古田会計事務所

〒640-8392 和歌山市中之島303-14 OK.OFFICE

お気軽にお電話ください

TEL.073-474-2212

今週の考える言葉「エッセンシャル思考」

考える言葉

エッセンシャル思考

   「人生は選択の連続である」というフレーズ、かの有名なシェイクスピアが言ったといわれる名言である。
 
   高校の頃だったが、今後の進路をどうするかという話で、担任の先生が語ってくれたことを今でも覚えている。
 
   「君たちは若いから、いくらでも“選択肢”はある。自分が志望する進路をしっかり考えなさい」と。そしてさらに、「選ぶのは君たちの自由だ。だが、選ばれるかどうかという問題もあるぞ」と。つまり、選択の自由があったとしても、それに見合うだけの実力がなければ思うようにはいかないということだ。
 
   最近読んだ本に、『エッセンシャル思考~最小の時間で成果を最大にする』(グレッグ・マキューン著)がある。
 
   エッセンシャル(essential)とは「本質的な」という意味だが、“エッセンシャル思考”とは「大事なことを見極め、自分の時間とエネルギーを最も効果的に配分し、最高のパフォーマンスを発揮するための技術」である。
 
   つまり、「より少なく、しかしより良く」を追求する生き方だという。「今、自分は正しいことに力を注いでいるのか?」と絶えず問い続けるのが“エッセンシャル思考”の生き方である。
 
   そのためには、“エッセンシャル思考”の基礎となる、次の3つの考え方をしっかりと理解しなければならない。
 
① 選択
「選ぶ」という行動を自分のものにしなければならない。つまり、「選ぶという行為」に自覚的でなければならない。選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。(学習性無力感)
 
② ノイズ
大多数のものは無価値である。「成果の80%は20%の努力に起因する」という「80対20の法則」を忘れないことだ。
 
③ トレードオフ
「何かを選ぶことは、何かを捨てること」 誰かに決められる前に、自分で決めることだ。戦略には選択とトレードオフがつきものだ。独自性を意図的に選びとるのである(マイケル・ポーター)。
 
   “エッセンシャル思考”とは、「99%の無駄を捨て、1%に集中する方法」であるという。人生を振り返ってみると、非エッセンシャル思考的な生き方をしてきたかと反省せざるを得ない。
 
   「賢く生きる者は、不要なものを排する」という。「やると決める」「大事なものはめったにない」「何でもできるが、全部はやらない」を肝に銘じたい。
 

今週の考える言葉「仕事力」

考える言葉

仕事力

   社会人なら誰しも、「仕事ができるようになりたい」と思っている。では、仕事ができる人、つまり“仕事力”がある人とは、どんな人をイメージするだろうか?
 
   “仕事力”がある人とは、仕事ができ、成果を出せる人。周囲から評価を得られる人のことをいう。
 
   “仕事力”には、仕事に対する関わり方において次の3つの段階があるのではないだろうか。
 
(1)自己処理能力(作業者レベル)・・・自分に与えられ、任された仕事をきちんと責任もって処理する能力。
(2)協働する能力(管理者レベル)・・・部門・部署の仕事を役割分担化し、部門管理を徹底し、協力体制を管理し、成果を出す能力。
(3)任せる能力(経営者レベル)・・・組織の目的に沿って、組織全体を統合し、組織力で成果を出せる経営手腕能力。
 
   ただ、いずれの段階においても、仕事に対する基本的な考え方は同じで、
① 常にベストを尽くすこと
② 生産性に対するバランス感覚を持っていること
③ プライドが高すぎないこと
以上の3点が求められる。
 
   また、仕事ができる人の特徴としては、次の5点を挙げることができるだろう。
 
① 行動力がある
② リサーチ力があり、学習意欲が高い
③ 課題発見力がある
④ セルフマネジメント(自己管理)能力が高い
⑤ 身だしなみに気を配っている
 
   ザっと、“仕事力”があると感じられる人の特徴を述べてみたが、一言でいうと、「魅力的な人」だと言えよう。つまり、「あの人のように、なれたらいいな!」という願望であり、「また、あの人に頼みたい!会いたい!」という信頼である。
 
