古田会計事務所

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今週の考える言葉「思考逃避」

考える言葉

思考逃避

 
   日常性を振り返ってみたとき、自分が“思考逃避”に陥ったことがないかどうか、考えてみよう。あるとすれば、その原因は何だったのか?
 
   ずいぶん前に購入した本だが、『プロフェショナルシンキング~未来を見通す思考力』(BBT大学編)の中で、組織の中で“思考逃避”をもたらすバリア(障壁)として次の3点を指摘してあったので紹介しておきたい。
 
 ① 空気を読みすぎる
 ② 他人の言うことを鵜呑みにする
 ③ 組織の作法を重視する
 
   以下、➀から③について、もう少し踏み込んで考えてみたい。
 
   まず➀の「空気を読みすぎる」であるが、同質性の強い組織には無言のルール、当たり前の行動が蔓延しており、その組織にしみ込んだ慣習がみんなに空気を読むことを強要し、本来の思考力が削られてしまっているという。例えば、会議の場で発言しない出席者が異様に多いなどは要注意である。
 
   次に②の「他人の言うことを鵜呑みにする」であるが、相手との間の摩擦を極力なくす方向で思考が無意識に動いていると考えてみよう。「相手の要求は的外れかもしれない」と自問し、その場で「なぜか」という質問をしてみることだ。そうすれば、より根源的な課題が見えてくるかもしれない。
 
   そして③の「組織の作法を重視する」であるが、組織の規範となる思考を、大きく2つのパターンに分けて考える。
 
   一つは、「結果インパクト重視」の思考。議論の中身を重視し、その結論の実現のために有効な方法論を考えるもの。もう一つは、「手続き重視」の思考。根拠・規定・権限などに沿って正しい手続きを踏むことを最重視したもの。
 
   特に思考逃避を生み出しやすいのは、二つ目の「手続き重視」の思考が蔓延した組織の場合である。
 
   以上のように、われわれの仕事や生活環境には、油断すると、“思考逃避”に陥りやすい罠が潜んでいることを十分に自覚しておく必要があるだろう。
 
   その上で、日常のシーンを振り返って、自分が“思考逃避”に陥ったことがないかを考え、その原因は何であったかを考えてみよう。
 
   激変で、未来が読めない時代環境にある。いつまでも繰り返しの定型業務だけでうまくいく仕事などあるはずがない。“思考逃避”には気をつけたいと思う。
 

今週の考える言葉「経営戦略」

考える言葉

経営戦略

   経営会議の中で、よく耳にするのが“経営戦略”という言葉…。その言葉について少し整理しておこう。
 
   先ず、「経営戦略とは何か?」 その定義を明確にする。
 
(定義)
競争優位性を出すために、事業を選択し、選択した事業に経営資源を集中投入すること。
 
(戦略の前提)
 ① 経営環境…既に成熟化した会計業界(例)
 ② 経営理念(目的と使命)…IG経営理念
 ③ 自社の強み…未来会計の伝道師
 
(戦略の3要素)
 ➀ 市場(誰に)…中小企業
 ② 商品(何を)…未来会計(IG式目標管理システム)
 ③ 流通チャネル(どのように)…顧客・同業者からの口コミ
 
   21世紀は「パラダイムシフトの時代である」といわれているように、グローバル化の進展やAIの普及、ニーズの多様化、競争環境の激変など、現在変化のスピードがますます増してきている状況だ。
 
   経営戦略策定の基本的なプロセスとしては、次のような手順となる。
 ① 経営理念・ビジョンの策定
 ② 外部環境分析
 ③ 内部環境分析
 ④ 戦略オプションの立案
 ⑤ 戦略の選択(経営資源配分)
 ⑥ 戦略の実行
 ⑦ 戦略のレビュー
 
   最近(今年に入って)、IG会計グループで20数年前からやり続けている『将軍の日』(中期5ヵ年計画策定セミナー)への参加者が増えてきている。会場の都合もあり、一日8社程度しか席が準備できないのであるが、満席状態が続いている。
 
   コロナ発症後4年目に入った今年は、いつまでもコロナ、コロナと言ってはいられないという危機感からだろうか、人の移動が始まったようだ。コロナ後に向けて、出遅れないための“経営戦略”をしっかりと確立したいと思う。
 

今週の考える言葉「成果」

考える言葉

成果

   今までも何度となく取り上げてきたテーマであるが、改めて“成果”について考えてみたい「マネジメントの父」と称されるP・F・ドラッカー(1909~2005年)は、その著書の中で「マネジメント」と「マネージャー」を次のように定義している。
 
