古田会計事務所

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住宅ローン減税 2024年の改正について

税務お役立ち情報

住宅ローン減税とは、自分の住む家を購入・リフォームするために、住宅ローンを組んだ場合に受けることが出来ますが、定期的に制度が変わっていますので、2024年度の変更点をご確認ください。

 

 

(税務通信 NO3802 P10 参照)

 

<改正点①>

2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅については、省エネ基準を満たす住宅でない場合は住宅ローン減税を受けられなくなります。

そのため省エネ基準を満たしていることの証明書が必須となります。

 

証明書は以下のいずれかが必要になります

・建設住宅性能評価書(登録住宅性能評価機関のみが発行できます)

・住宅省エネルギー性能証明書(登録住宅性能評価機関のほか建築士も発行可能)

 

省エネ性能に応じて減税額の上限が異なります

・認定長期優良住宅・認定低炭素住宅 315,000円(4500万円×0.7%)

・ZEH水準省エネ住宅           245,000円(3500万円×0.7%)

・省エネ基準適合住宅        210,000円(3000万円×0.7%)

 

  • 金額は年間の上限額です。実際の減税額は12月31日現在の借入金残高、減税を受ける前の所得税の金額により決まりますので、必ずしも上記の減税を受けられる訳ではありません。

 

<改正点②>

子育て世帯・若者夫婦世帯(19歳未満の子を有する世帯または夫婦のいずれかが40歳未満の世帯)に関しては上限の金額が一般の方より大きくなります。

認定長期優良住宅・認定低炭素住宅 350,000円(5000万円×0.7%)

ZEH水準省エネ住宅           315,000円(4500万円×0.7%)

省エネ基準適合住宅        280,000円(4000万円×0.7%)

 

 

<改正点③>

適用される建物の床面積の条件が拡大されました。

新築の場合、合計所得が1000万円以下の方は40㎡以上でも適用が可能になります(従来は50㎡以上)

 

 

住宅ローン減税は、毎年内容が変更されますので、最新の情報をご確認ください。

 

 

生命保険契約照会制度のご紹介

税務お役立ち情報

家族が突然亡くなったなどの理由で、保険の加入状況が分からないことがあります。受取人が請求しなければ保険金は受け取れないので、加入状況が分からない場合は確認する必要がありますが、そういった場合はどうすれば良いのでしょうか。

 

その場合はまず、保険証券や保険会社からの郵便物を探します。次に通帳に保険料の支払いが無いかを確認します。

 

それでも手掛かりがつかめない場合には、生命保険契約照会制度で確認することが出来ます。

 

生命保険契約照会制度とは、生命保険協会が窓口になり、協会に加盟している42社の保険会社に一括して、保険契約者または被保険者となっている生命保険がないかを調べてもらえる制度です。

 

【どんな時に利用できる?】
家族(配偶者、親、子、兄弟姉妹)が死亡したとき
家族の認知判断能力が低下したとき(医師による判断が必要です)
災害時で家族が死亡または行方不明の時

 

【利用の流れ】

①ご家族が死亡された場合:照会者が死亡保険金受取人になっている契約は、その旨も回答されます。そのため家族等で照会代表者1名を決め、他のご家族は、照会代表者に照会申し込みを委任し、生命保険協会に申し込みます。(1件3,000円)

 

認知判断能力低下の場合:どなたからの照会でも回答は同じですので、家族等で照会代表者1名を決め生命保険協会に申し込みます。(1件3,000円)

 

②申請後、2週間程度で回答が届きます。

 

③生命保険契約照会制度を利用した旨を加入していた保険会社に伝えて、契約されている保険の詳細を確認します。

 

※災害時で家族が死亡又は行方不明の場合は、生命保険協会に電話で照会できます。(無料)

詳しくは一般社団法人 生命保険協会のHPをご確認ください。
https://www.seiho.or.jp/contact/inquiry/

今週の考える言葉「儲けの仕組み」

考える言葉

儲けの仕組み

   自社の“儲けの仕組み”を、日頃、どれだけ意識して行動しているだろうか。
 
   事業計画書を作成するとき、事業展開のベースとなる「営業戦略」は大変重要な役割を持っている。
 
   まず重要なのは、「自社がどのようにして売上をあげ、利益を出しているのか」という、その仕組みを見直してみることだろう。そのためには、次の問いかけをしてみよう。
 
① どの部署が営業をし、どのような営業を仕掛けているか
② 毎月の営業目標、その度合いはどうか
③ 営業業務に携わっている社員は何名いるか
④ 取引先、顧客は何社か。またそれぞれどのくらいの売上になっているか
⑤ 新規でどのような市場を探しているか
⑥ 提案力は十分か
⑦ 日報の管理はできているか
⑧ 日報に何を記載しているか
⑨ 情報の共有はできているか
⑩ 聞く力、聴く力は十分か
 
