古田会計事務所

〒640-8392 和歌山市中之島303-14 OK.OFFICE

お気軽にお電話ください

TEL.073-474-2212

今週の考える言葉「投企」

考える言葉

投企

   コロナウィルスの猛威になす術もなく、3月中に予定していたあらゆる行事が延期あるいは中止となり、まさに1ヵ月が過ぎようとしている。今尚も、予断を許さない状況である。
 
   IG会計グループ主催の『IG後継者育成塾(第6期第10講)』(3月27~28日)も開催を、残念ながら、見送った。2ヶ月に1回のペースで開催であるし、今回のテーマは「なぜ経営計画を立てるのか~事業計画書」だったので、何とか実施したかったのだが断念・・・。
 
   この後継者育成塾のオープニングで、話そうと思っていたことがあるので、この場を借りて紹介をしたい。
 
   それは、”投企(とうき)”である。”投企”とは、ハイデガーによって提唱された哲学の概念である。「被投という形で生を受けた人間は、常に自己の可能性に向かって存在している。これが”投企”である」(ウィキペディア)。
 
   つまり、「自己の存在の可能性を未来に向かって投げ企てること」であるといえよう。
 
   私たちが生きていく世界はままならぬ世界である(被投性)。しかし、その世界で自己の可能性を試し、どう自己実現していくかは私たちの判断と選択に任され、委ねられているである。
 
   少し難しい話になってしまったが、小生がなぜ”投企”という言葉に関心を持ち、後継者塾で話をしようと思ったかというと、経営計画をベースに展開する未来会計の考え方は、まさに”投企”と同じ概念であると直感したからである。
 
   小生の書籍に『社長、経営はぜんぶ「逆算」でやりましょう』(あさ出版)というのがある。読み方によっては「”投企”的な経営」とは、いかにあるべきかを解説した本と言えなくもない・・・。(苦笑)
 
   ① まず、弊社は何のために存在しているのか(理念・目的を明確に描く)。
 
   ② その目的を具現化するための、未来のあるべき姿とは何か(”投企”)
 
   ③ 現状を直視する(被投性)。
 
   ④ 「あるべき姿-現状」とのギャップを捉える。
 
   ⑤ その差を埋めるために何を為すべきか(戦略と戦術)。
 
   ⑥ 「仮説~実践~検証」を通して、”投企”の質を高め、続ける。
 
   「経営とは環境適応業である」というが、自らの未来に対してあるべき姿(ヴィジョン)を描き、そこに自らを投げ企てることである。(受動から能動へ)
 
    ”投企”とは、「主体的価値を創造する生き方、経営」であるといえよう。
 

今週の考える言葉「総合芸術」

考える言葉

総合芸術

   連休の間に読破した書物の中に、次のような一節があった。
 
   「問題解決は、いわば”総合芸術”のようなものだ」(「コンサルを超える問題解決と価値創造の全技法」名和高司 著)と・・・。つまり、極めて学際的な領域なので、その問題を解決するのに必要な専門的な知識や技術をひとつふたつ極めたからといって、通用しないのだという。
 
   さらに、いかに問題解決の手法を学んでも、実践し、場数を踏まないと通用しない世界でもある。なぜかというと、現実のビジネスの課題は、たった一つの正解があるわけではない。経験値がものをいう領域なのだ。小生もコンサルを手掛ける者として同感である。
 
   著者は、「問題解決」に二大要素として次の二つを挙げている。
 
   一つは、「分析力」。先ずは、徹底して分析し尽くすことだ。丸ごとでは処理できない課題を、どんどん要素分解していくことによって、問題の本質に迫っていくこと。次に必要なのが、「構築力」。何をどういう順番で解いていくか、誰をどういう役割で巻き込んでいくべきかなどを構想すること。「分析力」によって得た解を実行に移す段階になると、当事者に対する動機づけが重要になる。つまり、「構築力」で「ビリーブ・ミー」の世界をつくり、これならやれると思ってもらえるかどうかだ。それができて、はじめて進む。
 
    さて、”総合芸術”に話を戻そう。
 
   IG会計グループは、創業の当初(1984年)から、パートナーシップ制の確立を目指してスタートした。これからの時代環境は、さらに複雑化する。しかも、顧客である中小企業の経営者の価値観は十人十色・・・。恐らく、様々な色合いの経営課題と向き合うことになるのであろう。では、どのように対処すればいいのか?
 
