古田会計事務所

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今週の考える言葉「やりくり」

考える言葉

やりくり

   以前にも紹介した『コア・コンピタンス経営』という本を再読していると、次の一文が目に止まった。
 
   「未来にたどり着くスピードは、経営資源そのものよりも経営資源を“やりくり”する知恵の関数で導き出される」と。
 
   そして、「経営資源を“やりくり”する知恵は精緻な戦略設計図からではなく、強い目的意識と皆の心に宿る夢、そして思わず引きつけられるようなビジネスチャンスの未来図から生まれるのである」と。
 
   そのような考え方を、著者は“ストレッチ戦略”と呼んでいる。
 
   “ストレット戦略”とは、「今の能力では到底届かないくらい高い目標をあえて設定して挑むこと」という。
 
   そのとき、次の3点のポイントを認識しておく必要がある。
 
➀ 高すぎるが「不可能ではない」目標
② ギャップを埋めるシナリオを描くこと
③ 学習と能力構築がセットであること
 
   そして、そのベースには強い目的意識がなければならないと同時に、どう“やりくり”するかという整合性が問われるであろう。
 
   昔から、「やりくり上手は計画上手」という言葉があるが、「うまくやる人=事前に考えている人」だということだ。
 
   つまり、経営資源を「なんとなく」ではなく「意図して」動かせるかが、やりくり上手の分かれ目となる。やりくり計画の三本柱として、次の3つを考慮する。
 
① 目的と期間を決める
② 全体の枠組みを作る
③ 優先順位と削る場所を決める
 
   1990年のバブル崩壊後、20数年続く日本経済の低迷を考えると、“やりくり”上手な人とそうでない人では、相当の格差が生じることが間違いないと思う。
 
   かつては、「当たって砕けろ」的な発想でも通用したのかも知れないが、今ではそうはいっておれないような気がする。
 
   きちんとしたストレッチ戦略、すなわち「経営資源を“やりくり”する知恵」が必要だ。そのために有効な手段、考え方が「未来会計の実践」であるといえよう。
 
   先だっても、『将軍の日』に参加されている経営者の方々の真剣に取り組む姿勢を拝見していると、もっともっと時間をかけて、未来のあるべき姿を具現化するための機会を提供し、お手伝いできればと思う。