   「マネジメント」=組織に“成果”を上げさせるための道具・機能・機関。
 
   「マネージャー」=組織の“成果”に責任を持つ人物。
 
   そして、「マネジメント」で「“成果”をあげる原則」として、次の7つを指摘している。
 
 ① 強みに集中する
 ② 強みをさらに伸ばす
 ③ 知的傲慢を正す
 ④ 悪い癖をなおす
 ⑤ 人への接し方や対処の仕方を改善する
 ⑥ “成果”が上がらないことには手をつけない
 ⑦ 努力しても並みにしか慣れない分野にムダな時間を使わない
 
   さらに、これらの「成果を上げる原則」を身につけるためには、次のようなことを習慣化する必要があるという。
 
 習慣➀:ビジョンと目標をもって行動する
 習慣②:1つのことに集中する
 習慣③:定期的に検証と反省を行う
 習慣④:新しい仕事が要求するものを考える
 習慣⑤:あらかじめ期待値やそのための行動を書き留めておく
 習慣⑥:自分の強みを知り、それを活かす
 
   IGグループでは、ドラッカーが提唱した『目標管理』を『IG式目標管理』としてシステム化し、自己管理ができる人材育成を目指している。自らが掲げた目標の達成に主体的に取り組んでもらう。
 
   そのとき、自らが選び、掲げた目標に組織全体で共通すべき課題があることを認識できたとき、その成果に対して責任の共有を自覚できるようになる。このような成果に対する組織としての習慣化は、良好な人間関係の形成にも寄与することになるだろう。
 

今週の考える言葉「仕事ぶり」

考える言葉

仕事ぶり

   組織の目的は、メンバーの強みを生かし合い全員の協働(コラボレーション)によって成果を上げることにある。
 
   そこで問題となるのが、メンバーの強みをどうしたら発見し、引き出すことができるのか、である。人間は、他人の短所(弱み)にはよく気づくが、長所(強み)を見逃すというか、認めたがらないところがあると、言われる。
 
   しかし、主観や個人的な感情に流されてしまっていたとしたら、互いに大切な経営資源を無駄にしてしまっていることに気づくべきであろう。
 
   協働の精神を培い、より大きな成果を出したいなら、もっとメンバーの強みに目を向ける努力を大切にしたいと思う。では、そのためには、どうしたらいいのだろうか。
 
   ドラッカーによると、お互いに、次のような心構えや“仕事ぶり”を確認し合うことが大切だという。
 
① 目標や成果の基準を自ら高くして挑戦することを習慣にしているか
② 問題ではなく機会に焦点を合わせて、意思決定や行動をしているか
③ 経営理念など組織の価値観に沿って行動しているか
④ 自分の成長だけでなく、他者の成長を手助けしているか
⑤ 肩書に左右されずに、何が正しいかを考えて判断・行動しているか
⑥ 自分や他人の強みを生かすマネジメントをしているか
⑦ 経験をうまく生かしているか
⑧ 誠実であるか
 
   IG会計グループでは、創業間もないことから、「IG式目標管理システム」を導入し、自己分析の機会をつくっているが、偏りをなくし、衆知を集める機会として月末・月初の二日間を「考える一日」と称して、みんなで話し合い、気づき合う場をつくっている。
 
   “仕事ぶり”とは、仕事に取り組む心の姿勢の問題だと考える。そのためには、私たちの価値観(=考え方)のベースとなる「IG経営理念」を反芻し、日々、自らを見つめ直すことが大切であろう。
 
   仕事に対して共通の価値観を持ったもの同士が、お互いの“仕事ぶり”に対して率直に感じたことを言い合う場があれば、「自分自身を正しく知る」いい機会が存在していると言える。
 
   「強みと弱みは表裏一体!」だという考えがある。どんな感想であろうと、それをどう受け止めるかは自分自身の問題である。自らの“仕事ぶり”を見直すいい機会を得たと考え、前向きに精進していきたいものだ。
 

今週の考える言葉「先送り」

考える言葉

先送り

   人間には厄介な性質がある。それは、“先送り”の傾向があることだ。
 
   目先の緊急な課題にはすぐに対処するものの、遠い未来の緊急な課題に関しては、「まだ先のことだから」と“先送り”する傾向である。
 
   コロナの発祥がその傾向を一層強めているような気がしてならない。「コロナだからしょうがないよね…」という言葉をよく耳にする今日この頃だ。
 
   コロナ禍であろうが、コロナ後であろうが、われわれ経営者が取り組むべきマネジメントの課題は、常に存在しているし、“先送り”していい問題など一つもないはずであり、そう心得ておくべきだろう。
 
