今週の考える言葉「社風」
考える言葉
社風
職業柄、いろんな業種、業態の企業の経営者や社員の方々と触れ、会話を交わす機会がある。その時、ふと気づかされるのが“社風”の違いである。
“社風”とは、「その企業の雰囲気や特徴」のこと。
企業の内での人間関係を基本とした働く環境のことを意味する。空気感というか、感覚的に要素も大きいだろう。
人間に例えると「人柄」に当てはまる。勤勉で、まじめ人とか、人見知りをしないとかいった「性格」、仕事よりプライベートを重視したいなどの「価値観」から成り立つ、その人の雰囲気のようなものである。
ある会社の社長と接し、その物腰の柔らかさで、いつも他者の話には傾聴する姿勢を見ていて、感心させられる方がいる。そして、驚かされるのは、その会社の社員の人たちが皆、同じような雰囲気を醸し出していることだ。やはり、これは“社風”と言えるだろう。
ふと、思う。自社の“社風”というものをしっかりと考えたり、社内で話し合ったりしたことはあるだろうか。
朝礼や全体会議のときに、経営理念の唱和はしているが、それが“社風”としてどんな形で、浸透しているか、皆で語り合ったことはないのではないだろうか。
“社風”は、「組織風土」や「組織文化」から影響を受けているというが、“社風”の例としては、次のようなものが挙げられるだろう。
① 互いに尊重し合い、率直に意見を言い合える。
② 穏やかで、のんびりしている。
③ 上下の差別なく、意見できる。
④ 社員全員が仲よしで、楽しそうだ。
⑤ 雰囲気が明るい。
⑥ 体育会系のノリがある。
⑦ 積極的で、チャレンジ精神が旺盛である。
社風は、人間に例えると「人柄」だと言えよう。つまり、その人の思考や行動のベースとなっている価値観である。
IG会計グループとしての“社風”、組織として共有している価値観とは何か、改めて考えてみよう。
「先駆的な役割担う」、「主体性を発揮する」、「切磋琢磨し合う」、「自己実現に衆知を集める」などを、IG経営理念として謳っているが、どれだけ“社風”といえるほど根付いているか、常に意識して行動していきたいと考える。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」