古田会計事務所

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今週の考える言葉「生涯未婚率」

考える言葉

生涯未婚率

   “生涯未婚率”という言葉がある。日本政府が人口の統計において用いている用語であり、50歳になった時点で一度も結婚をしたことがない人間の割合を意味する言葉だそうだ。
 
   従来、日本における“生涯未婚率”は極めて少ない数字だったようで、1970年代迄は安定して2%程度、2000年頃でも10%未満という数字だったようだ。その後、年々上昇傾向にあり、2010年には男性の生涯未婚率は20%を超える迄になっているという。
 
   最近の国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、50歳までに一度も結婚したことがない人が2015年に男性で4人に1人、女性で7人に1人いたことが分かったという。こうした人の割合を示す“生涯未婚率”は、10年前の前回調査から男女とも3ポイント以上増えて過去最高を更新。
 
   “生涯未婚率”高まった要因が、いくつか指摘されている。
  
   ① 一つに、女性の社会進出が挙げられる。
   1986年4月から施行された「男女雇用機会均等法」が、女性の社会進出に拍車をかけた。結婚せず、独立したライフスタイルを選ぶ人が増えた。その結果、結婚という形でのパートナーを持つ必要がないという考え方が徐々に広まったという。できる女性ほど、相手を選ぶ条件が高くなり、なかなか良い相手がなく、そのうち結婚の適齢期を逃してしまう・・・。
 
   ② 次に、収入格差の増大が挙げられる。
   1990年バブル崩壊以降、フリーターなど非正規雇用者の増加に伴い、収入が不安定で将来設計が立てられないという。経済的な余裕がないことが原因だという。
 
   ③ さらに、独身主義者が増加していることも理由として挙げられる。
   「自分の稼いだお金を自分の好きことに使いたい」「家族をもつことに価値を見出せない」という。
  
   「国(家庭も個人も同じ)というものは、平らな底をもつ皿を、政治、経済、宗教という3本の柱で支えているようなものだ。柱の一本でも長かったり、短かったりすれば、水はこぼれてしまう。周りが見えず、経済が長ければ日本、宗教が長ければイラクのようになる・・・」(「大愚のすすめ」山田恵諦 著)。
 
   3本柱のバランスがとれていると、皿の中の人たちは穏やかに過ごせるという。日本の少子高齢化、人口減少の問題は、社会的システムとして深刻な課題である。
 
   「なんのために?」とか「なぜ?」という、物事の本質を自らに問うことを行い、自己革新をしていくことが、全体(国)も部分(企業や家庭、個人)も求められている。
 

今週の考える言葉「大愚」

考える言葉

大愚

   最近、妙な習慣がついたようだ・・・。書棚を眺めていると、不思議と目に留まる本が出てきて、手に取り、読み始めている。最初は、パラパラとめくりながら、「こんな本があったな・・・」と思いつつ、流し読みをしているのだが、いつの間にか、はまっている。
 
   連休中に、はまってしまったのが『大愚のすすめ』(山田恵諦 著)だ。熟読しているうちに、いつ頃購入した本だったかが、気になって調べてみると、1991 年7 月30 日初版発行とあるから、25 年ほど前のことである。
 
   時代は20 世紀の終盤あたりで、世の中が日本のバブルに気づき始めた頃だろう。小賢しく知識を詰め込み、経済に偏重し過ぎた日本の将来を憂えている・・・。「世の中の誰も彼もが、少しでも利口になろうとあくせくしている。利口でなきゃ損をするから、勉強するのだと、どうにもせせこましい」と。
 
   「手段にすぎないものを目的化し、真の目的を見失っている日本・・・。経済的に豊かになった日本は、豊かさの中にあぐらをかいているのではなく、助け合う心・分け合う性格をつくり、恩を返して、世界のための日本となるべきだ」と説いてある。
 
   そのために必要なことは、“大愚”になることだという。元は、伝教大師最澄の次の言葉からだという。
 
   「色々と学び、励んでみたけれど、自分は知恵も才能もない最低の人間だ。ならば、これまでしてきたことは全て流し去って、生まれたままの自分になってみよう。愚の中の極愚に徹してみよう」
 
