古田会計事務所

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今週の考える言葉「組織モデル」

考える言葉

組織モデル

   NBMをスタートさせた動機は、一言でいうと、「会計業界の抜本革新!(イノベーション)」である。経営者の意思決定をサポートするための未来会計を体系化した『循環モデル』(IGグループのHPを参照のこと)を学習し、未来を語れる多くの会計人を世に輩出することによって、中小企業を倒産という悲劇から救うことを目的としている。
 
   さて、今回(Step5)のテーマは、“学後の実践”を円滑に進めるための『組織体制のモデル~システム思考的目標管理』である。
 
   “組織モデル”には、大きく二つの考え方がある。
 
   一つは、機械論的“組織モデル”。組織を仕事の側面(機能)から構造的に捉え、それぞれの働きを担う部品として人間を配置する。目的達成手段として有効な組織を合理的・計画的にデザインし、管理できるようなモデルを形成する考え方である。一方、この考え方は、機械をモデルとしているため、環境変化への適応性が悪く、硬直化し、制度疲労を起こしやすいといえる。(安定的な環境ではいいのだが・・・)
 
   もう一つは、有機体的“組織モデル”。組織を相互に作用し合う要素の集合体としてのシステムと捉えている。つまり、組織を構成するメンバーの一人ひとりの目的・意図・ニーズなどが相互に影響し合い、一つの全体を創り上げていく成長・進化のプロセスとして考えるとよいだろう。その大きな特徴は、自己組織化である。
 
   自己組織化(self‐organization)とは、生命の発生や社会構造の成立などに見られる、自律的に秩序をもつ構造をつくりだす現象のことである。その本質は、環境の変化に適応できるように、自己の仕組みに依拠しながら、自己を変化させていくところにある。
 
   私たちは今、パラダイムシフトの時代に生きている。大きなゆらぎの中にいる。変化が常態のこの世の中、ゆらぎは必然である。私たちは何を触媒として自己組織化されていくのだろうか・・・。
 
   もちろん、二つの組織モデルは二者択一ではない。両者を統合させる思考が大切である。いずれにしても、自社に合った“組織モデル”を再構築する必要がある。