古田会計事務所

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Ja-Big ジャーナル (掲載日:2016年7月)

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株式会社 日本BIGネットワーク様製作の「Ja-Big ジャーナル」に掲載されました。
 
 

月刊実務経営ニュース (掲載日:2016年8月)

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株式会社 ミロク情報サービス様の「月間実務経営ニュース」に掲載されました。
 
 

企業訪問日記 (掲載日:2016年9月)

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わく和~くナビ様の「企業訪問日記」に紹介されました。
 
 

わかやま新報 8月30日発行 (掲載日:2018年8月)


 
わかやま新報様 1月30日(水)発行の記事に掲載されました。

わかやま新報 1月30日発行 (掲載日:2019年1月)


 
わかやま新報様 1月30日(水)発行の記事に掲載されました。
 
 

今週の考える言葉「廟算」

考える言葉

廟算

   孫子の兵法書の一節に、次のような文章がある。
 
   「未だ戦わずして“廟算”して勝つ者は、算を得ること多ければなり」・・・。孫子の有名な「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」(計篇第一)という文章の前に、述べている内容である。
 
   孫子の一文は、いずれも深く考えさせられるものばかりである。その中でも、この行は、小生がもっとも肝に銘じているところであり、まさに経営の本質をついている内容である。
 
   組織のトップは、あらゆる意思決定の最終決断者であり、その責任を負う。私たちは、トップの判断ミスが組織を破滅させた例を新聞等に限らず、多く知っている。トップの深い思考力、考え抜く力の重要性を説いているのである。
 
   ここに、“廟算(びょうさん)”とある。“廟算”とは、祖先の霊廟での算である。古代中国では開戦の前に、戦勝祈願をかねて祖先の霊廟で作戦会議を開き、勝利するための計画を練っていたという。
 
   なぜ、廟での算なのか?これに対して、伊丹敬之教授は次のような解釈をしているが、示唆に富んでいる。「それは、“歴史に恥じない算”をせよ・・・。先祖に対しても、そして後世に対しても、恥じない算を徹底的に突き詰めること・・・」
 
   先ずは、歴史の流れ(時流)をしっかりと掴むことの大切さであろう。さらに、時代を支配している価値観(ものの考え方)とは何か、それがどう変化しようとしているのか、を見極めることの大切さであろう。「歴史に恥じない算」、“廟算”・・・、すばらしい言葉だと思う。
 
   先週(1月25~27日)、『全国経営者大会』(第125回)が帝国ホテルで開催された。各界を代表する著名な講師陣が、「新たな時代を切り拓くために何をなすべきか?」について、様々な切り口で講演するのを聴いていた・・・。
 
   共通して言えるのは、「過去の延長線上に未来は描けない」というパラダイムシフトを意識しての課題への取り組みが多かったと思う・・・。新たな成長戦略をどう描くのか?その解は、「小手先のテクニックは通用しない。自分の頭で、とことん考え抜いた人が勝つ!」
 
   一言でいうと、“廟算”である。未来への選択は、徹底して自ら考え抜くしかない。歴史の流れ、時代を支配する価値観の勢力図を見極めて、大胆かつ繊細に、柔軟に発展の構想を描き続けること。
 
   「歴史に恥じない算」、“廟算”しよう!ぜひ、『将軍の日』へ!
 

今週の考える言葉「数字」

考える言葉

数字

   今年は“数字”をしっかり意識して、仕事をしたいと考えている。
 
   そのために、新年早々であるが、以前から導入している経営分析ソフト「SPLEDID21」の有効活用を促進させるため、開発者である山本純子先生を招き、一日研修を行った。さすがに、この道一筋でやってこられただけあって、“数字”を捉えるセンスが光る・・・。
 
   このソフトは、「営業効率」「資本効率」「生産効率」「資産効率」「流動性」と「安全性」の分析指標を用いて、それらを「企業力総合評価」として一つにまとめ上げ、「経営の見える化」を実現している優れものだ・・・。
 
   弊社が提供したクライアントの分析事例を見ながら、「この会社の社長さんは凄く真面目な方ですね・・・」と一言コメント。「“数字”のどこを見れば、真面目だと分かるのですか?」という質問が飛ぶ。「だって、自己資本比率がこんなに高い会社って、ちゃんと税金を納めようという意識がある会社ですし、無駄遣いをしないですよね・・・」
 
   ある“数字”を捉えて、その会社の経営者の人柄や人間性にまで言及する視点は流石である。
 
   “数字”は、結果を客観的に表現する最良の手段である。その結果をどのように検証し、その後の経営に活かすかが問われるのであるが、“数字”の意味を読み取れない経営者が意外と多いのである。
 
