古田会計事務所

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今週の考える言葉「活力」

考える言葉

活力

   コロナウイルスが蔓延るなか、予定されていた様々なイベントが延期や中止に追い込まれている・・・。已む得ない事情だと思う反面、社会の“活力”が失われてしまいそうな気がしている。
 
   小生も、3月に予定していた行事がすべてキャンセルとなり、東京や海外を飛び回っていたはずなのに、ずっと長崎で過ごしている。想定外の空白の時間が生じたおかげで、改めて時間の使い方について思考する時間を持てた。
 
   降って湧いたような、このボーナスタイムをどう過ごすか・・・。この際、「自分の時間をどう生きるか」について再考する時間を持とうと決めて、数冊の本を読んでいるとき
に、“考える言葉”シリーズ(20-08)でも紹介をしたが、『NO LIMITS 「できる人」は限界をつくらない』(ジョン・C・マクスウェル著)という書物の一節に、次のようなことが書かれてあった。
 
   「“時間”を管理するよりも、自身の“エネルギーの状態”を管理するほうが高い成果をあげるのに効果的だ」と・・・。
 
   なぜかというと、「一日は24時間、一年は365日と決まっていて、人生の持ち時間には限りがある。それに比べると、“エネルギーの状態”はいくらでも高めることができ
るのだ」という。
 
   まさにその通りだ・・・。「自らの人生の目的は何か?」をつねに問い、「その目的を実現するために必要な“活力”を高める努力をやり続けているか?」を自己チェックす
ることのほうが最優先すべき課題であったと、思い知らされた。
 
   そして、著者は活力を高め、守るため、次の「5つの質問」を示唆してくれている。
① 自分をフル充電できるのはどんなときか?
② 何が私を消耗させるか?
③ エネルギー源は身近にあるか?
④ 100%エネルギーで臨むべきはいつか?
⑤ 自分の人生に余裕はあるか?
 
   以上の質問に対して、しっかりと考えて、戦略・戦術を練り、行動すれば、活力(=「Energy」、「Vitality」、「生命力」)は飛躍的に高まると提言している。
小生にとっては、ヘーゲルの次の言葉はいつも“活力”源として機能してくれる。
 
   『人生は価値ある目的を持ったその時から、その人の人生のあらゆる出逢いが価値あるものになってくる』
 
   「目的と出逢い」をキーワードに、“活力”ある生き方、時間の使い方をしたいと思う。
 

今週の考える言葉「自分の時間」

考える言葉

自分の時間

   3~4年前に購入していた本だが、アーノルド・ベネットの名著の一つ『自分の時間』を書棚から見つけ出し、再読してみた。
 
   改めて読むと、以前もそうであったが、まだまだ“自分の時間”の使い方に改善(改革?)の余地がたくさんあることに気付かされた。著者はこの本で、「人間というものは、貧乏人でも金持ちでも、とにかく1日24時間しかない」という明白な事実に目を向け、その24時間でいかに生きるかということに対する具体的なヒントを提供してくれる。
 
   その内容について、少し紹介したい。
 
   時間とは、実に民主主義である。「誰も他人の時間を取り上げることができないし、盗むこともできない」という。そして、「人生のすべては、この時間の利用の仕方次第で決まるのだ」という。
 
   まずは、自分の1日24時間を振り返って見よう。
 
   多くの社会人は、自分の仕事に対して、一日平均8時間ほどの時間を費やしている。
 
   残り16時間のうち8時間を睡眠時間等の時間としよう。では、残りの8時間を、私たちはどのように使っているのか?この質問に対して、きちんとした説明ができる人が意外と少ないのではないだろうか・・・。
 
   つまり、毎日を仕事中心に考えて生きている人は、無意識のうちに、仕事をしている時間こそが本当の意味での「一日」とみなし、それ以外の16時間を付随時間にすぎないと思い込んでいるのではないか。著者は提唱する・・・。「仕事以外の一日」の外に、頭の中に「内なる一日」すなわち「16時間の一日」を設けるべきだと。この16時間こそが、すべてから解放されている自由な時間なのだ。
 
