停電のため休業のお詫び
その他お知らせ
台風21号の影響により、9月4日(火)午後~9月7日(金)まで停電となり、
誠に勝手ながら休業させて頂きました。
9月10日(月)より通常営業となっております。
皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
今後とも宜しくお願いします。
大西会計グループ 従業員一同
台風21号の影響により、9月4日(火)午後~9月7日(金)まで停電となり、
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熟慮断行
“熟慮断行” とは、十分に考えた上で、思い切って実行するという意味である。
『孫子を読む』(武岡淳彦 著)の中に、次の一文が紹介してあった。
「弱体な国家は、常に優柔不断である。決断力に欠ける人々が、いかにまじめに協議しようとも、そこからでてくる結論は、常にあいまいで、それゆえ常に役立たないものである。また、優柔不断さに劣らず、長時間の協議の末の遅すぎる結論も、同じく有害であることに変わりない」(マキャベリの『政略論』)。
経営者であれば、誰もが同意する内容であろう。だが現実には、不決断の壁に悔いることが多いのではないだろうか・・・。ビジネスでは商機というのがあり、そのタイミングに乗るか否かで商談の可否が決まることが多い。にも拘らず、なぜ不決断になるのか?著者は、その原因を『孫子』を引用し、次のように考えている。
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」(孫子)の算が読めず、迷ってしまう(心が逃げる)からだという。ではどうしたらいいのか?「進みて名を求めず退いて罪を避けず」(孫子)であり、邪心を去れ、邪心がなければ迷うことはないと示唆してくれている。
不決断、迷いの本質は、邪心にあるという。先ずは、意思決定において大切なことは、邪心を捨てること。すなわち、哲学・理念・信条に基づいて、論理的に行う必要があるのだという。蓋し、同感である。
さて、“熟慮断行”についてだが・・・。
“熟慮断行”の根本には、哲学・理念・信条が反映される必要がある。そして、達成すべき目的や目標に対して、次のような手順で戦略的な展開を行い、実行の可能性を高めていくことになる。
① 先ず、情報の収集と分析を行う
② ①に基づいて、統合的な状況判断を行う
③ ②に基づいて、実行可能な行動計画を作成する
そして、組織全体で行動計画の共有化を図り、実行に勢いをつくることが肝要だと考える。
IGグループで提唱している「未来会計サービス」の本質は、“熟慮実行”による意思
決定をオペレートするのに有効な、目標管理システムにあると考える。
さらに、「仮説~実践~検証」の経営サイクルを繰り返し行うことによって、仮説の質が高まり、意思決定の必然性が高まっていく。まさに、経営者の“熟慮断行”をサポートする考え方、仕組みではないだろうか。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
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自己革新
”考える言葉”シリーズで、過去において何度となく取り上げたテーマの一つに“自己革新”がある。今回は、トップの“自己革新”について考えてみたい。
ある企業コンサルタントの一言、「会社は良くも悪くもトップ次第です・・・」。どんな赤字の会社でも、トップが変われば一年もしないうちに黒字転換できるし、見違えるほどの成長軌道に乗せることができるのだという。
小生も仕事を通して、多くの中小企業経営者とお付き合いさせて頂いているが、確かに「良くも悪くも、トップ次第だな・・・」と思うことが多い。経営革新を断行するとき、先ずは、トップの“自己革新“からスタートしなければ、何ら効果が生じないことが多いのである。
だが、これはなかなか難しい課題である。なぜならば、人材や資金不足等を嘆くが、多くの経営者は、自分自身の経営手腕そのものに業績不振の原因があると思っていないからである。「やるべきことは沢山あるのに、人材不足だ」と嘆く。
そこで、いくつかの質問を投げかけてみる。
① 経営理念や人材ヴィジョンは明確になっていますか?
② 5 年後、10 年後の会社のヴィジョンは明確になっていますか?
③ 社長自身がやるべきこと、やるべきでないことは明確に区分できていますか?
④ すべての責任を取る覚悟はできていますか?
⑤ 後継者の育成は万全ですか?
⑥ 自らの引き際は明確にしていますか?
⑦ 現場を掌握する仕組みはできていますか?