   以上のようなことを、まとめた上で問題点を洗い出してみよう。そして、儲けるための仕組みづくりを考えてみることだ。
 
   利益の算定式は、「利益=売上-費用」である。
 
   つまり、売上(販売数量×販売価格)を伸ばし、費用(変動費+固定費)を減らせば、その分利益は増える。
 
   上記の計算式から、次のようなことが言える。
 
① 商品の販売数量または顧客数を増やすと売上は増加する。
② 販売価格の値上げをすると、売上は増加する。
③ 変動費と固定費の削減は利益の増加につながる。
 
   しかし、そう単純に計算は成り立たない。なぜならば、値上げをすると、顧客数が減る可能性があるし、変動費や固定費の削減がサービスの低下となり、顧客離れを引き起こすことになりかねないからだ。
 
   以上、“儲けの仕組み”について考えてきたが、それを理解するだけで利益が増えるかというと、そうではない。実行されて初めて成果につながる。
 
   社員一人ひとりがどれだけその気になって働くかである。つまり、働きがい・生きがいを持てるかどうか、動機づけがなされてはじめて、“儲けの仕組み”は機能する。
 

6月の税務カレンダー

税務カレンダー

2024年

6月の税務カレンダー
 

期 限 税務内容
 6・10    5月分源泉所得税の納付
 7・ 1    4月決算法人の確定申告
 7・ 1    10月決算法人の中間申告
 7・ 1    1月・7月・10月決算法人の消費税の中間申告   

※ 毎週土曜日はお休みとなっております。

今週の考える言葉「成功の10原則」

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成功の10原則

   以前にも紹介したが、『目標達成の技術』(青木仁志 著)という書籍の中に、「目標達成の原理原則」というコーナーがあり、目標を達成するためにおさえておくべき原則として、“成功の10原則”が掲げてある。
 
   その内容のいずれにおいても得心できたので、紹介したい。
 
 ① あらゆる事柄に目標を設定し、計画的に生きる(優先順位を守る)
 ② セルフコントロール能力の習得
 ③ 成功者としての自己概念を形成する
 ④ 心の法則を使う
 ⑤ パワーパートナーの協力を得る能力
 ⑥ 専門能力を開発し、真のプロフェッショナルになる
 ⑦ 過去志向型から未来志向型への変革
 ⑧ 一生学び続ける
 ⑨ 健康管理を徹底し、エネルギッシュに生きる
 ⑩ 実践主義に徹する
 
   以上の10項目であるが、その原則の大前提として、自分自身の「心一つの置きどころ」だと考える。
 
   上記のうち、小生が常に心がけているのは、➀と⑦と⑩である。その点について、もう少し考えてみたい。
 
   まずは➀についてだが、優先順位を守るということは、自らの人生をどう生きるかを明確にするということだ。目標達成の優先順位によって、為すべきことが変わってくるものだ。時は有限、人生は有限…。
 
   次に⑦についてだが、過去に起きた出来事は誰にも変えることができないから、変えられないことにこだわるのをやめて、成功している未来の自分の姿(あるべき姿)に焦点を当て、今日を意欲的に生きることだ。
 
   そして⑩についてだが、目標達成の秘訣は決断と実行にあると言えよう。やると決めること、そして成し遂げるまで諦めず、やり続けることだ。つまり、実践主義に徹することである。
 
   IG式目標管理システム(「仮説~実践~検証」の経営サイクル)は、まさに“成功の原則”を実践するための仕組みだと言えよう。
 
   “成功の10原則”、その他の項目も大切なことばかりだと思う。さて、あなただったら、何を優先して実行しますか。
 

今週の考える言葉「モチベーター」

考える言葉

モチベーター

   IG会計グループでは、月末・月初の二日間、「考える一日」と称して全体会議を行っている。その時、いつも気にしているのが、“モチベーター”の存在である。
 
   “モチベーター”(motivator)とは、「人にやる気を起こさせる行動を促す要因」という意味である。人を鼓舞してやる気を出させることに長けた人物、人に行動を促すための技術や知識を持った人物を指して用いられることが比較的多い。
 