   変化の激しい時代なので、未来を予測することが非常に難しいといわれているが、確かな問題意識を持って、目の前にある現実を観察していると、未来に起こり得る変化の予兆がみえてくる。
 
   ドラッカーの言葉を借りていうと、「すでに起こった未来」があるのだ。
 
   この問題意識を高めるために効果的なのが、ドラッカーの提唱している『自己目標管理』(Management By Objectives and Self‐Control)であろう。
  
   IG会計グループでは、創業当初から「IG式目標管理システム」と称して、「ノルマ管理」ではなく、「自己管理」ができる主体的な人材育成することを目的として取り組んできたものであり、また、未来会計(=MAS監査)としてクライアントに提供し続けているサービスの一つでもある。
 
   今や、「人生100年時代」だといわれている。昔みたいに、学生を出て社会人となり、定年を迎えて第二の人生(余生)を生きるという、そう単純にはいかないだろう。“先送り”された課題は、その質を変えて新たな課題へと変わり、もっと難しくなって、悩みの種となりそうだ。
 
   21世紀は変革の時代である。生涯学習という言葉があるように、絶えざる継続学習が求められる時代であり、変わり続けていくことが求められる時代でもある。とても“先送り”できる余裕はないはずである。
 
   ドラッカーが提唱した「自己目標管理」を徹底し、「仮説(Plan)~実践(Do)~検証(See)」を繰り返し、繰り返し行うことによって、“先送り”しなくていいマネジメントのスタイルを確立する必要がある。
 
   今年になって、毎月2回開催している『将軍の日』(中期五ヵ年計画策定セミナー)への参加者が増えてきている。“先送り”していることへの健全な危機意識が芽生えている証拠だといえよう。ぜひ、参加を考えてみませんか!
 

考える言葉「平常心」

考える言葉

平常心

   東京~福岡と出張続きの一週間であった。東京や福岡での常宿に泊まったが、ほぼ満室状態で海外からの観光客もいっぱいであった。特に、韓国からの団体客が目立っていた。
 
   少しずつ、平常時に戻りつつあるようだ。しかし、どこでもマスク着用者は多く、機内で咳払いすると、じろっと睨まれたりもする。どこまで我々の“平常心”は戻ってきたのだろうか・・・。
 
   “平常心”といえば、幼いころ、近所で起きた火事の出来事を思い出す。
 
   小学生4~5年の頃だったと思うが、近所の幼友達の家が火事になったときのことだ。「カズオ、あんたもボッとしてないで手伝いなさい!」といわれ、一目散に火事場の庭に走っていった。そして、庭先にあった物干し竿をもって走り出した。「何やってんの!もっと大切なものがあるでしょ!」と、叱られた…。
 
   火事のような異常事態になれば、誰でも慌てる。気が動転してしまう…。妙にあのときのことを思い出しては、そんなとき自分だったら何を持ち出していたのか反芻することがある。
 
   今となれば、何を持ち出すべきかではなく、大切なことはどんな状況においても“平常心”を保てる自分であるかどうかである。
  
 2019年12月に、中国の武漢で変な病気が流行しているというニュースを耳にしてから4年目に入る。中国も大変だなと思っていたら、あっという間に世界中に広まり、日本でも翌1月に感染者が見つかり、ダイヤモンド・プリンセス号で集団感染が見つかり、大騒ぎになったことを思い出す。
 
   観光地長崎では、観光関連の事業や飲食店を筆頭に売上が激減したが、助成金や補助金で何とか資金がまわっていたため、「異常時だから、ジタバタしてもしょうがない…」と観念していた人が多かった。
 
   しかし、今年に入って将来のことが気になり始めた経営者が増えてきたのだろう。弊社が毎月2回開催している『将軍の日』(中期5か年計画策定セミナー)への参加者が増えてきている。
 
   “平常心”あるいは“正常心”に戻り始めた経営者が増えてきたのだと思う。平常に戻れば、“平常の心”が求められるのは当然のことである。
 
   やはり、「自らの未来は自らの手で描くしかない」のである。誰にも依存し、頼ることができないのがマネジメントの宿命である。
 
   “平常心”をつねに忘れず、勇気をもって未来を見据えていきたいと考える。
 

今週の考える言葉「学後の実践」

考える言葉

学後の実践

   先週(9~10日)、IG会計グループの事務所見学会が開催された。
 
   去る6月に続き、今年二回目の開催であったが、全国各地から20数名の会計人の参加者があり、有意義な情報交流ができた二日間であった。
 
   この見学会の趣旨は、弊社が事業化に成功している未来会計というドメインに対して、どのような考え方で取り組み、実践してきたのか、そのノウハウを学ぶことに一義的な目的がある。
 