   歳を取ると、どうしても夜中に目が覚める。このままでは睡眠不足になり、仕事に差し障ると二度寝するが、寝付かれずに悶々・・・。そこである時、夜中でも目が覚めたら、顔を洗い、机に向かうようにしたら、読書がはかどり、調子がいい。今や、小生にとってまさにゴールデンタイムである。
 
   仕事以外の「別の一日(16時間の一日)」を、一度じっくり検討してみたらどうだろうか。そこから新たな時間を開拓することができるかも知れない・・・。早起きしての1~2時間、通勤時間、お昼休みの時間、帰宅してからの1~2時間、土日・祭日の使い方など、いろいろな「内なる時間」が生まれそうな気がする。
 
   多くの時間は習慣化されている。習慣を変えることで、時間の意義が変わってくる。
 

今週の考える言葉「幻の鎖」

考える言葉

幻の鎖

   最近、買った本の中に『NO LIMITS「できる人」は限界をつくらない』(ジョン・C・マクスウェル 著)というのがある。
 
   著者マクスウェル氏は、「世界のメンター」と讃えられる人で、「著作の累計、全世界で2600万部突破!」と表紙に書いてあったので手に取り、パラパラとめくっていると、「鎖につながれた象」の有名な寓話が紹介されていた・・・。
 
   巨体で力持ちのサーカスの象が、なぜ小さな杭の鎖につながれているだけなのに逃げないのか・・・?「一体何が象を捕まえているのだろう?」
 
   象が逃げられないのは鎖や杭のせいでもなく、皮肉なことに象を捕まえているのは誰でもない「象本人」であるということだ。つまり、鎖が届く範囲内でしか動けないという、子象の時の思い込みが「できない自分像」をつくり出し、それがそのまま現実となっているのだ。
   著者はいう、人間も同じだと・・・。若い頃からいろいろと制約された経験があると、「自分はこの程度だ」と思い込んで足を踏み出すことができず、人生の旅に出られなくなっている人が多いという。
 
   「限界」には、“幻の鎖”と同じで、「実は実体などない」と気づけば、やすやすと乗り越えていけるもの・・・。
 
   マクスウェルは、「考え方一つで人生は決まる」のだと示唆し、私たちの可能性を押さえつけている「限界意識」を吹き飛ばすに、次の三つの心構えを培ってもらいたいと
いう。
 ① 自分の「無限の可能性」に心を開く
   一番の障害物は、「自分の可能性なんて、この程度」という思いだ。その蓋を外し、全開して、人生の可能性を思う存分広げていこう。
 ② 「常に自分を高めていく」と決める
   まずは、自分を高めるという覚悟を持つこと。自分の価値観(色メガネ)に囚われず、自分を取り巻く世界を「新しい視座」で眺めてみよう。また、「怠け心」を自覚し、日々自省すること。
 ③ 自身を縛る「幻の鎖」を断ち切る
   
   「鎖につながれた象」の寓話を常に思い出し、自身を縛る“幻の鎖”を断ち切ろう。「限界」には、実体などないのだ。「心を投げ出せ!そうすれば体はそれについていく」(ノーマン・ピール)
  

今週の考える言葉「組織プレー」

考える言葉

組織プレー

   グローバル化等が浸透する中で、時代のパラダイムシフトが生じ、従来の縄張り的な既得権は、あらゆる業界において通用しなくなってきている。「多様性(=ダイバーシティー)」が市場のキーワードとなってきているようだ・・・。
 
   そんな中、企業における“組織プレー”の重要性を唱える経営者が増えてきているように思える。
 
   元来、企業とは、目的集団であり、その目的を達成するための協働行為の体系をなす組織をいうのである。その意味において、“組織プレー”は企業経営の本質だと言えよう。野球やラグビー、サッカーなどの団体競技で強いチームをつくるのに、つねに求められるのがチームプレー(team play)である。チームプレーとは、「個人の成績よりも、チームの勝利や仕事の円滑化を優先させた協働プレー」である。
 
   同様に、強い企業にするには、チームプレーと同義の“組織プレー”をできる人材を育成していく必要があると言える。
 
   「One for all、All for one(一人は皆のために、皆は一人のために)」という言葉がある。組織において、このような精神に基づいた“組織プレー”を培うことができたら最高だと考える。
 