トップの姿勢として、外にも問うべきことはあると思うが、以上のことについても具体的な答えを頂けることは意外と少ないのである。
昔から、「他人と過去は変えられない」という言葉があるように、トップ自らが率先して“自己革新”をしなければ、組織も社員も変えることは難しいのである。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)という有名な言葉があるように、トップの姿勢や考え方そして行動にすべてが委ねられていると思って“自己革新”をするしかない。
“自己革新”とは、あるべき姿(新し自分)と現状(古い自分)との差を認識し、その差を埋める戦い、すなわち自分との戦いである。
自らの価値観(思考の枠組み)を変え、行動を変える戦いなのである。それゆえに、先ずは、トップの“自己革新”、覚悟が求められるのである。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
片づけ
幼少の頃の躾で最も大切なことの一つに、“片づけ”の習慣があげられる。
確かに、「遊んだ後は、ちゃんと“片づけ”なさい」と母親からいわれた記憶がある。
最近も、お母さんたちが子供たちに、そんな注意をしているのをよく耳にする。だが、大人になると、その“片づけ”の習慣がちゃんと身についている人とそうでない人とに、はっきりと分かれているような気がする。
ひと頃、『5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)』というのが流行ったのは記憶に新しい。弊社においても、コンサルタントにお願いし、取り組んだ時期がある。確か、5Sの責任者まで決めて職場ぐるみで実施したが、どうだろうか?その活動の成果はどうだったのか・・・。問題意識のレベルが低かったような気がする。
『トヨタの片づけ』(OJT ソリューションズ/中経出版)という本がある。その本の中に、「“片づけ”は雑務ではない。仕事そのものである」という一節がある。何のために“片づけ”をするのか?
① 作業や時間のムダを省く
② 乱雑さから発生するミスなどを省く
③ 仕事の効率化を推進する
「生産性の向上」という経営課題に取り組むための手段として、“片づけ”に全社で取り組んでいるというスタンスが素晴らしい。
「歳をとると、何事も面倒くさくなる・・・」というある人の一言で、「面倒くさいと感じたら歳をとった証拠だ」と思うようにして、心掛けてやり出したのが“片づけ”である。日常的などんな事でもいい。朝起きて着替えたら、パジャマをたたむ。ご飯を食べ終えたら、すぐに茶碗を洗う。使い終わったものは、元に戻すなど・・・。
大切なことは、やり続けて習慣化することだ。完了感をいつも味合うことができて、頭の中がすっきりと片づいて、気持ちの切り替えができて、次の仕事への転換がスムーズにいく。そして、心の余裕ができるから不思議だ。
ここまで書いていて、ふっと気になったことがある。ずっと前から、机の下の置きっ放しになっている段ボール・・・。整理棚の中の、一年以上も触れていない過去の書類関係など・・・。片づけの第一歩は捨てることから始まるという名言。それから、最近気になるのがメールやラインの量が多すぎて、返信が遅れがちになっていること。これも、さっさと“片づけ”をしないと、相手に対して失礼になると思いつつ・・・。
“片づけ”は、生産性の向上(仕事の質化・効率化)につながるし、人間関係の良否に関わる大切な仕事である。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
配慮
先週末(8 月3~4 日)、NBM(第17 期⑥)最終講が終えたばかりである。NN構想の会に参加している会計事務所を中心に声かけをし、新ビジネスモデルの共同研究を行っている勉強会である。
未来会計を事業化するために必要なビジネスモデルの習得、組織体制のつくり方、そして営業展開の手法などについて、グループ討議を通して一年間で学んでもらう内容になっている。2003 年にスタートして、もう17 年が経つ。
同業者が一同に会し、意見を交換し合いながら、自社の成長戦略を描く機会をもてる場は滅多に得られるものではない。グループ討議のテーマは、予め質問形式で準備されているので問題ないのだが、その運営のあり方に課題が残るそれは何か?メンバー相互の“配慮”の力量であろう・・・・・。
というのは、一グループが7~8 名のメンバーで構成され、グループごとに2 日間協議をするので、お互いの意見を交換し合い、衆知を集めるためのいい機会になるはずだが、ほとんど自分の意見を言わない人がいるかと思えば、独壇場で喋りすぎる人もいる。いずれも“配慮”のなさであろう。“配慮”とは、心づかい、気づかい、心配りである。つまり、他人や他の事のために気をつかうことである。
今後、AIに取って代わられる職業がたくさん出てくるといわれている。それは時代の流れであって、避けて通れないことであろう。でも、どんな職業であろうと、AIに丸投げというわけにはいかないような気がする。
それは、“配慮”という行為ではないだろうか。“配慮”は人間にしかできない究極のマナーではないだろうか。AIに向かって、「おまえは配慮が足りなすぎる!」と嘆いてみてもしょうがないだろう。
職業柄、多くの経営者の方々にお会いする機会があるが、優れた経営者は得てして“配慮”の達人が多い・・・。ちょっとした気配りをさり気なくするあたりは、流石としかいいようがない。その行為に全く嫌味がないのである。
NBMも期を重ねるごとに、若い会計人の参加者が増えてきているが、場の盛り上がりが良くなってきているような気がする。学ぶ姿勢が良いのはもちろんであるが、参加者の“配慮”のレベルが、年々、高くなってきているような気がする。