   その時、浮かんだのパートナーシップ制である。「個人の限界を組織の限界にしない。そして、組織の限界を業界の限界にしない」と思考だ。IG理念の中に出てくる「知的サービス」、「切磋琢磨」、「衆知を集める」という言葉はまさに”総合芸術”にとって必要な要素だと思う。
 
   「問題解決は、いわば”総合芸術”である」という言葉は、言い得て妙である。
 
   人生も、仕事もつねに問題解決の連続である。その”総合芸術”に関わり、一員として生きていくためには、つねに自己研鑽をし、周りから必要とされる存在であることが求められよう・・・。そうありたいと、改めて思う。
 

今週の考える言葉「活力」

考える言葉

活力

   コロナウイルスが蔓延るなか、予定されていた様々なイベントが延期や中止に追い込まれている・・・。已む得ない事情だと思う反面、社会の“活力”が失われてしまいそうな気がしている。
 
   小生も、3月に予定していた行事がすべてキャンセルとなり、東京や海外を飛び回っていたはずなのに、ずっと長崎で過ごしている。想定外の空白の時間が生じたおかげで、改めて時間の使い方について思考する時間を持てた。
 
   降って湧いたような、このボーナスタイムをどう過ごすか・・・。この際、「自分の時間をどう生きるか」について再考する時間を持とうと決めて、数冊の本を読んでいるとき
に、“考える言葉”シリーズ(20-08)でも紹介をしたが、『NO LIMITS 「できる人」は限界をつくらない』(ジョン・C・マクスウェル著)という書物の一節に、次のようなことが書かれてあった。
 
   「“時間”を管理するよりも、自身の“エネルギーの状態”を管理するほうが高い成果をあげるのに効果的だ」と・・・。
 
   なぜかというと、「一日は24時間、一年は365日と決まっていて、人生の持ち時間には限りがある。それに比べると、“エネルギーの状態”はいくらでも高めることができ
るのだ」という。
 
   まさにその通りだ・・・。「自らの人生の目的は何か?」をつねに問い、「その目的を実現するために必要な“活力”を高める努力をやり続けているか?」を自己チェックす
ることのほうが最優先すべき課題であったと、思い知らされた。
 
   そして、著者は活力を高め、守るため、次の「5つの質問」を示唆してくれている。
① 自分をフル充電できるのはどんなときか?
② 何が私を消耗させるか?
③ エネルギー源は身近にあるか?
④ 100%エネルギーで臨むべきはいつか?
⑤ 自分の人生に余裕はあるか?
 
   以上の質問に対して、しっかりと考えて、戦略・戦術を練り、行動すれば、活力(=「Energy」、「Vitality」、「生命力」)は飛躍的に高まると提言している。
小生にとっては、ヘーゲルの次の言葉はいつも“活力”源として機能してくれる。
 
   『人生は価値ある目的を持ったその時から、その人の人生のあらゆる出逢いが価値あるものになってくる』
 
   「目的と出逢い」をキーワードに、“活力”ある生き方、時間の使い方をしたいと思う。
 

今週の考える言葉「自分の時間」

考える言葉

自分の時間

   3~4年前に購入していた本だが、アーノルド・ベネットの名著の一つ『自分の時間』を書棚から見つけ出し、再読してみた。
 
   改めて読むと、以前もそうであったが、まだまだ“自分の時間”の使い方に改善(改革?)の余地がたくさんあることに気付かされた。著者はこの本で、「人間というものは、貧乏人でも金持ちでも、とにかく1日24時間しかない」という明白な事実に目を向け、その24時間でいかに生きるかということに対する具体的なヒントを提供してくれる。
 
   その内容について、少し紹介したい。
 
   時間とは、実に民主主義である。「誰も他人の時間を取り上げることができないし、盗むこともできない」という。そして、「人生のすべては、この時間の利用の仕方次第で決まるのだ」という。
 
   まずは、自分の1日24時間を振り返って見よう。
 
   多くの社会人は、自分の仕事に対して、一日平均8時間ほどの時間を費やしている。
 
   残り16時間のうち8時間を睡眠時間等の時間としよう。では、残りの8時間を、私たちはどのように使っているのか?この質問に対して、きちんとした説明ができる人が意外と少ないのではないだろうか・・・。
 
