古田会計事務所

〒640-8392 和歌山市中之島303-14 OK.OFFICE

お気軽にお電話ください

TEL.073-474-2212

今週の考える言葉「追い風」

考える言葉

追い風

   先週末(13~14 日)、今年もホテル椿山荘東京で「NN構想の会・第19 回全国大会」を開催することができた。全国から415 名の職業会計人及び関係者のみなさんが参加してくれた。感謝の気持ちがいっぱいで、身が引き締まる思いであった。
 
   2000 年(平成12 年)に、時代の変化を肌で感じつつ、業界革新の一翼を担うことによって、世の中に貢献できる社会的インフラをつくりたいという一念でスタート・・・。
 
   亀の歩みであるが、世の中の進化に貢献しつつ、一歩一歩確実に目的に向かっての“追い風”を感じている。
 
   全国各地から参加してくれる多くの会計人の熱意、16 の支持団体の無私の協力、そして協賛企業の方々の励ましの言葉など、当大会が醸し出す全体の雰囲気からそう感じるのである。
 
   さて、今大会のテーマは『時流を見極め、貢献戦略を鮮明にしよう』である。次の3つの考え方を共有したいと思い、掲げてみた。
 
   ① 時流を見極めることの大切さ
大廃業時代の幕開け(中小企業の127 万社が後継者未定)が叫ばれているなか、私たち会計人の使命・役割を考える。
 
   ② 会計で世の中を変えることの意義
「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」(孫子)。中小企業の約7 割近くが赤字・・・。会計の力で、黒字化の算段をしっかりと整えて、企業価値を高める支援をする。
 
   ③ 「ピンチはチャンス!」
AIに取って代わられるのは、部分(目先き)の仕事のこと。全体からの視点に立って、輝く未来をつくる社会システムの構築に貢献する。
 
   大会一日目第一部は、澤邉紀生氏(京大教授)を招いての基調講演『会計で世の中を変える』から始まった。会計人による未来会計サービスを事業化することの重要性を、論理的にきちんと語って頂いた。(内容の詳細は、次回に紹介したい)
 
   続いて第二部、澤邉教授のコーディネートのもと、氏が懇意にされている管理会計の研究者である3 名の論客をお招きして、管理会計(=未来会計)の研究的課題及び実務との統合について、論じてもらった。
 
   その後の情報交流パーティーによる親睦、そして二日目の支持団体主催の分科会も充実した企画が盛り沢山で、満足して頂いた大会であったと思う。
 
   さて、来年は、いよいよ第20 回大会の節目を迎える。今大会で感じた“追い風”に乗って、さらに邁進していけるように精進したいと思う。
 

今週の考える言葉「IG Way」

考える言葉

IG Way

   月末と月初めの二日間は、IGグループにとって特別な日である。「徹底して考える一日」と称して、全体会議を行う。いわゆる「IG式目標管理」の実践である。
 
   第一日目は、小生の講話からはじまり、みんなで「予実のチェック」を行い、まとめる。翌二日目午前中は、「ジョブリストの棚卸し」を行い、当月の為すべきことを確認し、各自の重点目標を決める。そして、午後からはまとめの発表をして、全員で議論し、衆知を集める時間としている。
 
   さて、今回は“IG Way”について講話をして、みんなで議論をした。“IG Way”を問われたら、どう応えるのか・・・?
 
   まず、思い浮かべるのは、やはり『IG理念』であろう。端的にまとめると、次の3 つの言葉が浮かぶ。
 
   ① 先駆性(世の中の進化に貢献)、② 主体性の確立(切磋琢磨)、③ 自己実現(衆知・統合の価値観)。ドメインを問われたら、はやり「未来会計」の領域で活躍している自分の姿を思い浮かべるに違いない。
 
   これら“IG Way”の基本的な概念をベースにして、「俺流」というものを確立していくと、きっとワクワクして、面白いかもしれない。
 
   問題は、“IG Way”をどれだけ徹底して実践しているかだ。そこで、徹底されていないとすると、何が問題なのかを考えて、その原因をみんなで共有し、是正したい。
 
   ① 優先順位をつけていない(もっと、フォーカスしよう!)。
   ② 熱意を持って語り合っていない(日報やミーティングの活用)
   ③ やり遂げるための計画が不徹底である(ジョブリストの徹底活用)
   ④ 時間の確保・配分ができていない(緊急と重要のマトリックス)
   ⑤ 繰り返さずにやめてしまう(失敗こそ、チャンス!)
 
