ませて、第二創業を託された新経営者から受ける相談に、「新たな成長戦略をどう構築したらいいのだろうか?」というのがある。そのときに思考すべき大きな課題の一つは、まさに“時流”であろう。
 
   ① 先ずは、世の中あるいは業界の“時流”を見極めること。
 
   いつの時代にも、先駆的な役割を担う勢力がある。また、この世に逆境が生じたときにはそれに抵抗する勢力(イノベーター)が生まれ、新たな環境をつくっていき、時代は動いていく。その“時流”を、どう見極め、捉えるかである。
 
   ② 次に、“時流”に乗るための戦略を持つこと。
 
   ここでいう戦略とは、時流を見極め、それを活かすためのオリジナルな思考であり、それを実行に移すためのシナリオだと考えていい。
 
   以上の二点から、ビジネスチャンスを捉え、ビジネスモデル(儲かる仕組み)を再構築していくと、自ずと新たな成長性が浮き彫りになってくるはずだ。
 
   “時流”の根底には、社会問題の本質があるような気がする。例えば、少子高齢化人口減少が進む日本では、付加価値の高い仕事のスタイルを身につけていく必要がある・・・。
 
   そこが一つの“時流”になっていくのであろうと考える。
 

今週の考える言葉「努力」

考える言葉

努力

   「石の上にも三年」 小さい頃からよく耳にした格言である。
 
   忍耐強くやり続けること、”努力”の重要性を説いている言葉だ。最近、歳のせいだろうか・・・、その三年を一年で習得できる”努力”の仕方ってないだろうかと、真剣に考えることが多い。
 
   また、徳川家康の遺訓として知られている、次のような名言がある。「人の一生は重荷を負て遠き道をゆくが如し。いそぐべからず。・・・・」
 
   人間にとって、忍耐と”努力”は不可欠なもの・・・。家康がいうように、生まれて死ぬまで、人生は様々な”努力”の連続にほかならず、どんな状況においても”努力”から逃げたらおしまいだと思う。
 
   小さい頃から、”努力”は嫌いな方ではなかったような気がするが、真の意味で”努力”の価値を認識できたのは何時の頃からだろうか・・・?やはり、自分で事業を起こし、経営をし、トップリーダーとしての自覚が生まれて、すべての責任を自ら負う覚悟ができたときからだろうか。
 
   困難な状況や焦りが生じるような場面に遭遇したとき、「我慢強く、””努力”さえ怠らなければ何とかなる!」と自分に言い聞かせ、やり続けていると、解決の糸口が見えてきて、視界が広がる瞬間がある・・・。
 
   そんな経験を積むうちに、「”努力”は必ず報われる!」といった信念のようなものが培われてきたような気がする。そう、”努力”は必ず報われるものなのである。報われないすれば、それは真の”努力”ではない。
 
   これも経験からであるが、”努力”に見合う成果を得られないとすれば、次の点をチェックしてみよう。
 
   ① ”努力”の「方向性」を間違っていないか?
   ② ”努力”する「場所」を間違っていないか?
   ③ ”努力”の「量」が不足していないか?
 
   やはり、きちんと頭を使って”努力”はやるべきであろう。
 
   未来会計セミナーの講演をし、質疑応答の時間を設けると、必ず聞かれることに「成功の秘訣は何か?」というのがある。
 
   「正しい目標設定をしたら、あとは成果が出るまでやり続けること、”努力”し続けることである」と、いつも応える。
 
   “努力”は、成長のエネルギー源である。”努力”が必要とされるときは、自己実現の機会である。つまり、自らの使命に出逢い、それを全うする機会であると考える。
 

今週の考える言葉「強運」

考える言葉

強運

   「祝!J1初昇格V・ファーレン長崎」 
 
   クラブ創設以来鳴かず飛ばず、経営難が囁かれていたV・ファーレン長崎が、初のJ1昇格を決めたことで、地元長崎は盛り上がっている。
 
   「奇跡の大躍進」の背景に、新社長就任があることは疑う余地はないと思う。新社長とは、ご存知、ジャパネットたかた創業者である髙田明氏(69)である。「いったいどんなマジックをつかったのか?」とマスコミが騒いでいるが、 一言でいうと”強運”の持ち主なのだと思う。
 
   長崎にはもう一つ奇跡の大躍進をしている話題がある。創業以来ずっと赤字を続けていたハウステンボス(HTB)だ・・・。18年間、一度も黒字を出したことがなかった企業が、HISの創業者である澤田秀雄氏(66)が社長就任した途端一年で黒字化・・・、さらに躍進を続けている。
 
   澤田氏には、3年ほど前にお会いし、講演も聞いたことがある。また、氏自身の著書で『運をつかむ技術』という本が出ているように、運を大事にする生き方をしているし、氏自身極めて”強運”の持ち主だ。とに角、思考が前向きで、ポジティブ。また、一旦決めたことは、徹底してやり抜く行動力がある。
 
   話を髙田氏に戻そう。実は先月の半ばに、懇意にしている某社長の紹介で、髙田氏とはお会いしたばかりである。目的は、IGグループ来年度・新春セミナーの講師依頼のためである。(講演のテーマは、「夢持ち続け日々精進」)
 
   V・ファーレンの試合開始前の短い時間であったが、あの人懐こい笑顔を絶やさず、紹介者の顔を立てながらの応対には、人を引きつける魅力があり、初対面と思えないような親近感を持たせてくれる。「さすが!」の一言である。
 
   その後、試合場まで降りていき、選手らはじめ関係者と談笑していたのが目に入り、自ら現場へ足を運び、人任せにしない所が、他から信頼を得られ、運を引き寄せる力になっているのだろうと感じた。「他は是れ吾にあらず!(わしがやらねばだれがやる)」(「道元」松永泰道著)を思い出した。
 