   “組織プレー”について考えるとき、いつも思い出すのが大前研一氏の次の言葉である。「私たち人間は、組織の中で生まれて、組織の中で育ち、そしておそらく組織の中で死を迎えるのであろう」
つまり、人間は誰もが組織人であり、組織のなかでの「協働行為」は、私たち人間、誰もがもっているDNAなのだという。 
 
   組織プレーに必要な要素として次の5つが挙げられる。
① 明確な目標設定
② 役割の分担
③ 自律性(主体性、自分らしさ)
④ 情報の共有
⑤ 実行力(前向き、意欲的)
 
   そして、組織を構成するメンバー1人1人がお互いを必要とし合う関係性を認識できるかどうかであろう。その意味において、組織としての価値観(理念・目的・使命など)を共有することであろう。
 

今週の考える言葉「知的好奇心」

考える言葉

知的好奇心

   先週(2月5日)、恒例の『IG新春セミナー』を講演会(第一、二部)及び懇親会ともに、盛況のうち無事終了することができた。
 
   講演第一部は、小生が「再現性こそ真の実力」というテーマで担当し、「経営における再現性を高めるためには、何をなすべきか」について話をさせて頂いた。続く第二部は、小坂達也氏による「日本を支える偉人たちの帝王学」というテーマ。『古事記』に出てくる八百万の神の話を通して、日本文化を軽妙に伝える話しぶりは絶妙な感があり、久々に“知的好奇心”を駆り立ててくれた・・・。
 
   「君(キミ)が代」は、イザナ“キ”とイザナ“ミ”が結ばれたラブ・ソングの詩だった。「君が(愛し合い、誘い合う男と女が)」「代(時代を超えて)」「千代に八千代に(永遠に、生まれ変わってもなお)」「さざれ石の巌となりて(その家族や親戚、仲間と結束し、団結して)」「苔のむすまで(子を養い育てながら繁栄していこう)」 「神世の代から重なり合う縁を大事に、和をもって繁栄していこう」という、まさに今の時代に求められている持続可能性(sustainable)の真髄を教示してくれていると思う。
 
   氏の講演を聴きながら、学生の頃に、ある先輩がアドバイスしてくれた“知的好奇心”という言葉を思い出していた。
 
   「学者に限らず、どんな職業であろうと一流と言われる人たちはみな、“知的好奇心”が旺盛だ」と・・・。だから、「これから先も“知的好奇心”だけは忘れてはだめだ。そのためには、読書を深めることだ」と、酒を飲みながら語ってくれたものだ。
 
   学生の頃は、文学作品や哲学書的な本を好んで読んでいたが、社会人になってからは職業柄か、専門書的な本が圧倒的に多くなった・・・。最近は、仕事以外のことに関して“知的好奇心”を向ける必要があると感じていたところ、『平家物語(一、二、三)』(木村耕一 著)と出逢い、一気に読み上げたところである。
 
   思った以上に読み易く、面白かったので『意訳で楽しむ古典シリーズ』(1万年堂出版)の出版物を読み漁ってみようと思っていたところである。
 
   『古事記』に関しても、もっと知りたいと考えていた矢先に、小坂氏がそんな活動をしていると知り、さっそく連絡を取って、講師を依頼した次第である。すごく、いい切っ掛けを頂いたような気がする。今度、いろいろある『古事記』の解説本を読み漁ってみた
いと思う。
 
   『日本の神さま 開運BOOK~あなたの守護神を教えます』(小坂達也 著)は、自分の守護神が分かると同時に読み易いので、ぜひ一読願いたいと思う。
 

今週の考える言葉「新春セミナー」

考える言葉

新春セミナー

   今週の2月5日(水)は、IG会計グループ主催の“新春セミナー”(ホテルニュー長崎)が開催される日である。
 
   もう15~16年前からだろうか、『IG経営者塾』(会員制)という勉強会をもっとオープンにしたいと考えて、スタートしたのが“新春セミナー”だったと思う。(一度、きちんと調べておきたい)
 
