古田会計事務所

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今週の考える言葉「実行」

考える言葉

実行

   前回の“考える言葉”シリーズで、「結果目標は外部環境からの制約に左右されやすいので、自らの意思で自由にコントロールできる行動目標(=やるべきこと)をはっきりさせておく必要がある」という風に述べた。
 
   そこで、さらなる問題が生じる・・・。「行動目標を明確に掲げたにも関わらず、それを“実行”しない、できない者が出てきたら、どう対処すればいいのか?」という問題である。(成程、とうぜん起こり得ることだ・・・)
 
   先ずは、人材の育成が大きな鍵になると考える。弊社では、「IG式目標管理システム」を用いて、一人ひとりが自らの業務目標を設定し、その進捗や“実行”を自ら主体的に管理できるようにしている。つまり、自らの仕事に責任をもって行動できるよう、主体性を養うことができる環境を整えている。
 
   それでも、自ら責任をもって“実行”できる人が育つには時間を要するものだ。目標管理の考え方や手法を身につけ、習慣化できるまでの間、どうしたらいいのだろうか?
 
   そこで次に求められるのは、やはり、トップあるいは幹部の強烈なリーダーシップであろう。
 
   では、リーダーシップが発揮される基本条件を考えてみよう。少なくとも、次の3つの要件を満たす必要がある。
 
   ① 自社の理念・目的に対して信念をもって、熱く語り続けること
       ができているか経営計画を作成するプロセスを共有し、理念・
       目的やビジョンならびに戦略を描き、ベクトルを合わせる。
 
   ② 目標管理を通して、メンバーに正しい動機づけと啓発ができて
       いるかメンバーの価値観に訴えながら、仕事へのロイヤリティ
       を高めていくようにする。目標管理の本質を理解してもらう。
 
   ③ コミュニケーションの機会を密にする人心の統合を図り、組織
       の結束力を高める。「仮説~実践~検証」のサイクルを確立さ
       せるなかで、不断のコミュニケーションを培う。
 
   また、リーダーが傍観者でいるかぎり、“実行”はおざなりにされてしまうことが多い。
 
   リーダーが先頭に立ち、率先垂範してこそ、メンバーは奮い立つ。また、リーダーは、メンバーに自信が芽生えるまで伴走を怠ってはならない。
 
   達成感の共有こそが、“実行”のモチベーションを高める唯一の要因だと考える。みんなで、“実行”から生まれる価値を共有しよう!