古田会計事務所

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今週の考える言葉「画塀」

考える言葉

画塀

   “画塀”とは、絵に描いた餅のこと。要するに、絵に描いた餅は食えないので、役に立たないという意味である。
 
   もう30年以上も前の話であるが・・・。ある社長に経営計画をつくることの重要性について力説していたら、「熱心に進めてくれるのは有り難いが、所詮、絵に描いた餅・・・。以前にも高いお金を払って、あるコンサルタントにつくってもらったことがあるが、その通りいかず、無駄だった・・・」と一言。
 
   過去の延長線上に未来が描けないという時代(パラダイムシフト)のせいもあると思うが、格差社会という厳しい経営環境のもと、マネジメントの質が問われることへの不安、自覚もあるのだろう。業界丸ごと儲かるという時代でないことは確かである。
 
   「マネジメントの質は、目標設定の良否で決まる!」というのが小生の持論。経営の成果を出したければ、「自らの手で未来を創る!」という社長の覚悟が必要である。その覚悟に基づいて、そのために何をなすべきかを明確にして、実行のプロセスをシナリオ化したのが経営計画である。
 
   その経営計画が、“画塀”にならないようにするために心掛けるべきことが3つある。
 
   ① 計画の作成を他人任せにしないこと
         トップの思いや意思、主体性が、周囲の人を動かす力になる
         のである。丸投げしたら、“画餅”になるのは当然である。
 
   ② 数字の遊びにしないこと
         金融機関などの支援を当て込んだ帳尻合わせや過去のデータ
         を分析して予測するような数字では意味がない。自社の思い
         を実現するために必要な利益、資金、自己資本の観点から、
         きちんと数字を固めることである。
 
   ③ 現場に落とし込んだ行動計画であること
         「誰が?」「何を?」「いつまでに?」「どのように?」に
         行うか、具体的なアクション・プランを立て、組織一丸と
         なって取り組む体制づくりが大切である。
 
   元来、経営計画を作成するということは、自らの手で未来を創ることであり、運命を共にする人々と未来を共有することなのである。ゆえに、“画餅”にしてしまうこと自体が可笑しいと考えたほうがよい。
 
   経営計画作成のお手伝いを通して、多くの社長と出逢い、それを実感している。