   賢くなろう、利口になろうと、あくせくするのではなく、愚になること。力を抜いて、とことん愚かなじぶんというものを見つめてみる。一から出直す決意である。「愚の中の極愚」、つまり“大愚”とは、自分をまず最低の位置に置いてみることだという。
 
   そうすると、そこから眺める世界というものは、上から見るのとはえらい違いがあることに気づかされる。山川草木(=自然)のすべてが先生となり、真実というものを教えてくれるのだという。
 
   その真実とは何か?自分以外のすべての環境に支えられている自分がいることに気づかされることだと思う。つまり、「自分は生かされている!」という真実である。最近だが、そのことが腑に落ちてきている自分に気づかされる。
 
   以前よりずっと、家族をはじめ、身近な人たちに、自ずと感謝の念を持てるようになっている。すると、不思議と肩の力が抜けて、素直で穏やかな自分になれる。どんな些細なことにでも面倒くさがらず、自然と体が動くのである。
 
   恐らく、仕事をご縁にいい出逢いをいっぱいさせてもらっているのだと思う。感謝!
 

今週の考える言葉「人の力」

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人の力

   最近購入し、一気に読み上げてしまった本の中に、『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA』(三木雄信 著、ダイヤモンド社)というものがある。今年の2月に初版、すでに第5刷発行となっているので、かなりの売れ筋なのだろう・・・。
 
   ソフトバンクは、創業からわずか30数年で8兆円企業へと成長した。カリスマ経営者・孫正義が率いる組織だからこそ、なし得た成果だと思うだろうが、ソフトバンク躍進の最大の秘密は、「高速PDCA」思考の徹底実践にこそあるとし、その考え方を分りやすくまとめた良書である。
 
   ソフトバンク流「高速PDCA」の特徴は、スピードとタイミングの重視であろう。それを、「ソフトバンク3原則」と呼んで、次のように紹介している。
 
   ① 思いついた計画は、可能な限りすべて同時に実行する
   ② 1日ごとの目標を決め、結果を毎日チェックして改善する
   ③ 目標も結果も、数字で管理する
 
   「PDCA」という経営サイクルの仕組は、誰もが良く知っている経営手法である。しかし、その手法で結果を出している組織や個人は、やはり、一味も二味も違う。自分流というか、考え抜いて、実行し、自らの哲学にしている。一読の価値あり・・・。
 
   さて、今日のテーマである“人の力”について、である。この本の中で、「“人の力”の借方」として、孫正義の凄さを紹介している(第6章)。
 
   なぜ“人の力”を借りるのか?孫さんの答えは明確、「自分一人できることなど、たかが知れている」。“人の手”を借りれば、一番手っ取り早く成功できる、つまり結果を出せる!という。「やる!」と決めて動き出して、“人の力”を借りる。とに角、結果を出すことに専念している。
 
   また、孫さんは、人を使うのが実に上手いという。秘訣の一つは、素直さ!「相手の肩書きやキャリア、年齢や経験を問わず、自分にとって有益だと思う情報やノウハウを持っている人のアドバイス」を、素直に傾聴するという。
 
   さらに加えると、熱意!孫さんは若い頃から、知りたいことがあれば自分から情報や知恵を取りに行っていたという。連絡を取って、相談に行けば、相手は「この人は本気だな」と、その熱意を感じて、懇切丁寧に教えてくれるし、力を貸してあげたくなるものだ。
 
   もう一つ加えるとすれば、孫さんのビジョン・志の確かさだろう。そして、「やる!」ことへの信念・・・。
 
   「素直さ、熱意、ビジョンの確かさ」 改めて自問自答したいと思う。
 

5月の税務カレンダー

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今週の考える言葉「人材育成」

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人材育成

   4月に入り、新入社員が入社し、フレッシュ感が漂う職場も多いと思う。
 
   さて、成長し続けている企業には、次の3つの特徴があるといわれている。
 
   ① 独自の経営観を持っている
   ② 付加価値の高い事業領域を確立している
   ③ “人材育成”に熱心である
 
   独自の経営観とは、「なぜ、この事業をしているのか?」という問いかけに明確な答えを持っているということである。つまり、事業の目的が明確であること・・・。また、付加価値の高い事業領域の確立とは、「あなたの会社でないと困る」といってくれるロイヤリティの高い顧客に恵まれているということである。
 