   一言でいうと、何事も中途半端な取り組みをしていたのでは、‟Way”を口にするのもおこがましというであろう。
 
   IG会計グループでは、年二度の事務所見学会が開催されており、全国各地から同業者の人たちが足を運んでくれる機会がある。そのときの懇親会などで、「“IGさんらしい”雰囲気を感じることができて、勉強になりました!」という感想を頂くことがある
が、何を感じてそう言ってくれたのか・・・。
 
   「IG」とは衆知、「Intelligent Group」の略称で、「衆知を集めて世のため人のためにいい仕事をしよう」という思いを込めている。
 
   これからはもっと、「IGらしさ」、“IG Way”を探求、実践していきたいと思う。
 

停電のため休業のお詫び

その他お知らせ

 
台風21号の影響により、9月4日(火)午後~9月7日(金)まで停電となり、
誠に勝手ながら休業させて頂きました。
 
9月10日(月)より通常営業となっております。
皆様にご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
 
今後とも宜しくお願いします。
 

大西会計グループ 従業員一同

今週の考える言葉「熟慮断行」

考える言葉

熟慮断行

   “熟慮断行” じゅくりょだんこうとは、十分に考えた上で、思い切って実行するという意味である。
 
   『孫子を読む』(武岡淳彦 著)の中に、次の一文が紹介してあった。
 
   「弱体な国家は、常に優柔不断である。決断力に欠ける人々が、いかにまじめに協議しようとも、そこからでてくる結論は、常にあいまいで、それゆえ常に役立たないものである。また、優柔不断さに劣らず、長時間の協議の末の遅すぎる結論も、同じく有害であることに変わりない」(マキャベリの『政略論』)。
 
   経営者であれば、誰もが同意する内容であろう。だが現実には、不決断の壁に悔いることが多いのではないだろうか・・・。ビジネスでは商機というのがあり、そのタイミングに乗るか否かで商談の可否が決まることが多い。にも拘らず、なぜ不決断になるのか?著者は、その原因を『孫子』を引用し、次のように考えている。
 
   「算多きは勝ち、算少なきは勝たず」(孫子)の算が読めず、迷ってしまう(心が逃げる)からだという。ではどうしたらいいのか?「進みて名を求めず退いて罪を避けず」(孫子)であり、邪心を去れ、邪心がなければ迷うことはないと示唆してくれている。
 
   不決断、迷いの本質は、邪心にあるという。先ずは、意思決定において大切なことは、邪心を捨てること。すなわち、哲学・理念・信条に基づいて、論理的に行う必要があるのだという。蓋し、同感である。
 
   さて、“熟慮断行”についてだが・・・。
 
   “熟慮断行”の根本には、哲学・理念・信条が反映される必要がある。そして、達成すべき目的や目標に対して、次のような手順で戦略的な展開を行い、実行の可能性を高めていくことになる。
 
   ① 先ず、情報の収集と分析を行う
   ② ①に基づいて、統合的な状況判断を行う
   ③ ②に基づいて、実行可能な行動計画を作成する
 
   そして、組織全体で行動計画の共有化を図り、実行に勢いをつくることが肝要だと考える。
 
   IGグループで提唱している「未来会計サービス」の本質は、“熟慮実行”による意思
決定をオペレートするのに有効な、目標管理システムにあると考える。
 
   さらに、「仮説~実践~検証」の経営サイクルを繰り返し行うことによって、仮説の質が高まり、意思決定の必然性が高まっていく。まさに、経営者の“熟慮断行”をサポートする考え方、仕組みではないだろうか。
 

わかやま新報様にブランディングセミナーを取り上げて頂きました!

その他お知らせ


 
8月30日発行の「わかやま新報」様にトルネードブランディングセミナー(詳しくはコチラ)について、大きく掲載して頂きました!
 