“配慮”の度合いとは、人や物事に対する関心の高さと比例しているような気がする。
優れた経営者に配慮の達人が多いのも、自らの経営に対する関心(=思いの強さ)の高さであろう。また、場の空気を読める人でもある。
AT化等が進むに連れ、“配慮”が仕事における成果のキーワードになりつつある。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
職業の道楽化
最近、書棚を整理していると、かつて読んだ良書に出逢うことが多い。『本多静六人生計画の立て方』(本多静六 著)も、その中の一つである。
本多静六博士(1866~1952 年)は、林学博士、造園家、株式投資家で、日本の「公園の父」という略歴の紹介があるが、氏の人生哲学に基づいた『人生計画の立て方』は、感銘に値するほどに素晴らしい。また、とても65 年以上も前に書かれたものと思えないほど、斬新で、普遍性がある。
「人生即努力、努力即幸福」という人生観に基づいた『人生計画の立て方』は、理に適っており、「計画は向上を意味し、努力を意味するもの」であり、人生コースの四分法(教練期、勤労期、奉仕期、楽老期)は、長期的な視野に立った計画目標と計画方法の描き方が明確となり、参考になる。
生き方としては、やはり決めたこと(計画したこと)は「焦らず、休まず、怠らず」で、やり続ける意志力を培うことの必要性を説いていると思う。
これに関連してだと思うが、この本の「我等いかに生くべきか」という章で、“職業の道楽化”について述べている箇所がある。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、実際何事でも好きになるまで努力すれば、自然とそれが必ず上手になれるものであって、努力はついにその人を天才にし、名人にまですると、いう。
まさに、同感である。私たちも普段から、新人研修などを行うとき、「仕事は嫌々していたのでは、いつまでも上達しないぞ。何でも与えられた仕事は、好きになれるように創意工夫が必要だ・・・」と諭している。
氏は、「不慣れな仕事でも、これを天職と確信し、これを命運と甘受し、迷わず、疑わず、最善を尽くして努力するならば、初めの間こそ多少の苦痛は伴っても、いつとはなしその仕事に慣れ、自分もそれに適応するようになって、能率も上がり、成績もよくなり、自然とその仕事に趣味も生じてくる。ついにはそれが面白くてたまらなくなるところまで展開される・・・」
つまり、“職業の道楽化”が達せられたわけで、「あとは全く人と職業とが一体化せられて、その大成功は求めずとも必ず向こうからやってくるのである」という。
“職業の道楽化”とは、実に面白い表現であるが、働くことを価値化するための唯一手段となり得る考え方だ。
「熱心は工夫を生む母となり、努力はまた趣味を生じる父」となる。みんなで、“職業の道楽化”を図ると、日本の生産性は間違いなく向上すると確信する。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
理念を語る
IG後継者育成塾・第5 期生の卒業式が無事終了した(7 月20~21 日)。2008 年9月に第1 期がスタートして、10 年の歳月を経たことになる。
当塾の恒例であるが、卒業する塾生一人ひとりが二年間で学んだ成果をビジョンに込めて、駈けつけてくれた現社長たちの前で、発表するセレモニーがある。少しの緊張と同時に、感慨深い想いが胸に込みあがってくる瞬間でもある。
“後継者塾”の主たる目的は、世代交代期の経営者に求められる「自己革新力」の習得だ。つまり、あらゆる変化に敏で、何故を問うイノベーション力と周囲を巻き込む強力なリーダーシップ力の育成である。
10 年前と比べると、さらに自己変革、イノベーションの重要性が痛切に問われているような気がする。
そんな時代の背景もあってか、今回の発表における内容は、自社あるいは自らの“理念を語る”塾生の姿勢が、強く印象に残った。何を学ぶべきかを、十分に理解したうえで2 年間付き合ってくれていたのだと嬉しく思った。
自己革新を推し進めようとするとき、大切なのはいうまでもなく、ブレない軸の置き方である。その軸とは、まさに理念であり、その人の生き様だ、と考える。小手先のテクニックでかわせるような安直な時代ではない、という健全な危機意識を持ってくれているのであろう。
だが、“理念を語る”ということは、決して生易しいことではない・・・。覚悟が必要だ。崇高な内容であればあるほど、周囲への影響力なども考えると責任が伴う。そのプレッシャー堪えるためには、何が必要なのだろうか?
それは一言でいうと、自尊心であろう。自尊心とは自分を信じる力であり、自らの可能性へのチャレンジ精神である。そして、それは他人を信じることにつながるものだ。
ニーチェの言葉に、つぎのようなものがある。
「自分をたいしたことがない人間だなんて思ってはならない。それは、自分の行動や考え方をがんじがらめに縛ってしまうようなことだからだ。そうではなく、最初に自分を尊敬することから始めよう。まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、“人間として”尊敬するんだ・・・」
“理念を語る”ことは、365 日の生き様だ(渡辺美樹氏)。後継者としての自覚が生まれ、その道を一歩踏み出す覚悟が生まれたことだと思う。
素晴らしい発表をしてくれた塾生と見守ってくれた現社長に心から感謝に意を表したい。さて、IG後継者育成塾・第6 期(9 月)がスタートします。ぜひ、ご参加を!
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」