   ①と②の重要性を理解し、実行して、企業風土をつくり出しているのが人材である。ゆえに、“人材育成”に熱心な組織は成長し続けるのである。
 
   ピーター・F・ドラッカーが残した有名な言葉の一つに、「従業員はコストではなく、経営資源である」というのがある。全く、同感である。
 
   また、経営者には、従業員をコストでなく、経営資源として価値ある人材に育てる責任があると思う。人口減少という社会問題のなかで、人材不足が慢性化している今日では一層その重要性を感じる。
 
   “人材育成”、そのためには、先ず人材ビジョンを明確にしておく必要がある。IGグループでは、「人材とは、主体的かつ生産的な目標を設定できる人をいう」と定義している。
 
   そのような人材が育つ環境を整えること、これがトップの仕事である。そのために、次の3つのことを心掛けている。
 
   ① 価値観(経営理念)を共有し、つねに確認できる機会をつくる
   ② 「仮説~実践~検証」という経営サイクルを確立する
   ③ 「目標管理システム」を構築し、その運用のために時間を確保する
 
   また、働く社員としての心得は、個人と組織人としての二面性を、どう統合できるかであろう。「仕事の報酬は仕事である」という言葉がある。この言葉の意味をしっかりと噛み締めることができたら、すべてが解決できる。
 
   人材の成長とは、より生産的になることである。そして、生産性の本質とは良好な関係性で仕事ができている状態をいう。
 
   このように考えると、人材とはスキルだけでなく、同時にマインドを磨き上げていくことが大切であると考える。
 

今週の考える言葉「新陳代謝」

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新陳代謝

   “新陳代謝”は、生命力の源である。
 
   ご存知の通り、人のからだは約60兆個の細胞からできており、それらがつねに細胞分裂を繰り返しながら、“新陳代謝をしているのである。
 
   そして、老化とは、生命力の源である“新陳代謝”の機能低下がもたらす現象である。また一方で、「病は気から」という言葉があるように、人間の心の持ち方が老化現象に大きな影響を与えているのだという。
 
   ある本を読んでの感想であるが、細胞分裂の限界に関しては、不老不死の妙薬が発明されない限り如何ともし難いが、心の持ち方から生じる老化現象に関しては心掛け次第で何とでもなる・・・。また、これは自らの体験からも自信をもって、そう言える。
 
   では、精神的に若さを保つ秘訣は何か・・・?一言でいうと、生きる目的である。自分の人生にとって価値ある目的を見出し、描くことができたら、自分でも驚くほどにエネルギーが湧き出てくるのを実感できる。つねに新しいことにチャレンジしようという気持ちが湧いてくるのである。それが、“新陳代謝”を促進させるのであろう。
 
   からだが自然に動くというか、億劫とか面倒という気持ちが不思議とない・・・。当然ながら、自分がやりたいことをやっているので、ストレスが生じるはずもないのである。ただ、働きすぎて、からだに負担が生じることは気をつけなければならないとは思うが・・・。
 
   企業経営においても、同じことが言える。組織の“新陳代謝”が行われなくなったときが、衰退の第一歩である。経営でいう“新陳代謝”とは、イノベーション(自己革新)である。
 
   成長し続けるためには、次の「5つの質問」(ドラッカー)をつねに自らに問い続ける必要がある。
 
   ① われわれのミッションはなにか?(存在の意義)
   ② われわれの顧客は誰か?(貢献の対象)
   ③ 顧客にとっての価値は何か?(顧客のニーズ・期待)
   ④ われわれにとっての成果はなにか?(価値の創造)
   ⑤ われわれの計画はなにか?(目標設定)
 