ブランディングセミナーは9月19日から第1回開催となっております!
残り席がわずかとなっておりますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください!
 
また、わかやま新報様のホームページ(コチラ)にも掲載して頂けております!
 
取り上げて頂きありがとうございます!
 
トルネードブランディングセミナーで、自社のブランド力の向上をし和歌山を盛り上げていきましょう!
 
お問合せ Tel.073-472-6336 担当:田中

今週の考える言葉「自己革新」

考える言葉

自己革新

   ”考える言葉”シリーズで、過去において何度となく取り上げたテーマの一つに“自己革新”がある。今回は、トップの“自己革新”について考えてみたい。
 
   ある企業コンサルタントの一言、「会社は良くも悪くもトップ次第です・・・」。どんな赤字の会社でも、トップが変われば一年もしないうちに黒字転換できるし、見違えるほどの成長軌道に乗せることができるのだという。
 
   小生も仕事を通して、多くの中小企業経営者とお付き合いさせて頂いているが、確かに「良くも悪くも、トップ次第だな・・・」と思うことが多い。経営革新を断行するとき、先ずは、トップの“自己革新“からスタートしなければ、何ら効果が生じないことが多いのである。
 
   だが、これはなかなか難しい課題である。なぜならば、人材や資金不足等を嘆くが、多くの経営者は、自分自身の経営手腕そのものに業績不振の原因があると思っていないからである。「やるべきことは沢山あるのに、人材不足だ」と嘆く。
 
   そこで、いくつかの質問を投げかけてみる。
 
   ① 経営理念や人材ヴィジョンは明確になっていますか?
   ② 5 年後、10 年後の会社のヴィジョンは明確になっていますか?
   ③ 社長自身がやるべきこと、やるべきでないことは明確に区分できていますか?
   ④ すべての責任を取る覚悟はできていますか?
   ⑤ 後継者の育成は万全ですか?
   ⑥ 自らの引き際は明確にしていますか?
   ⑦ 現場を掌握する仕組みはできていますか?
 
   トップの姿勢として、外にも問うべきことはあると思うが、以上のことについても具体的な答えを頂けることは意外と少ないのである。
 
   昔から、「他人と過去は変えられない」という言葉があるように、トップ自らが率先して“自己革新”をしなければ、組織も社員も変えることは難しいのである。
 
   「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」(山本五十六)という有名な言葉があるように、トップの姿勢や考え方そして行動にすべてが委ねられていると思って“自己革新”をするしかない。
 
   “自己革新”とは、あるべき姿(新し自分)と現状(古い自分)との差を認識し、その差を埋める戦い、すなわち自分との戦いである。
 
   自らの価値観(思考の枠組み)を変え、行動を変える戦いなのである。それゆえに、先ずは、トップの“自己革新”、覚悟が求められるのである。
 

今週の考える言葉「片づけ」

考える言葉

片づけ

   幼少の頃の躾で最も大切なことの一つに、“片づけ”の習慣があげられる。
 
   確かに、「遊んだ後は、ちゃんと“片づけ”なさい」と母親からいわれた記憶がある。
 
   最近も、お母さんたちが子供たちに、そんな注意をしているのをよく耳にする。だが、大人になると、その“片づけ”の習慣がちゃんと身についている人とそうでない人とに、はっきりと分かれているような気がする。
 
   ひと頃、『5S活動(整理・整頓・清掃・清潔・躾)』というのが流行ったのは記憶に新しい。弊社においても、コンサルタントにお願いし、取り組んだ時期がある。確か、5Sの責任者まで決めて職場ぐるみで実施したが、どうだろうか?その活動の成果はどうだったのか・・・。問題意識のレベルが低かったような気がする。
 
   『トヨタの片づけ』(OJT ソリューションズ/中経出版)という本がある。その本の中に、「“片づけ”は雑務ではない。仕事そのものである」という一節がある。何のために“片づけ”をするのか?
 