   ここで一つ気を付けておきたいのは、“数字”を深く観る人がみれば、 単に“数字”による客観的な分析結果(「収益性」「安全性」「成長性」「活動性」などの良否)だけでなく、その“数字”ができるプロセスに関わった人たちの人間性(価値観)まで見抜かれてしまうという事実である。
 
   「決算書は、企業の顔である」と、よくいわれる。
 
   全体として“数字”のバランスがいい会社は、やはり独自の経営観がしっかりしており、社会への貢献性をつねに意識した経営を心掛けている。
 
   利益率が高い会社は、顧客との信頼関係が強く、「あなたの会社でないと困る」といわれるように、付加価値の高い事業領域をつねに目指している。また、生産効率がよく、生産性の高い会社は、社内の人間関係が良く、人材の育成も熱心である。
 
   決算書の“数字”を観るとき、その“数字”のテクニカルな分析結果だけに捉われ、判断するのではなく、そこに至る背景に経営者のどのような価値観が存在し、そうなったのかという経営の本質に迫る視点が大事だと考える。
 

今週の考える言葉「一歩、また一歩

考える言葉

一歩、また一歩

 また、“素晴らしい本”に出逢えた・・・。
 
   『一歩、また一歩』、東北のI 会計事務所50周年を記念して、創業者(大正9年生まれ)の歩んできた人生を綴った私本である。この本を通して、“素晴らしい人”に出逢えたという表現のほうが適切であろう。
 
   どんな逆境にあろうと、「人間には意志と行動の自由がある!」ということ、そしてその自由をどう使うか・・・。その一歩の選択は、その人自身の裁量であると、改めて感じさせられる内容であり、感動した。
 
   人生や仕事に限らず、何事もそうであるが、自らの意志で目標を定めたら、その目標に対して、先ず一歩を踏み出すことである。そして、その一歩、一歩の積み重ねが人生を創っていることは、誰もが自分自身の経験から分かると思う。
 
   人間は十人十色というが、それぞれが自分の価値観をもって生きている。読ませて頂いた本の一節に次のように書いてある。
 
   「先生のまじめさと熱意、ひとたび世話になった恩を決して忘れない義理堅さと恩返しの精神、自分の都合より他人の立場を尊重する考え方、おそらくお母さんゆずりの運命や不条理を耐える力、生来の性分とその後の人生で身につけ磨き抜いた人間力が、先生の生き方の基軸を形づくったものである・・・」
 
    “一歩、また一歩”と、目標を設定して前進する。その一歩が様々な経験を生み、その経験を検証し、活かしながら、次の一歩を選択し続ける。人間はそうやって、成長し、人格形成をしていくのであろう。
 
   やはり、基軸のぶれない生き方は、何か大きな成果を成し遂げようとするとき極めて重要であると、この本を読んでいてそう感じる。小生のように、専門的な知識や能力を手段としている専門家の人たちにとっては、とくに人格形成は大切である。
 
   卓越した才能はつねに称賛の的にはなるが、尊敬されるとは限らない。むしろ、別の問題であるといえよう。多くの人々に尊敬の念を抱かせるのは、その人の生き様であり、すぐれた人格であろう。
 
   小生が帰属している会計業界に限らず、どの業界においてもそうだと思うが、“一歩、また一歩”と優れた諸先輩方が積み上げてきた歴史があって、今の社会的な信用の基盤がある。そして、その恩恵に預かって、仕事に従事できていることに改めて気づかされた・・・。まさに、良書である。
 
   その恩に報いようとするならば、歴史をつくってきた諸先輩方の生き方から学び、“一歩、また一歩”と未来につなげるように、行動するしかないと思う。
 

今週の考える言葉「希望」

考える言葉

希望

   “やすらぎ伊王島”(リゾート施設)に泊り込んで(1月7~8日)、IG会計グループの「平成29年度・行動計画発表会&新年会」を行なった。
 
   今年度は、『Next Innovation~次なる革新!』という中期ヴィジョン(H27~31)を掲げてから3年目に入る。それを受けて、今年のIG基本方針は『輝く未来をイメージしよう~跳躍力UP』である。
 
   小生は、発表会の冒頭において、以前に読んだ本の「世界を動かし、つねに躍動的にしているのは“希望”という名の精神力である」という一節を思い出しながら、次のような話をした。
 
   「今日という日は、一人ひとりが自らの“希望”を語り、ここに集うメンバー全員で“希望”という財産を共有し合う一日です。自ら掲げた目標は、世界をどう変えるのだろうか?それぐらいの気概をもって、熱く語ってもらいたい」と・・・。
 