   以上の質問をすることによって、「あるべき姿」が明確になり、「現状との差」が明確になる。つまり、なすべき課題が明確になるので、つねに新しいことへチャレンジする心を持ち続けることができる。
 
   “新陳代謝”は、生命力(=企業存続・発展)の源である。
 

今週の考える言葉「時間」

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時間

   「光陰矢の如し」という格言は、小さい頃からの教訓である。何度となく耳にし、その都度頷いては納得し、心を引き締めていたような気がする。
 
   だが、その経験を活かし、その後の日々において、充実した“時間”の使い方を常にやり続けてきたかというと、自信がない。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」って、ことだろう。“時間”の浪費癖ってやつは、いったん身についてしまうと始末に負えない、厄介なものである・・・。
 
   しかし、この格言の価値を真に理解し、人生の早い時期に、自分自身の信念とすることができたら、充実した人生が約束されるに相違ない。
 
   「人生とは、“時間”との戦いである」という言葉がある。“時間”は、その人の向き合い方によって、友にも敵にもなる。“時間”を良き協力者として頼るにはどうしたらいいのか?
 
   小生の場合、“時間”との向き合い方について改めて体系的に学ばせてもらったのは、P・F・ドラッカーの「自己管理による目標管理」からである。この考え方は、「IG式目標管理システム」として構築し、自らの習い性となるよう、日々やり続けることを義務付けている。
 
   成果をあげる人たちは、「“時間”が最大の制約であり、最も希少な資源であること」を知っている。その“時間”を良き友とするためには何をなすべきか、先ずは「汝の時間を知れ!」という。
 
   “時間”がどのように使われているのか?時間をマネジメントすることの基本は、「“時間”を記録し、整理し、まとめる」という三段階のプロセスであり、極めてシンプルな考え方である。
 
   ① “時間”を記録し、“時間”の使い方を診断する。(記録と分類)
   ② 仕事を整理する。(廃棄、任せる)
   ③ 空いた“時間”をまとめる(時間のマトリックス、優先順位)
 
   以上のように、“時間”をマネジメントすることは、仕事の成果にとって極めて重要である。さらに加えて重要なことは、「人の“時間”を無駄にしていないか?」を、つねに心がけておく必要がある。
 
   IGグループも次世代へ繋ぐ時期にきている。改めて、“時間”との戦いが気になるところである。
 
   まさに、「光陰矢の如し」である。月日がたつのはあっという間である。だからこそ、時間を大事にしたいと思う。
 

今週の考える言葉「M&A国際会議」

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M&A国際会議

   この時期の恒例で、楽しみの一つである“M&A国際会議”(日本M&A協会主催)へ今年も参加(3月18~25日)。
 
   この催しは、1994年の上海を皮切りに、世界の経済的主要都市を舞台として毎年行われており、今年が第23回目の開催になるという。開催の趣旨は、日本M&A協会の理事会員となっている職業会計人一人ひとりにグローバルな視点やセンスを養ってもらい、日々の仕事に役立ててもらうことにある。
 
   さて、今年の舞台は「サンフランシスコ&シリコンバレー!」 観光としてのイメージというよりは、事業家として一度は訪れてみたい地域だったのでホント嬉しい。参加者の数は、430名を超えて、過去最高だったそうだ。(ホントにご苦労様!)
 
   さて、シリコンバレーといえば、この半世紀における「時代の進化」に最も貢献をしてきた地域であり、イノベーションの聖地である。サンフランシスコから車で一時間ほど南に位置するサンタクララ・パロアルト・サンノゼ地区の通称。スタンフォード大学があり、Apple、Intel、Google、Twitter、FacebookなどIT企業の本社が多数立ち並ぶ地域である。
 
   一日目のパネルディスカッションでは、シリコンバレーで活躍する日本人起業家たちの話を聞くことができた。
 
   シリコンバレーの何が凄いのか・・・?
 