   「人間は価値ある目的を持ったその時から、その人の人生のあらゆる出逢いが価値あるものになっていくのである」という言葉があるように、願望や志そして夢を持つことが”強運”を引き寄せる第一歩のような気がする。
 
   小生は、「① 明確な目的意識を持つこと、② 強烈な熱意と信念を培うこと、そして③ 揺るぎない行動を起こすこと」をモットーとして、関係性思考を深化させていくことが”強運”を引き寄せるのだと考えている。
 
   奇跡を起こすエネルギーは、あなたの心の中にある(潜在脳力)
 

今週の考える言葉「奉仕」

考える言葉

奉仕

   IG会計グループの次年度・基本方針は、『時流を見極め、“貢献戦略”を鮮明にしよう』に決定した。
 
   ここにいう時流とは、世の中のニーズであり、社会的課題である。そして、それらの本質を明確に捉え、どんな貢献ができるのか、しっかりと考えながら、行動する一年にしようという気構えである。
 
   最初は、「貢献戦略」ではなく、「成長戦略」という風に考えたのであるが、何かインパクトが弱く、しっくりしないので考えていたら、ふっと浮かんだのが“奉仕”という言葉である。
 
   「仕」も「事」も「つかえる」という意味があり、「仕えて、事えるのが仕事である」と教わったことがある。つまり、“奉仕”活動こそ仕事の本質だという意味である。その“奉仕”の精神を貢献という言葉に置き換えてみた。
 
   成長を“奉仕”、すなわち貢献に置き換えてみると、視野がグッと広がったような気がする。つまり、“奉仕”という精神には次のような特徴があると思う。
 
   一つに、問題意識の視界が広がること。
 
   全体(=社会)と部分(=個人)という関係性思考で問題をみる意識が生まれる。つまり、「今、社会が抱えている問題とは何だろうか?」「その問題に対して、私たちIG会計グループはどのよう関り、貢献できるのであろうか?」という問題意識である。
 
   人口減少、グローバル化、格差社会、世代交代等々の問題・・・、新聞を賑わす日常的な記事から、いろいろな“奉仕”のテーマが浮かび上がってきて、仕事が山ほど溢れてきそうな気がする。
 
   次に、責任感が強まり、達成意欲が湧くこと。
 
   人間は、自分との約束に対してはいい加減なところがあるが、他人に対してはそういう訳にはいかない。他己管理という言葉があるように、他人との約束に関しては「ちゃんとやらないと!」いう責任感が強まり、中途半端なことはしない・・・。
 
   “奉仕”・・・、人様のために尽くそうという気持ちがあって努力をする。結果として自分の成長にも大いに役立っているのである。「仕事が人を育てる」というのも、そんなことなのだろうと思う。
 
   最近、日経新聞が中小企業の事業承継問題を定期的に話題にしているが、問題意識をもって読んでいるうちに、創造的想像力が高まってきて、やるべきことがたくさん出てきて、嬉しい悲鳴である。
 
   “奉仕”の心は、経営に必要な創造的想像力を養う大事な土壌だと考える。
 

今週の考える言葉「決断力」

考える言葉

決断力

   「トップとナンバー2では、器が違う」 そういう言い方をする人がけっこういるが、確かにそういう場面に遭遇することが多い。
 
   その最たる違いは、”決断力”の大胆さとスピードではないだろうか。トップの決断には、周囲を圧倒する迫力があるような気がする。それは、はやり最高経営責任者としての自覚によって培われるものであろう。
 
   「人生における失敗の最大の原因は”決断力”の欠如にある」という言葉がある。だとすれば、”決断力”はトップ経営者の専売特許とは限らず、誰もが鍛え、身につけるべき能力だといえる。ましてや、変化のスピードがはやく、多様化した今日的な環境においては、なおさらである。
 
   そこで、トップの”決断力”を支えている要因を検討してみたい。
 
   一つは、決断は理念(人生観や経営観といった価値観)に基づいて行っていること。
 
   京セラの稲盛さんは、第二電電(現KDDI)設立を決断するとき、「動機善なりや、私心なかりしか」と、問い続けたという。
 
   さらに、「やると決めた以上は、必ずやる」という覚悟を持った決断であること。それが、決断後の実行のスピード感に現れているである。「やる!」と決めてから「できる条件」を整えているのである。
 
   そして、「一度下した決断は変えない」という不退転の覚悟を持っていること。途中でやめるから失敗であって、成果が出るまでやり続けることこそ成功の秘訣だという信念をもって決断しているのである。一見、頑固そうにみえるが、そんな人のほうが信頼して付き合えるのではないだろうか。
 
   “決断力”の反対語に「優柔不断」という言葉がある。関わりのある周囲の人を観察していると、意外と多いのに気づかされる。チャンスを逸する、失敗の最大の原因は「優柔不断」だと言われている。
 
   なぜ、決断できないのであろうか?当事者意識の欠如(傍観者)、不安回避のための無関心、卑屈な心や自信のなさ、虚栄心、時間がないという幻想、無目的な思考等々が、優柔不断の原因として挙げられる。
 
   決断力を養うにあたり考えておくべき課題がある。”決断”とは、「決めて断ち切ること」と書くが、決して二者択一的な選択ではない。つまり、二項対立的な判断ではなく、二項共存を模索する統合的な思考である。人生とは選択の連続である。正しい選択ができるかどうかで、その人の人生は決まる。
 
   統合の価値観を培い、”決断力”に磨きをかけたいと思う。
 
   決断は理念に基づいて行う
   決断のスピード
   経営者の仕事は決断を下すこと。
   決断とは決めて断ち切ること
 
   二者択一ではなく二項共存の決断
 

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