   ① 作業や時間のムダを省く
   ② 乱雑さから発生するミスなどを省く
   ③ 仕事の効率化を推進する
 
   「生産性の向上」という経営課題に取り組むための手段として、“片づけ”に全社で取り組んでいるというスタンスが素晴らしい。
 
   「歳をとると、何事も面倒くさくなる・・・」というある人の一言で、「面倒くさいと感じたら歳をとった証拠だ」と思うようにして、心掛けてやり出したのが“片づけ”である。日常的などんな事でもいい。朝起きて着替えたら、パジャマをたたむ。ご飯を食べ終えたら、すぐに茶碗を洗う。使い終わったものは、元に戻すなど・・・。
 
   大切なことは、やり続けて習慣化することだ。完了感をいつも味合うことができて、頭の中がすっきりと片づいて、気持ちの切り替えができて、次の仕事への転換がスムーズにいく。そして、心の余裕ができるから不思議だ。
 
   ここまで書いていて、ふっと気になったことがある。ずっと前から、机の下の置きっ放しになっている段ボール・・・。整理棚の中の、一年以上も触れていない過去の書類関係など・・・。片づけの第一歩は捨てることから始まるという名言。それから、最近気になるのがメールやラインの量が多すぎて、返信が遅れがちになっていること。これも、さっさと“片づけ”をしないと、相手に対して失礼になると思いつつ・・・。
 
   “片づけ”は、生産性の向上(仕事の質化・効率化)につながるし、人間関係の良否に関わる大切な仕事である。
 

今週の考える言葉「配慮」

考える言葉

配慮

   先週末(8 月3~4 日)、NBM(第17 期⑥)最終講が終えたばかりである。NN構想の会に参加している会計事務所を中心に声かけをし、新ビジネスモデルの共同研究を行っている勉強会である。
 
   未来会計を事業化するために必要なビジネスモデルの習得、組織体制のつくり方、そして営業展開の手法などについて、グループ討議を通して一年間で学んでもらう内容になっている。2003 年にスタートして、もう17 年が経つ。
 
   同業者が一同に会し、意見を交換し合いながら、自社の成長戦略を描く機会をもてる場は滅多に得られるものではない。グループ討議のテーマは、予め質問形式で準備されているので問題ないのだが、その運営のあり方に課題が残るそれは何か?メンバー相互の“配慮”の力量であろう・・・・・。
 
   というのは、一グループが7~8 名のメンバーで構成され、グループごとに2 日間協議をするので、お互いの意見を交換し合い、衆知を集めるためのいい機会になるはずだが、ほとんど自分の意見を言わない人がいるかと思えば、独壇場で喋りすぎる人もいる。いずれも“配慮”のなさであろう。“配慮”とは、心づかい、気づかい、心配りである。つまり、他人や他の事のために気をつかうことである。
 
   今後、AIに取って代わられる職業がたくさん出てくるといわれている。それは時代の流れであって、避けて通れないことであろう。でも、どんな職業であろうと、AIに丸投げというわけにはいかないような気がする。
 
   それは、“配慮”という行為ではないだろうか。“配慮”は人間にしかできない究極のマナーではないだろうか。AIに向かって、「おまえは配慮が足りなすぎる!」と嘆いてみてもしょうがないだろう。
 
   職業柄、多くの経営者の方々にお会いする機会があるが、優れた経営者は得てして“配慮”の達人が多い・・・。ちょっとした気配りをさり気なくするあたりは、流石としかいいようがない。その行為に全く嫌味がないのである。
 
   NBMも期を重ねるごとに、若い会計人の参加者が増えてきているが、場の盛り上がりが良くなってきているような気がする。学ぶ姿勢が良いのはもちろんであるが、参加者の“配慮”のレベルが、年々、高くなってきているような気がする。
 
   “配慮”の度合いとは、人や物事に対する関心の高さと比例しているような気がする。
 
   優れた経営者に配慮の達人が多いのも、自らの経営に対する関心(=思いの強さ)の高さであろう。また、場の空気を読める人でもある。
 
   AT化等が進むに連れ、“配慮”が仕事における成果のキーワードになりつつある。
 

8月の税務カレンダー

税務カレンダー


 
夏期休暇:8月10日(金) ~ 15日(水)
16日から通常営業です。

1 39 40 41 42 43 59