   “新春セミナー”は① 講演会(13:30~16:30)と、② 懇親会(17:00~18:45)で構成されている。「講演会」は、第一部で小生の基調講演(所信表明)、そして第二部で著名なゲストを招いて特別講演をして頂くようになっている。
 
   さて、第一部の小生の講演テーマは「再現性こそ真の実力」である。このテーマは、IG会計グループの「2020年度・基本方針」の内容と合致する。いわば、「今年一年、IGグループは仕事に対してこのような考え・信念をもって精進をします」という決意表明のようなものになっている。
 
   今日的な経営環境(変化や多様性)の中で、「再現性」(=意思決定の必然性)は組織の持続可能な成長にとって、極めて重要なキーワードであると思う。「再現性」を高めるためには、何をなすべきかを参加者の皆さんと一緒に考える機会としたいと思っている。
 
   そして、第二部のテーマは「日本を支えた偉人たちの帝王学」である。
 
   講師は、『日本の神様開運BOOK~あなたの守護神を教えます』(祥伝社)の著者である小坂達也氏(1968年、長崎県生まれ)。
 
   氏は、『古事記』に由来する日本の神様を研究し、WEBサイトで「神道の心を伝える」をはじめる。そして今や、年間約300以上の講演を中心に、日本の神様の素晴らしさ、大切さを伝えており、有名人である。
 
   その著書は、生年月日に基づいた統計学と、日本古来の「八百万の神」を組み合わせ、自らの守護神を簡単に見つけられるようになっている。氏によると、「守護神を知れば、自分を知り、大切な周囲の人の特徴を知ることができる」という。それによって、お互いの理解を深め合い、良好な人間関係(縁)が生まれ、会社の業績も良くなるのだという。
 
   氏とは、30数年のお付き合いである。氏自身も創業経営者であり、今も数社の社長も兼ねている。それら会社の顧問をさせて頂いている関係でもある。昨年末、久しぶりに会ったら、「日本の神様」の研究をし、権威になっていると知った次第である。
 
   そこで直ぐに、今回の講師をお願いし、実現の運びになった次第である。
 

今週の考える言葉「全国経営者大会」

考える言葉

全国経営者大会

   新春恒例の第131回”全国経営者大会”(1月22~24日:帝国ホテル)へ今年も幹部有志と参加・・・。大会のテーマは、『2020年どうなる?混迷の世界と日本~令和の時代を切り拓く国家と企業の新成長戦略』であった。
 
   今年のトップバッターは、橋下徹氏。「大構想のもと、実行プランを具体化する」、氏は大阪のベイエリア・夢洲(ゆめしま)に統合型リゾート施設(IR)をベースにした未来都市構想を実現したいと熱く語った。「人生は決断と実行!俺の人生、本当に良かった!」といえるような生き方をしたいと・・・。
 
   櫻井よしこ氏、池上彰氏、高橋洋一氏ら常連講師の話も良かったが、少し聞き慣れた感じ・・・。
 
   地元長崎の著名人、髙田明氏(A and Live代表取締役)。ジャパネットたかた、Vファーレン・長崎を事業承継したばかり・・・。「A and Live」とは「明は生きる」という意味だそうで、気持ちを切り替えて、ミッション(使命)とパッション(熱意)とアクション(行動)で、「今を生きる!」ことの大切さを面白ろく語ってくれた。(今後は講演活動を中心に動くのかな・・・)
 
   ユニークだったのは、濱岡喜範氏(感謝グループ最高責任者)。中国地方5県で15業種(酒、米、食料品、化粧品、旅行会社、ホテル業、クリニックなど・・・)の事業を展開。また、曹洞宗に帰依し、法名も持つという・・・。 
 
   氏の人生を変えたのは、瀬戸内海の鞆の浦(とものうら)に浮かぶパワースポット仙酔島との出逢いだという。天の声が聞こえてきて、自分の使命を知ったという。廃墟と化した仙酔島の再生に注力し、現在では島内の宿泊施設・キャンプ場などは、すべて感謝グループが運営しているという。
 