   「自分たちが世界を変えられると信じている」「絶妙な目標設定能力がある」「非常識に寛大である」「トップが決めたことをやり抜く力」「失敗を恐れない文化」「リスクに対する考え方」「世の中の課題と向き合う」「技術とビジネスをつなげる仕組み」「人とのつながりが根っこにある、人脈の重要性」「スピード感を大事にする」「天気が良い」「テーマは変わり続けること」「ハックする」等々のキーワードが飛び出してきた。
 
   面白いと思ったのは、一旦17時で仕事を切り上げて、家庭サービスの時間を持つ。急ぐ仕事があれば21時以降に戻ってきて、また仕事をするという。家と職場が隣接していると、そんな時間の切り分けができる。再考すべき妙案である。
 
   その日の総括をされた千本倖生先生の挨拶。「自分もシリコンバレーとは縁が深い方が、日本企業はシリコンバレーに負けない力を十分に持っている!戦える!」 また、シリコンバレーで起業しているパネリストの人たちに一言アドバイス、「やっていることが小さ過ぎる!もっと世界に通用するようなスケールを目指せ」と、さすが一時代をつくった人の迫力だ。
 
   イノベーションの聖地!その空気を吸ったので英気を十分に養えた気分である。

今週の考える言葉「ハワイ雑感」

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ハワイ雑感

   ハワイへ向かう機中での瞑想・・・。
 
   「あなたは立ち止まってバラのかおりを嗅いだのはいつのことだろうか。長い間、足を止めて、日没という魔法を見たのはいつのことだろうか。あなたは日ごろ、まわりの世界の素晴らしさをどれだけ気づいているだろうか」という本の一節に出逢い、ハッとさせられた。
 
   考えるに、バラが咲いている庭先や日没の鮮やかな夕日を目にしているにもかかわらず、足を止めることを久しくしていない自分に気づかされる・・・。幸い、自然豊かなハワイ島で3日間を過ごす。ゴルフ三昧を決め込んでいたが、ゆったりとした気分で、自然を満喫しながらプレーを楽しもうと心に決めた。
 
   朝一のプレー、幸いなことに天気上々・・・。空気が澄んでいて、遠くにマウナ・ケア(4,205m)やマウナ・ロア(4,169m)の頂上を拝むことができて、ラッキー!普段だったら、「おォ、見えている!」で終わるのであるが、今回は違う・・・。暫し、立ち止まり、祈りを込めて見入った。
 
   朝日が橙色に空を染める風景、コースの途中で見られる白い花の群生、芝の上をちょこちょこと跳ねている小鳥たち、ゆったりと歩いているヤギたち、海岸際のコースに打ち寄せてくる白い波、また波・・・。
 
   滅多に行かないビーチにまで足を延ばし、孫たちと砂遊び。波打ち際に防波堤をつくり、お城をつくるが、すぐに波にさらわれてしまう。何度も何度も夢中になって作り直す無邪気さ・・・。残念ながら、期待していた日没の魔法は、途中で雲に隠れてしまったが、夕日が染める一直線の海の色も素晴らしい。
 
   何度も来ているハワイ島だが、本の一節との出逢いのお陰で、違った意味でのリフレッシュを楽しむことができた。
 
   その後、オワフ島(ホノルル空港)へ飛び、ゴルフ場へ直行。終了後、ワイキキへ戻るのに1時間ほどのドライブだが、途中の山の中腹には住宅地が密集しており、高層マンションもけっこう立ち並んでいる。年々、ワイキキ郊外へと住宅地事情は広がっているようで、郊外からワイキキへ流れ込む朝のラッシュは、半端ではないそうだ。
 
   俗化が進むワイキキ周辺では、自然に親しむという感じは難しいが、ホテルのベランダから見る海はきれいだ。ただ、気になったのは空の色・・・。ハワイ島からのボグ(火山灰)の影響らしい。
 
   「立ち止まって、周囲の景色をじっとみる・・・」そんな気付きをもらっただけで、今までと違う時間の過ごし方ができるようになったと思う。やはり、旅はすばらしい・・・。
 

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