   つまり、毎日を仕事中心に考えて生きている人は、無意識のうちに、仕事をしている時間こそが本当の意味での「一日」とみなし、それ以外の16時間を付随時間にすぎないと思い込んでいるのではないか。著者は提唱する・・・。「仕事以外の一日」の外に、頭の中に「内なる一日」すなわち「16時間の一日」を設けるべきだと。この16時間こそが、すべてから解放されている自由な時間なのだ。
 
   歳を取ると、どうしても夜中に目が覚める。このままでは睡眠不足になり、仕事に差し障ると二度寝するが、寝付かれずに悶々・・・。そこである時、夜中でも目が覚めたら、顔を洗い、机に向かうようにしたら、読書がはかどり、調子がいい。今や、小生にとってまさにゴールデンタイムである。
 
   仕事以外の「別の一日(16時間の一日)」を、一度じっくり検討してみたらどうだろうか。そこから新たな時間を開拓することができるかも知れない・・・。早起きしての1~2時間、通勤時間、お昼休みの時間、帰宅してからの1~2時間、土日・祭日の使い方など、いろいろな「内なる時間」が生まれそうな気がする。
 
   多くの時間は習慣化されている。習慣を変えることで、時間の意義が変わってくる。
 

今週の考える言葉「幻の鎖」

考える言葉

幻の鎖

   最近、買った本の中に『NO LIMITS「できる人」は限界をつくらない』(ジョン・C・マクスウェル 著)というのがある。
 
   著者マクスウェル氏は、「世界のメンター」と讃えられる人で、「著作の累計、全世界で2600万部突破!」と表紙に書いてあったので手に取り、パラパラとめくっていると、「鎖につながれた象」の有名な寓話が紹介されていた・・・。
 
   巨体で力持ちのサーカスの象が、なぜ小さな杭の鎖につながれているだけなのに逃げないのか・・・?「一体何が象を捕まえているのだろう?」
 
   象が逃げられないのは鎖や杭のせいでもなく、皮肉なことに象を捕まえているのは誰でもない「象本人」であるということだ。つまり、鎖が届く範囲内でしか動けないという、子象の時の思い込みが「できない自分像」をつくり出し、それがそのまま現実となっているのだ。
   著者はいう、人間も同じだと・・・。若い頃からいろいろと制約された経験があると、「自分はこの程度だ」と思い込んで足を踏み出すことができず、人生の旅に出られなくなっている人が多いという。
 
   「限界」には、“幻の鎖”と同じで、「実は実体などない」と気づけば、やすやすと乗り越えていけるもの・・・。
 
   マクスウェルは、「考え方一つで人生は決まる」のだと示唆し、私たちの可能性を押さえつけている「限界意識」を吹き飛ばすに、次の三つの心構えを培ってもらいたいと
いう。
 ① 自分の「無限の可能性」に心を開く
   一番の障害物は、「自分の可能性なんて、この程度」という思いだ。その蓋を外し、全開して、人生の可能性を思う存分広げていこう。
 ② 「常に自分を高めていく」と決める
   まずは、自分を高めるという覚悟を持つこと。自分の価値観(色メガネ)に囚われず、自分を取り巻く世界を「新しい視座」で眺めてみよう。また、「怠け心」を自覚し、日々自省すること。
 ③ 自身を縛る「幻の鎖」を断ち切る
   
   「鎖につながれた象」の寓話を常に思い出し、自身を縛る“幻の鎖”を断ち切ろう。「限界」には、実体などないのだ。「心を投げ出せ!そうすれば体はそれについていく」(ノーマン・ピール)
  

今週の考える言葉「組織プレー」

考える言葉

組織プレー

   グローバル化等が浸透する中で、時代のパラダイムシフトが生じ、従来の縄張り的な既得権は、あらゆる業界において通用しなくなってきている。「多様性(=ダイバーシティー)」が市場のキーワードとなってきているようだ・・・。
 
