古田会計事務所

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今週の考える言葉「経営チーム」

考える言葉

経営チーム

   GWの間に読んだ本の中に、『未来を共創する“経営チーム”をつくる』(鈴木義幸 著)という著書がある。
 
   この著書の冒頭に、次のような内容のことが書いてある。
 
   『「会社は社長で決まる」というが、「会社は“経営チーム”で決まる」といったほうが、より現実にあっている』と。長いこと、エグゼクティブ・コーチングの仕事をしてきた著者の経験から所見であろう。
 
   多様化した時代環境の中で、「企業の舵取りをどうしたらよいのか?」という経営課題に直面し、組織のあり方についても、様々な研究がなされている。
 
   従来のピラミッド型の「階層型組織」(機械論的)における管理型経営では、時代の変化に適応できないとして、セルフマネジメントを前提とした「ティール組織」(生命体的)という新しい組織のあり方と同時に、自主的経営の重要性が言われるようになってきた。
 
   そのような背景のもと、組織の経営を携わる経営陣が“経営チーム”として機能することの重要性を提案している。
 
   著者は「チームとは何か?」について、次のように述べている。
 
   「チームとは、チームとしての目標“を持っていて、共創していて、そして気持ちがつながっている」
  
   つまり、① 達成すべき目標の共有化、② 共創によるシナジー効果、③ 価値(成果)への共感性。それらが、メンバーの共通認識としてあるか。では、“経営チーム”を進化させるために心得ておくべきことをまとめておきたい。
 
①対立(=お互いに違い)を活かすこと(創造のための対立)
②会議のバージョンアップ(良い会議とは何かを検討する)
③パーパス(=目的)の共有(社会的存在の意義を意識する)
④関係性へのチャレンジ(ルーチン化しないために、日々新たに!)
⑤「悪口」を他言しない(相手への不満は直接話す)
⑥外とつながること(新しい視点、意見を獲得する)
⑦フィードバックを受ける(外部の視点からフィードバックを得る)
⑧チームの理想について考える(最高のチームと何かを問い続けること)
 
   不測の事態が起こりうるご時世・・・。そんな中、継続的な右肩上がりを実現していくには、トップの独壇場という訳にはいかない。
一人ひとりの衆知を集めて、未来を共創する“経営チーム”をつくりたいと思う。