   人生には、目の前に大きな門が開いたように感じる時があるという。その門の前に人がたたずむ様子は、「閃(ひらめき)」という字にそっくり・・・。自らの門に出逢い、その門の中に入ったときに「閃」が生まれる。つまり、人生において自分が生まれてきた意味と役割を確信できるのだという。
 
   それから、氏が雑談的に「バカとは、① やっちゃいけないことをする人、② 優先順位を間違える人」といった一言も、的を射て納得。それから、ロングセラーの『メモの魔力』の著者である前田裕二氏(SHOWROOM代表取締役、33歳)の対談的講演(世界に新しい価値創出を志向して起業したという)も面白かったと思う。
 
   用が重なり、フルタイム聴けなかったが、刺激的な三日間であった。
 

今週の考える言葉「ゲゼルシャフト」

考える言葉

ゲゼルシャフト

   先週末(17~18日)福岡で、IG後継者育成塾(第6期⑨)を終えたところである。
 
   今回のテーマは「企業としての組織論」だった。社会における組織について、「ゲマインシャフト(共同体組織)」と「ゲゼルシャフト(機能体組織)」という二つの概念で語られることがある。その点、企業の本質はまさに”ゲゼルシャフト”である。つまり、組織自体の目的があり、その構成メンバーはその目的のために働くことになる。言葉を変えていうと、「協働行為の体系」である。
 
   そこで、組織の成立条件として次の3つが挙げられる。
 
1.全員で目的の共有ができているか
2.メンバーの貢献意欲は旺盛か
3.良好なコミュニケーションはあるか
 
   そして、それらの条件を成立させるために誰にも負けない熱意と信念を持って、リーダーシップを発揮している存在をリーダーという。
 
   ピーター・F・ドラッカーは、リーダーシップについて「仕事・責任・信頼」という言葉を使って、次のように定義づけしている。
 
1.生まれ持った資質ではなく「仕事」である
2.地位や特権ではなく「責任」である
3.他人から「信頼」されているかどうかである
 
   以上、”ゲゼルシャフト”としての企業組織としての特性、リーダーの役割とリーダーシップなどについて一通り学習したうえで、それらを培う組織風土のベース(思想・価値観)に何が大切か、を考える。一言でいうと、「真摯さ(=integrity)」である。
 
   ドラッカーは「”真摯さ”を絶対視して、初めてまともな組織といえる。・・・(マネジャーが)いかに知識があり、聡明であって上手にこなしても”真摯さ”に欠けていては、組織は崩壊する」と明言している。
 
   ジャック・ウェルチ(元GEのCEOで、「伝説の経営者」)と、最近何かと話題となっているカルロス・ゴーンさんの違いは、まさに「真摯さ」ではないだろうか・・・。
 
   企業は、”ゲゼルシャフト”である。目的集団である企業を率いるリーダーは、その組織の目的を熱く語り、未来を指し示すための言葉が必要となる。と同時に、その社会的存在性をつねに意識しておくことも大切である。そのとき、大切な価値観として問われるのが、ドラッカーのいう「真摯さ」であろう。
 
   「組織論」を通して、様々なことを学んだ二日間であったと思う。
 

今週の考える言葉「努力」

考える言葉

努力

   本年度も例年にならい、「i+Land nagasaki(伊王島)」に宿泊して(1月11~12日)、IG会計グループの「2020年度・行動計画発表会&新年会」を実施した。
 
   前回もご紹介したが、今年のIG基本方針は『再現性こそ真の実力~未来会計で勝利の方程式を確立しよう』である。
 
   例年のごとく、各分社・部門の行動計画の発表が一通り終えると、各人が今年の課題として「選んだ言葉」を披露してもらう。その内容について、一部紹介したい。
 
   「与慶」「傾聴」「夢実現力」「コミュニケーション力」「プロフェッショナル・マインド」「自己プロデュース力」「向き合う」「共立」「勇往邁進」「不屈不撓」「思考=行動」「自他非分離」「再現性」「勇」「平坦の気」「独り立ち」「日々精進」「基礎固め」「先取精神」「熱意」「鍛錬」「不惜身命」「率先垂範」「先見の明」「共感」「馬車馬」「非人間化」「与えて、与える」「明目張胆」「チャンス(機会)」「成」「新陳代謝」「邁進」「伸」「関係性」「One Team」等など。
 
