今週の考える言葉「尊敬心」
考える言葉
尊敬心
いつの頃からだろう・・・、結婚式でスピーチを頼まれたときに、触れるようにしている言葉が”尊敬心”である。
つまり、好いた、惚れたという感情はそう長く続くものではない。それに、好いた、惚れたという感情には、「自分が好きな相手だから、一緒にいたい。だから尽くしたい!」という、どこかエゴ(?)に匂いがする。その意味で、夫婦の絆としては今一つ危なっかしい感じがする。
単に、好きや嫌いの感情だったら犬や猫でもある。だが、犬や猫に‟尊敬心”があるという話は聞いたことがない・・・。人が他人を尊敬するという行為は、次元が違う心の状態だと思う。
人はどんなときに‟尊敬心”持つのだろうか?
「人は、能力が優れている人を見ると、驚嘆し、称賛もするだろう・・・。だが、その人に‟尊敬心”を抱くのかといと、そうとは限らない」という。
では、人はどんな人に出逢うと共感・共鳴し、その人のようになりたいと憧れ、‟尊敬心”を抱くのであろうか?私だったら、人としての器が大きい人、人格が崇高な人と出逢ったときである。それは、ものの考え方や価値観のレベルが全然違うという驚嘆であり、その人のようになりたいという‟尊敬心”であろう。
小さい頃、偉人伝を読んで感動した。今でも自叙伝的な本を読むのは好きだ。何故ならば、その人の生き方を知り、多くのことを学ぶことができるからだ。それは、偉大な人物が描く人生の目的や志の凄さであったり、逆風に立ち向かう勇気が生まれる背景であったり、やり抜く力を支える動機など・・・。
今改めて思うに、‟尊敬心”は人間の成長にとって極めて大切な要素である。確かに我が人生においても、多くの尊敬できる人との出逢いは、自らの価値観の成長に大きな影響を与えてくれたと実感している。
面接等でも、「尊敬できる人は誰ですか?」という問いがあるが、これは大切なことである。尊敬心には、次のような効果があると思う。
① 謙虚な気持ちでいられる
② 人から多くのことを学べる
③ 感謝の気持ちを持てる
④ 信頼心が生まれる
⑤ 人間関係がうまくいく
立場が高くなればなるほど、‟尊敬心”を失わないようにしたいと考える。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」