   それを受けて、各部門や各個人の発表が始まる・・・。
 
   発表会のスケジュールは、例年通り、グループ全体の売上目標(ベース、増収、スポット)の確認を行い、次に各種委員会の活動方針と担うべき成果の発表。そして、各部門と各個人の目標へと移る。各人の発表の内容は、次のとおりである。
 
   ① 今年選んだ言葉(キーワード)
   ② 目指すべきゴール(定量目標)
   ③ 四半期ごとになすべきこと(達成すべき目標と手段)
   ④ 一年後のあるべき姿(定性目標、変化した自己のイメージ)
 
   今年の基本方針である『跳躍力UP』を受けてか、総じて各人の発表に「激しく成長したい!」という思いが伝わる内容であった。そうなると勿論、目標達成のハードルは高くなるが、失敗を恐れず、その経験を価値に変えるしかない。そのためには、自問自答のフィードバック・クエスチョンを定期的にきちんと行う必要がある。
 
   激しく成長するためには、過去の成功体験を捨てる覚悟が必要だ。つまり、ビルド&スクラップ(創造的破壊)を繰り返し、繰り返し、やり続けるしかないと考える。それができて、はじめて激しく成長できるのではないだろうか・・・。
 
   “希望”という言葉には、①望み(hope)、②願望(wish、desire)、③抱負(ambition)、④期待(expectation)、⑤要求(request、demand)という意味がある。物事をポジティブに考えて、生きようとする力が込められているような気がする。
 
   “希望”を心に描き、逆算思考で生きる。そして、跳躍力を大きくアップできる一年にしたいと、みんなの発表を聴きながら改めて、そう覚悟を決めた!
 

今週の考える言葉「システム思考」

考える言葉

システム思考

   「17年度予算案 最大97兆円」~構造改革なき歳出増・アベノミクスに綻び・・・。日経新聞(12月23日付の一面)の見出しである。
 
   「円安や超低金利の追い風に頼る短期主義(=目先の帳尻合わせ)で、大局的視野での構造改革がないまま、歳出だけを膨らませてしまったら、将来への不安は募るばかり・・・。長い目で次世代の安心を考えた構造改革へ取り組むべきだ」ということであろう。同感である。
 
   抜本革新つまり、発想の転換をやらない限り、新たな成長戦略は描けない・・・。これは、国も企業も個人も同じである。
 
   今、ある本の内容を思い出している。自らが帰属している業界の枠組み(システム)に捉われず、より大きな社会システムで起きている構造的な変化に目を向けて、自社の関わるべき役割をイメージしてみる。そうすると、今まで気づくことが出来なかった様々なアイデアが生まれてくるという・・・。
 
   日本全体における構造的な変化といえば、人口減少と同時に進行している超高齢化社会、それに伴う社会保障費の膨張などが思い浮かぶ。人口減少は、消費市場だけでなく労働市場の縮小を伴う。中小企業の人手不足はもっと深刻さを増してくるであろう・・・。そこから生ずる社会的な問題にどう対処していくべきかを思考する。そこから、個々の業界や企業の成長戦略が見えてきそうな気がする。
 
   「最強組織の法則」という著書のなかで、ピーター・センゲが提唱している“システム思考”は、まさに全体をみるための手法として有意義である。
 
   “システム思考”とは、「部分は全体の目的の中で機能を担い、他の部分と相互に影響しあう」という原理に基づいた考え方であるといえよう。つまり、目的思考であり、全体的思考であり、関係性思考なのである。
 
   例えば、超高齢社会の本質的な課題は、寝たきり老人が増えて、医療や介護の手間やコストはかかることだろう・・・。だとすれば、起きて、歩く元気な老人であれば何の問題もない。つまり、社会システムとして、健康寿命を延ばすためのアイデアや事業をみんなで考えるとよい。すると、元気な老人が働き手となり、人材不足が解消する。また、健康寿命サービスの消費者となる。企業の生産性は向上し、税収は増える。それを明るい未来のために投資すると、安心して子供を産んで、育てようとなる。人口が増えて、社会に活力が生まれる・・・。
 
   一例だが、“システム思考”で構造的な問題を捉えて、良循環の社会システムを構築すると、素晴らしい未来がイメージできる。人間の考える力に、万歳!
 