   そんな中、企業における“組織プレー”の重要性を唱える経営者が増えてきているように思える。
 
   元来、企業とは、目的集団であり、その目的を達成するための協働行為の体系をなす組織をいうのである。その意味において、“組織プレー”は企業経営の本質だと言えよう。野球やラグビー、サッカーなどの団体競技で強いチームをつくるのに、つねに求められるのがチームプレー(team play)である。チームプレーとは、「個人の成績よりも、チームの勝利や仕事の円滑化を優先させた協働プレー」である。
 
   同様に、強い企業にするには、チームプレーと同義の“組織プレー”をできる人材を育成していく必要があると言える。
 
   「One for all、All for one(一人は皆のために、皆は一人のために)」という言葉がある。組織において、このような精神に基づいた“組織プレー”を培うことができたら最高だと考える。
 
   “組織プレー”について考えるとき、いつも思い出すのが大前研一氏の次の言葉である。「私たち人間は、組織の中で生まれて、組織の中で育ち、そしておそらく組織の中で死を迎えるのであろう」
つまり、人間は誰もが組織人であり、組織のなかでの「協働行為」は、私たち人間、誰もがもっているDNAなのだという。 
 
   組織プレーに必要な要素として次の5つが挙げられる。
① 明確な目標設定
② 役割の分担
③ 自律性(主体性、自分らしさ)
④ 情報の共有
⑤ 実行力(前向き、意欲的)
 
   そして、組織を構成するメンバー1人1人がお互いを必要とし合う関係性を認識できるかどうかであろう。その意味において、組織としての価値観(理念・目的・使命など)を共有することであろう。
 

今週の考える言葉「知的好奇心」

考える言葉

知的好奇心

   先週(2月5日)、恒例の『IG新春セミナー』を講演会(第一、二部)及び懇親会ともに、盛況のうち無事終了することができた。
 
   講演第一部は、小生が「再現性こそ真の実力」というテーマで担当し、「経営における再現性を高めるためには、何をなすべきか」について話をさせて頂いた。続く第二部は、小坂達也氏による「日本を支える偉人たちの帝王学」というテーマ。『古事記』に出てくる八百万の神の話を通して、日本文化を軽妙に伝える話しぶりは絶妙な感があり、久々に“知的好奇心”を駆り立ててくれた・・・。
 
   「君(キミ)が代」は、イザナ“キ”とイザナ“ミ”が結ばれたラブ・ソングの詩だった。「君が(愛し合い、誘い合う男と女が)」「代(時代を超えて)」「千代に八千代に(永遠に、生まれ変わってもなお)」「さざれ石の巌となりて(その家族や親戚、仲間と結束し、団結して)」「苔のむすまで(子を養い育てながら繁栄していこう)」 「神世の代から重なり合う縁を大事に、和をもって繁栄していこう」という、まさに今の時代に求められている持続可能性(sustainable)の真髄を教示してくれていると思う。
 
   氏の講演を聴きながら、学生の頃に、ある先輩がアドバイスしてくれた“知的好奇心”という言葉を思い出していた。
 
   「学者に限らず、どんな職業であろうと一流と言われる人たちはみな、“知的好奇心”が旺盛だ」と・・・。だから、「これから先も“知的好奇心”だけは忘れてはだめだ。そのためには、読書を深めることだ」と、酒を飲みながら語ってくれたものだ。
 
   学生の頃は、文学作品や哲学書的な本を好んで読んでいたが、社会人になってからは職業柄か、専門書的な本が圧倒的に多くなった・・・。最近は、仕事以外のことに関して“知的好奇心”を向ける必要があると感じていたところ、『平家物語(一、二、三)』(木村耕一 著)と出逢い、一気に読み上げたところである。
 
   思った以上に読み易く、面白かったので『意訳で楽しむ古典シリーズ』(1万年堂出版)の出版物を読み漁ってみようと思っていたところである。
 
   『古事記』に関しても、もっと知りたいと考えていた矢先に、小坂氏がそんな活動をしていると知り、さっそく連絡を取って、講師を依頼した次第である。すごく、いい切っ掛けを頂いたような気がする。今度、いろいろある『古事記』の解説本を読み漁ってみた
いと思う。
 
   『日本の神さま 開運BOOK~あなたの守護神を教えます』(小坂達也 著)は、自分の守護神が分かると同時に読み易いので、ぜひ一読願いたいと思う。
 

1 31 32 33 34 35 62