   「選んだ言葉」の一つひとつに、各人の確かな思いがある。それが伝わってくるから、聞いているほうも楽しくなる。このように人前で発表をする効用とは、もちろん、自分の
 
   決意を表明すると同時に、聞いている人たちに勇気を与える機会でもあると考える。
 
   つまり、切磋琢磨できる場をつくることになる。そこで大切になるのは、その後における各自の”努力”の次第であろう。「精進する」という言葉があるが、日本人はどちらかという”努力”を惜しまないタイプが多いと思う。
 
   そこで大切なことが一つある。それは、「”努力”は必ず報われる!」という信念である。「”努力”したが、結果がでなかった」などという言い訳はタブーだと教えてもらったことがある。
 
   「”努力”の方向性が悪かったのか、”努力”が足りなかっただけだ」と。つまり、成果に結びつかない”努力”は、真の”努力”ではないということだ。
 
   では、成果に結びつく「いい”努力”」とは何か・・・?
 
   目的が明確になっているか(方向性)
 
   生産性の向上と充実感が伴っているか(達成感)
 
   成長が伴うもの(勝利の方程式の確立)
 
   今年、IGグループが選んだ言葉「再現性」とは、「一定の”努力”を行えば、必ず成果につながる」という確信である。「”努力”に勝る天才なし」という諺がある。「再現性」を高めるためには、成果につながるような、いい”努力”を習い性にしたいと思う。
 

今週の考える言葉「チャレンジ」

考える言葉

チャレンジ

 
   昨年は、IG会計グループ・創業(1984年)して35周年という節目の年であった。
 
   「光陰矢の如し」という諺があるが、振り返ってみると様々な思いが走馬灯のごとく脳裏を駆け巡る・・・。まさに、「後悔先に立たず」である。
 
   お正月休みの一週間を「サンセット・ヴィラ長崎(野母崎GC)」でゆっくり過ごしたお陰で、ゴルフと読書の日々・・・。じっくりと考える時間もたくさん持てて、心身ともにリフレッシュ!新しい年をヤル気満々でスタートきれそうな気分である。
 
   さて、ゆっくりと過去を振り返るなかで、一つ気づいたことがある。それは、何かに”チャレンジ”したときにいつもチャンスが生まれているという事実である。そして、”チャレンジ”を躊躇ったときに、後悔の念に駆られていたということである。
 
   つまり、「やって失敗したこと」よりも、「やらずにチャンスを逃したこと」のほうが、悔しい思いが残るということである。この事について、改めて気づかせてもらったことは良かったと思う。
 
   今年のIG会計グループは、新五ヵ年計画(2020~2014年)のスタートの年でもある。その中期ヴィジョンは『Break through 10』である。新たな節目を求めて、10の障壁(=チャレンジ目標)を探し出し、突破していこうという意味合いである。どんな新しいチャンスに巡り合うのか、楽しみである。
 
   そして今年のIG基本方針は、『再現性こそ真の実力!未来会計で勝利の方程式を確立しよう』である。
 
   様々な変革への”チャレンジ”をしていくなかで、再現性の高い勝利の方程式を見出し、確立していけるのか・・・。これもまた、楽しみな”チャレンジ”である。
 
   さらに、IG基本方針をベースにして、各分社・部門それぞれの一年間の中心課題である行動指針が出来上がり、具体的な行動目標として掲げられる。そして、それを受けて、個々人の具体的な個人目標へ落とし込まれていく仕組みだ。
 
   すでに、小生の手元には各分社・部門ごとの『行動計画書(2020年度)』が提出されてあり、一通り目を通し終えたところである。
 
   IG行動計画発表会(1月11日)が予定されているが、なかなかチャレンジ性の高い内容となっているので、みんなの発表を聞くのが楽しみである。
 
   過去の延長線上に未来が描けない時代である。自ら”チャレンジ”することでしか、未来を創造できない時代だと言えよう。あえてリスクを覚悟し、”チャレンジ”する。そして、ピンチを乗り越えることによって自信が生まれる。そんな組織や人が時代を切り開いていくのであろう。
 

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