   「人間は考える葦である」という、パスカルの言葉を借りるまでもなく、人間は知的好奇心に満ちた動物である。ゆえに、学ぶことに関して誰もが貪欲である。ましてや、知的サービス業である職業会計人にとっては尚更であるといえよう。
 
   真の課題は、その学んだ先にある。
 
   そこで、最終講の挨拶の時に必ず話すのが“学後の実践”の大切さである。学んだことをいかに実践し、仕事に活かし、成果に結びついていくか…。
 
   そのためには、「自らが学び、得たものは何か?そして、自分にどんな変化があったのだろうか?さらに今後、自らがなすべき最も大きな課題は何だろうか?」と自問自答してみることである。
 
   もう随分も前になるが、あるセミナーで「会計人の方は、皆さん、本当に学ぶことが好きですね…。受講料が高くてもよく参加されますよね。でも、ちゃんと元は取れていますか?」と、何気に話されていた講師がいた。
 
   学習したという自己満足で終わっていないか…。何のために学習をしているのか…。
 
   ハッとさせられると同時に、それ以来、セミナーに参加する時は必ず「学ぶ目的は何か?学んだことを誰に伝えたいと思っているのか?」を、事前に明確にすることを心がけるようにした。そして、セミナーから戻った翌日には、その内容を伝えたい顧問先の社長に電話をして、「昨日いい話を聞いてきたので、少し時間を取れませんか?」と、アポを取るようになった。
 
   この事は、それを伝えた社長からも喜ばれたし、何よりも自分自身の学習能力を高める結果になったと思う。つまり、“学後の実践”の効果は想像していた以上の大きかったと思う。
 
   「新ビジネスモデル(NBM)」研究会(第22期)が先月終えたばかりであるが、第23期が12月からスタートする。奮って参加し、「未来会計」を全国の中小企業に普及し、日本経済の活性化に貢献しましょう。
 

今週の考える言葉「本領」

考える言葉

本領

    “本領”発揮という言葉をよく使うが、“本領”とは「本来の持ち前」という意味である。つまり、その人の本来持っているもの、特にもともと備えている優れた才能や特質という意味を表す言葉である。
 
   “本領”の語源は、もともとは中世、鎌倉時代の、御家人の領地のことを言っていたそうで、鎌倉幕府の成立以前から代々伝えられた私領のことを“本領”と言っていたのが由来であり、その人がもともと持っている優れた才能や特性という意味で使われている。
 
   コロナが2019年12月初旬に武漢で流行りだしてから丸3年、4年目に入る。いろいろな意味で、移動に制約があったひと頃からすると移動にさほど制約がなくなり、今年はいろいろな催し物も再開されるようになった…。
 
   IG会計グループで、毎月2回定期開催している『将軍の日』もいつも満席の状態が続いている状況である。そろそろ、コロナ後の経営状況が気になりだした経営者が多いのだろう。
コロナ禍で失われた雇用や需要は、どこまで回復できるのであろうか…。
 
   かつての「7.23長崎大水害」のときもそうであったが、被害あるいは復旧の最中にあるときには、みんな境遇は一緒なので、お互いに慰め、励まし合って、笑顔も出ていたが、問題は復旧後の回復期に出てくるものだ。
 
   災害前のもとの状態に戻れる人もあれば、そうでない人もある。それは、企業においても同じである。つまり、“本領”を発揮できる人(企業)とそうでない人が出てくるのだ。
 
   その差は、どこから出てくるのだろうか?
 
   それは、仕事や人生に対しての普段からの取り組む姿勢の問題ではないだろうか。受動的か、能動的か…。
 
   能動的に仕事をし、生きている人は、常に“本領”を発揮することを意識しているのだと思う。
 
   英語でいうと、「Show your true potential」となる。ポテンシャルとは、人が備えている「潜在能力」や「将来の可能性」のことだ。
 
   人は誰もが、「ポテンシャル」を持った存在だという。つまり、“本領”を発揮できるのだという。異常時とは、まさに自らの“本領”に気づき、それを発揮する千載一遇のチャンスだといえよう。そう心得たい!
 