今週の考える言葉「現状打破」

考える言葉

現状打破

   IG研修(幹部会の午前中に行っている価値観学習)で、発表担当者から“現状打破”というテーマで発表があり、その内容についてディスカッションを行った。
 
   「人類の歴史において、変革のための最初の組織が企業だった。・・・意図した変化としてのイノベーションだけが富を生む」(P・F・ドラッカー)
 
   それまでは、あらゆる人間集団と組織は、継続のためのもの。いまでも、変革のための組織は企業だけだという。ゆえに、企業はつねに“現状打破”を試み、イノベーションを行うことによって、新たな社会的価値の創造(富)に貢献し続けることを旨とすべきだと考える。
 
   ここで一つ問題が生じる。ドラッカーも指摘しているが、「企業もまた、他の組織と同じように人から成る」ということである。そして、人間は習慣の動物であり、継続を必要とするからだ。そこで、「変革と継続のバランスが、マネジメントにとって変わることのない課題となる」という。
 
   さて、“現状打破”という課題について考えよう・・・。
 
   組織を構成するメンバーは、人である。そして、人は安定と継続を求めたがる。「今でも十分食えているではないか・・・。何も、自ら変化というリスクを背負うようなことをあえてしなくても・・・」 そんな無言の抵抗を感じたとき、どうしたらよいのか・・・。
 
   「人はパンのみに生きるにあらず」という言葉がある。つまり、「目的・理想のために生きる。そして、生きるために食べる」のである。この目的・理想のために生きるというエネルギーこそが、“現状打破”への原動力となるのだ。
  
   明日は必ず来る。そして明日は今日と違う」(ドラッカー)。現状維持はあり得ないのである。目的・理想を掲げ、つねに未来への働きかけを行っていなければ、どんな企業でも淘汰されてしまうのが、パラダイムシフトが起きている21世紀時代の特徴だといえよう。
 
   “現状打破”の精神を培うには、大局観が必要だ。それは、目的思考であり、全体思考であり、関係性思考である。
 
    自らが帰属する業種や産業というレベルの発想ではなく、社会システム(全体)における自社(部分)の役割という発想に立つと、現状に捉われない未来のあるべき姿が見えてきそうな気がする。
 
   「変化をマネジメントする最善の方法は、自ら変化をつくりだすことである」(ドラッカー)という名言がある。
 
   “現状打破”という自らの意思による変革こそ、継続のエネルギーである。
 

今週の考える言葉「夫婦愛」

考える言葉

夫婦愛

   前回の“考える言葉”シリーズで「こだわり婚」について取り上げたが、新郎新婦に対する祝いの言葉でふれた“夫婦愛”について、考えてみたい。
 
   結婚して、新しい家庭を築き、人生を歩んでいくことになった二人に、先輩として餞(はなむけ)の言葉としてアドバイスをしたときの内容である。
 
   人は、まずは「好きだ!」という感情を抱き、一緒になりたいと思い結婚を決意する。
 
   しかし、「好き」という感情は移ろいやすいもの・・・。最初のうちは「あばたもえくぼ」というが、そのうち、「あばたはあばた」にしか見えなくなる。下手すると、お互いの粗ばかりが気になってしょうがないときだってある。
 
   そのとき、大切なことは相手の中に「尊敬」できるものを見つけるという行為である。尊敬の念というものは、自分に足りない価値を相手の中に見出すことであるから、お互いに補い合うという気持ちが生まれるものだ。
 
   ずいぶん前の『経営人間学講座』だったと思うが、「好き嫌いの感情だったら、近所の犬や猫にでもある。隣のポチが、誰それを尊敬しているなどという話は聞いたことがない」と。つまり、尊敬という念は動物レベルにはない、人間だけの特徴である。
 
   つまり、「好き」という感情的なレベルの“夫婦愛”を「尊敬」という精神的なレベルにまで高める必要があるし、それができるからこそ人間なのである。尊敬とは、その人の生き様に対する共感ではないだろうか・・・?お互いの人生の目的を語り合う時間をもつと、尊敬レベルの“夫婦愛”が生まれるのではないだろうか。
 
   そしてもっと大切なことは、「信頼」である。では、信頼とは何だろう?自分と相手を分けない、一つだと思えることだと思う。では、信頼の絆とはどのようにして生まれ、強まっていくのだろうか・・・。
 
   夫婦になると、夫婦であるがゆえに避けられない(運命共同体)、共有すべき人生体験に遭遇する。それは身近でいうと子供のことであったりとか、両方の親・兄弟のことであったりとか、その他様々なしがらみ・・・。
 
   その共有すべき夫婦としての体験を二人で受け止め、協力し合い、労わりながら乗り越えていくプロセスで、夫婦のとしての共通の価値観が培われていくものだ。そのときに、「夫婦は対である」という言葉が実感できる。それが、信頼の絆であり、究極の“夫婦愛”だといえるのではないか。
 
   仕事にも同じことがいえる。相手ができないことを代わりにやってあげると「好感」をもたれる。自分でやれるように指導をしてあげると「尊敬」されるようになる。相談を受けたときに親身に受け止めると「信頼」が生まれる・・・。
 

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