古田会計事務所

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今週の考える言葉「表の風」

考える言葉

表の風

   「表の風に吹かれろ!」
 
   ピーター・F・ドラッカーの数多い名言録の一つである。折あるごとに口を酸っぱくして説いたという戒めの言葉である。
 
   ドラッカーは、次のような理由から「表の風」論を大事にしたのだという。
 
 ① 企業はあくまでも社会の中で生きていく存在である以上、組織の外の情報、動き、トレンドに鋭敏な触覚をもらなければ、結局のところ衰退と滅亡の道を歩む。
 ② 企業というものは、外部社会から資源(ヒト・モノ・カネ・情報など)を預かり、それを内部の資源と上手く結合させて、製品・サービスを社会へ提供し、その結果、利益を得ている。
 ③ 組織の中にあるのはコストのみである。
 ④ 企業の使命は、市場(顧客)の創造にある。
 
   そして事業とは、市場において、知識という資源を経済価値に転換するプロセスである。事業の目的は、顧客の創造にある。
 
   以前にも話したと思うが、ドラッカーはマネジメントという言葉を、「成果をあげるために行動すること」と定義している。そのために企業にとって必要とされる2大機能として「マーケティング」と「イノベーション」を掲げている。
 
   事業の成果は、外(市場)にある。その求めているものを把握していくには「外からみる」必要がある。しかも、外の環境は絶えず変化しているのである。その意味においても、つねに意識して「表の風に吹かれろ!」である。
 
   話が少し変わるが、学生時代の頃、お酒を飲んでの議論が過熱し、互いに「外に行って頭冷やしてこい!!」言い合ったことを思い出した。
 
   一つは、自分の意見に執着しすぎて、相手の意見を聞こうとしていない自分があったのだろう。いわゆる、その場の空気が読めてなかったのだろう。
 
   「少し、外の空気を吸ってきたら・・・」 マンネリに陥っていて、発想の転換がうまくいかない時だ。思考が堂々巡りしている状態だ・・・。気分転換が必要な時だ。
 
   いずれにしても、自分にとらわれ過ぎた結果である。経営においても、多分に見られる風景である。
 
   自社の製品、自社の技術、自社の顧客からの発想からスタートしている。つまり、内部からのスタートであって、外からの発想ではない。
 
   ドラッカーのいう「表の風に吹かれろ!」とは、組織の内部的な発想を排除し、外からの視点(顧客のニーズ)からスタートすることの重要性を説いているのであろう。