   いつも特定の人とは限らず、その時の状況に応じて、リーダーシップを発揮して、その場を活性化してくれる人が出てくれば、その場から得られる成果が大きくなり、より充実した気分になれる。
 
   その行動の主体は、言うまでもなく社員である。
 
   したがってそのためには、目的に向けた建設的な行動を促す刺激や仕掛け、すなわち“モチベーター”を組み込む必要が出てくる。
 
   社員を動かす方法はたくさんあると思う。命令もそうだし、懲罰を科すという方法もある。助言、激励、恫喝、無理強いもあれば、指導、鼓舞もある。報奨を与えるのも一つの方法であろう。
 
   だが、「目標管理システム」をベースに主体性のある人財を育成していこうという方針であるならば、最もよい方法は、社員が自ら率先して行動し自らを管理することだと思う。その意味でも、“モチベーター”という言葉を大事にしたい。
 
   “モチベーター”の存在は、最終的には組織の目的に沿った生産的な行動に結びつかなければならない。生産性を高めるためには、次のことをしっかりと論じ、一人ひとりが認識してもらう仕組みが必要である。
 
① 権限を委譲して責任の重みを与えること
② 仕事の意義や価値を知らせること
③ 社員の仕事ぶりに対する評価を率直に伝えること
④ 昇進のチャンスや業績に見合う報酬を与えること…。
 
   これらはどれも社員に刺激を与える具体的な手段である。その手段を通して、大切なのは、自己責任で行動するような人材に育ってもらうことである。
 
   自己責任の原則こそ、社員の行動を促し生産性を高める最も効果的な手立てであると考える。
 
   経営システム(理念・目的、戦略計画、行動方針、組織計画、事業計画)をしっかりと確立させ、やり続けることによって、“モチベーター”が輩出されるような組織風土を作っていけるように努力をし続けたいと考える。
 

今週の考える言葉「スピード経営」

考える言葉

スピード経営

   “スピード経営”といえば、武田信玄の旗印で有名な「風林火山」を思い出す。
 
   これは、孫子の兵法書の一節「疾きこと風のごとく、徐かなること林のごとく、侵略すること火のごとく、動かざること山のごとし」(軍争篇)から四文字を引用したものである。
 
   なぜこのような一節を思い浮かんだかというと、言うまでもなく、今や激変の時代である。その変化のスピードに翻弄されないようなスピード感が経営に求められているからだ。
 
   現にアメリカ企業では競争に対するスピード感覚が経営効率の向上につながっているという事例をもとに、“スピード経営”の大切さをよく知っている経営幹部の特徴として次の7つを挙げている。(『マッキンゼー経営の本質』マービン・バウワー著)
 
① 時間を無駄にせず、素早く行動する
時間は最も大切な経営資源と心得ている。ひたすら目的達成を目指す。
 
② 情熱的である
何事も熱心で手際がいい。仕事に対する情熱があるからだ。
 
③ 迷いがない
事実を集めて考え抜いたら、スパッと決断する。
 
④ 機会を逃さず活用する
短所を直すより長所を伸ばすことだ。
 
⑤ 問題を探し出して直面する
時間が経てば経つほど問題に対処するのが難しくなる。
 
⑥ 人事をめぐる困難な決断にも尻込みしない
人事に関する決定は、公正でありさえすれば、不利益を被る人でも素直に受け入れるものだ。
 
⑦ シェアを拡大し利益を上げることに全力投球する
あらゆる行動の目的は長期的な競争優位を確立することだが、行動自体はすぐに起こすのが身上である
 
   さすが、熾烈な競争社会の中で、多くの企業と関わってきたコンサルタントである。素晴らしい経営者たちの生の姿をよく観察していると感心した。
 
   小生も、「即決即断」、「いまやる」を常に心がけて事業を大きくしてきた経営者の人たちと出逢い、多くのことを学ばせて頂いたことを覚えている。
 
   IG目標管理システムは「いまやる」姿勢に目的を与え、その精神を養ってくれる。
 

5月の税務カレンダー

税務カレンダー

2024年

5月の税務カレンダー
 

期 限 税務内容
 5・10    4月分源泉所得税の納付
 5・31    3月決算法人の確定申告
 5・31    9月決算法人の中間申告
 5・31    6月・9月・12月決算法人の消費税の中間申告   