考える言葉「想像力」

考える言葉

想像力

   「今の時代って、“想像力”が大切ですよね…」とある人がつぶやいていた。
 
   “想像力”とは、「自身が経験していないことや未来のこと、現実には存在しないことを、頭の中で思い描く力」のことである。
 
   今や「VUAC時代」とも言われるように、世の中の複雑さや多様性が増し、将来予測が困難な状態にある。つまり、企業経営者にとって大切な「先見の明」を発揮しにくい時代だと言える。
 
   そこで大切なのが、“想像力”の発揮なのだという。そこで、“想像力”について少し考えてみたい。
 
   まず、“想像力”が豊かな人ってどんな人だろう。その特徴をいくつか掲げてみたい。
 
① 気が利く(気配りができて、先回りの行動ができる)
② リスクマネジメントが上手い(危機察知能力が高い)
③ 仕事が速い(先々のことを予測し、優先順位づけが上手い)
 
   以上のように、“想像力”は、人間関係を良くしたり、仕事をスムーズに進めたりするうえで、非常に大事な能力であるといえよう。
 
   では、その“想像力”を鍛えるためには、どうしたらいいのだろうか。そのためには、次の5つの方法を、日頃から心がけてみたいと思う。
 
① 「人」に興味を持つ
 対人関係において“想像力”が乏しい人は「他人」への興味が薄いのが原因であることが多い。まずは何らかの関心を持つことから始めよう。
② 様々な領域の情報にアンテナを張る
 何かしらの「取っ掛かり」となる知識や想像を広げていく上での知識が必要である。
③ 仮説を立てる習慣をつける
 「想像癖」を身につけるには、日常で物事を考える際に仮説思考をしてみるといい。
④ 反対の立場を考えてみる
 “想像力”が豊かな人は、多角的な視点で物事を考えることができる人である。視点の数を増やすために、「反対の立場の人の意見」に耳を傾けてみよう。
⑤ 多様な価値観に触れる
 
   自分とは異なる他人の価値観に関心をもち、触れてみるといいだろう。
 
   IG会計グループが毎月、開催している『将軍の日』は企業経営に大切な“想像力”を鍛える絶好の機会ではないだろうか。社長だけでなく、ヤル気のある幹部・社員と一緒に参加し、“想像力”を磨く機会にされてはどうだろうか…。
 

今週の考える言葉「Plan」

考える言葉

Plan

   IG会計グループの会計年度は、いよいよ“第4四半期”(10~12月)に突入した。
 
   弊社にとって、今年もいよいよ、最終四半期を迎えたことになる。
 
   この時期は一年間の仕上げをする時期であるが、同時に次年度に向けて仕込みにかかる時期でもある。
 
   弊社では、「年間目標は上半期で達成するくらいの心意気で取り組もう」をモットーとしている。第3四半期(7~9月)は予備期間であり、第4四半期は次年度の“Plan”を練り、仕込みをする時期でもあると、心している。
 
   先週末(28~29日)の2日間は、「次年度・行動計画書」作成のための頭づくりをするための日とした。
 
   毎回のことであるが、初日スタートでは必ず、“Plan(計画)”は「誰のために、何のために」作成するのかをしっかり考えるために時間を持つようにしている。
 
   例えば、経営計画を作るメリットとして、次のようなことが考えられる。
 
 ① 自社の目指す先が明確になる
 ② 効率かつ効果的な経営が可能となる
 ③ 自社の実力を知ることができる
 ④ 自社の外部環境を把握できる
 ⑤ 社員のモチベーションが上がる
 ⑥ 金融機関をはじめ、外部の評価が向上する
 
   IGグループでは、月末・月初の二日間を「考える一日」と称して、この二日間は基本的には、日常的な業務をせず、じっくりと物事の本質を捉え、考えるための時間をつくれるように心掛けている。
 
   今進行中の「中期五ヵ年計画」(R2~6年)は、『Break through 10』を中期ヴィジョンに掲げ、やってきたのであるが、いよいよ次年度がその最終年度となる。
 
   その意味でも、次年度は大きな節目となる一年になるに違いない。
 
   21世紀入ってから20数年が経つ…。21世紀はパラダイムシフトの時代である、と言われて第一四半期が過ぎようとしている。
 
   バウンダリーレスによる多様化が進む世界環境、少子高齢化・人口減少が進む日本の環境、地球の温暖化現象、食料危機やエネルギー問題などグローバルな視野で変化と向き合っていく必要がある。こうしたマクロ的な視野も需要だが、事業承継問題などミクロ的な視野も見逃せない…。
 
   自らの意思を明確にする未来設計図としての“Plan”は一層重要となる。
 

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