※ 毎週土曜日はお休みとなっております。
 
GWのは5月3日(金)~5月6日(月)までとなっております。
7日(火)から通常営業です。

今週の考える言葉「MAPサロン」

考える言葉

MAPサロン

 
   先週末(4月19日)、『MAPサロン100回記念大会』(ロイヤルパークホテルin東京)が開催された。
 
   小生の記憶では、1993年(H5)頃、未来会計を事業化するためのモデル(MAS監査)をつくろうと、(株)MAP経営の呼びかけで全国から7会計事務所が集まって共同研究会を立ち上げたのが始まりである。
 
   そして、1995年(H7)には、「あんしん経営をサポートする会」を発足し、第1回目の“MAPサロン”が開催された。それから回を重ねて100回目となる。感慨深いものがある。
 
   思うに、その年にIG会計グループは『中期五ヵ年計画~S‐Plan』を立て、新たな組織の成長戦略を過去会計(税務会計)から未来会計(経営者の意思決定をサポートする会計)へ軸足を移すことを決断した。それ以来、「中期五ヵ年計画策定セミナー」を『将軍の日』と名付けて、定期的にやり続けている。
 
   上記の記念大会でも、パネリストとして話をしたのだが、計画は分析予測型(過去のデータを分析し、予測する)で作成するのではなく、自らの意思で未来を創造する洞察創造型(あるべき姿を描き、現状との差を埋める)で作成し、「仮説~実践~検証」(PDSAサイクル)を繰り返し、やり続ける。
 
   それを未来会計と称しているのだが、それを実践するにあたっての心得を経験から10項目挙げておきたい。
 
 ① ネバーギブアップ!
 ② 未来からの逆算(過去に捉われない)
 ③ 志を高く、大きな目標をもつ
 ④ 業界の先駆的役割を担う
 ⑤ 自らの手で未来を創造する
 ⑥ 出逢った相手は自分である
 ⑦ 誠実かつ謙虚たれ
 ⑧ 変化の中心で仕事をする
 ⑨ リスクを恐れるな!
 ⑩ 頭は忙しく体は楽に(頭を使え!)
 
   未来会計(MAS監査)の目的は、マズローの欲求五段階説でいえば、組織とそこで働く個人の自己実現欲求を充足させるのをサポートするところにあるのだと考える。
 

今週の考える言葉「XY理論」

考える言葉

XY理論

   『完全なる経営』(アブラハム・H・マズロー著)を再読していると、解説のところで、ダグラス・マグレガー(1906~1964)の“XY理論”について触れている個所があった。
 
   改めて思うに、半世紀以上も前に提唱された経営管理論である。彼は、その著書『企業の人間的側面(The Human Side of Enterprise)』(1960年著)において、「人間の可能性を開放すれば、それだけ企業の業績も向上する」と主張したのである。
 
   マグレガーは人間に対する見方を次の二つに大別し、それぞれをX理論、Y理論という言葉で呼んだ。
 
 ① X理論…本来、人は怠ける生き物なので、命令や強制で管理しなければならないという立場に立脚している。(アメとムチによる管理手法)
 
 ② Y理論…本来、人は進んで働きたがる生き物なので、労働者の自主性を尊重すべきであるという立場に立脚する。(自主性、主体性を尊重する管理手法)
 
   マグレガーのこの考え方の基礎となったのが、マズロー(1908~1970)の「欲求5段階説」であったという。
 
   マグレガーは、「どのような方法で人間を管理するのが最も効果的だと仮定しているか。これが経営トップに対する最も重要な問いかけである。経営陣がどのような仮定に立って人材を管理しているかで、企業の性格が決まるのである」と指摘している。
 
   IG会計グループが「IG理念」を具現化する唯一の手段として取り組んでいる「IG式目標管理システム」は、マグレガーのいうY理論的な人間観に基づいて構築されたものであるといえよう。
 
   その理由は、「IG式目標管理」が「一人ひとりの主体性を重視する自己統制的な管理手法」だからである。
 
   しかしながら、「目標管理」は容易に成果に結びつくものではない。なぜならば、「目標管理」は人間の自己実現的な欲求を前提としたプロセス管理のシステムだからである。つまり、個人の“主体的な成長欲求”によって動機付けされなければならないからである。そして、もっと大切なことは、経営トップの姿勢、考え方、価値観が問われるものだと感じている。
 
   Y理論をベースにした目標管理システムの課題は、人々を動機づけることではなく、動機づけられた人々が最大限の貢献をしようと進んで努力するよう、環境を整えることであると考える。単に能力的な成長だけではなく、価値観のレベルが上がるような環境を整えたいと思う。
 

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