   こう考えると、“仕事力”というのは、単に仕事ができるという能力的なものではなく、「人間性」。つまり、「人間力」が問われるのではないだろうか。
 
   自他非分離の思考(統合の価値観)で、常に相手の立場を考え、行動できる価値観のレベルが高い人だと考える。
 

令和6年 所得税・個人住民税の定額減税の仕組みについて

その他お知らせ

今年、所得税・個人住民税の定額減税が行われます。具体的にどのような方法で減税されるのか、令和6年度税制改正大綱を参考にまとめてみましたので、ご確認ください。

控除額:①納税者本人:所得税3万円 個人住民税1万円
②同一生計配偶者又は扶養親族(居住者に限る):
所得税 1人につき3万円 個人住民税 1人につき1万円

対象者:合計所得金額1805万円以下(給与収入のみの場合は年収2000万円以下)の居住者

(出典)『週刊 税務通信』 令和6年1月8日号 23頁

(給与担当者への影響)
給与所得者への定額減税は、給与計算時に調整することになりますが、同一生計配偶者の有無・扶養親族の人数が従業員ごとに違うので、減税される金額も異なります。
令和6年6月の給与で全額控除できる従業員もいれば、12月の給与でも控除しきれない従業員も出てきます(その場合は年末調整で精算予定)。
詳細は決まっていませんが、特に従業員の多い会社の給与担当者は負担が増えるものと予想されます。それぞれの従業員の同一生計配偶者の有無・扶養親族の人数を把握し、それぞれの減税額がいくらになるのかを確認しておく必要がありそうです。

今週の考える言葉「五方良し」

考える言葉

五方良し

   先週の2月8日(木)、IG新春セミナーを開催した(会場:ホテルニュー長崎)。2021年以降3年間コロナ騒動で開催できずにいたので、4年ぶりである。気にかけていた集客も順調で、参加者の方々にも喜んで頂けたようだ。(感謝)
 
   当セミナーのテーマは、『逆境こそチャンス!~必ず流れは変わる』で、次の要項で行われた。
 
第1部【講演】 「逆境こそチャンス!流れは必ず変わる」(講師:小生)
第2部【講演】 「日本で一番大切にしたい会社~経営者・経営幹部としての心得」(講師:経営学者 坂本光司先生)
第3部 懇親会&名刺交換会
 
   ここでは、坂本先生の講演内容について、少し紹介したいと思う。
 
   先生の持論であるが、「日本で一番大切にしたい会社」とは、次のような会社をいう。
 
① 損得ではなく善悪をモノサシに経営をしている会社
② 手段や結果ではなく、経営の目的・使命を大切にしている会社
③ 関係する人々が程度の差こそあれ幸せを実感している会社
④ 一方ではなく、常に、“五方良し経営”を実践している会社
⑤ 大切な人に就職を紹介したい会社
⑥ 棺の中に会社の制服を入れたいような会社
⑦ もう一度生まれ変わっても就職したい会社
⑧ お天道様に顔向けできるような経営を実践している会社
⑨ 神様にご褒美をいただけるような経営を実践している会社
⑩ 地域社会が無くてはならない企業と評価・位置付けされている会社
 
   そして、“五方良し経営”とは、企業経営において、とりわけその幸せを追求・実現しなければならない人で、次の5人であるという。
 
 ① 社員とその家族
 ② 社外社員のその家族
 ③ 現在顧客と未来顧客
 ④ 地域住民、とりわけ障がい者等社会的弱者
 ⑤ 株主・支援機関
 
   今までも、何度か講演も聴き、書物も呼んでいるが、何度聴いても歯切れがよく、心にしみる内容である。今も、『経営者のノート』(坂本光司著)を手に取って読み直しているところである。
 

今週の考える言葉「良い計画」

考える言葉

良い計画

   今年も、あっという間に一ヵ月が過ぎたが、今年一年はどんな年になるのだろう…。いや、どんな一年にしようとしているのか。
 
   「一年の計は元旦にあり」という言葉がある。戦国武将・毛利元就が言った言葉だそうで、何事も最初が肝心であるということを意図している。
 
   IG会計グループでは、毎年1月の初旬に「新年発表会」を開催している。今年も、各部門・個人が掲げている今期の目標を発表してもらったばかりである。ここ数年、若い人財も増えて、未来志向の雰囲気が一層、組織全体に漂っているような気がしてワクワクしている。
 
   案の定、発表された数値目標も前向きで、ハードルが高い感がするが、聞いていて心地よいものであった。
 
   よく“良い計画”を作ったとしても、「所詮、絵に描いた餅だ」という人がいるが、「良い計画=実現できる計画」だとは思わない。肝心なのは、「今、未来に向かって一歩踏み出せるかどうか」である。
 
   “良い計画”をつくると、次のようなことが言える。
 
 ① アイデアをカタチにできる。
 ② 事業の強みや魅力を伝えることができる
 ③ 客観的な意見でブラッシュアップできる
 ④ 優先すべきことを明確にできる
 ⑤ しっかりとした売上目標がつくれる 
 ⑥ 戦略・計画の根拠が説得力を増す
 ⑦ 必要最小限の利益がわかる
 ⑧ 資金調達ができる
 ⑨ プレゼンがしやすくなる
 ⑩ 協働行為の体制が可能となる
 
   「先見経営・先行管理」を実践するには、“良い計画”の作成をベースに「仮説~実践~検証」の経営サイクルを繰り返し、繰り返しやり続ける必要がある。そのプロセスで、いろいろな気づきが生まれ、成長を実感できるようになる。
 
   “良い計画”を作成するには、➀ まず前提条件が明確であること(俯瞰と決定)、② 論理的に検討されていること(構造化)、③ しっかりとした予測がなされていること(想像力)などが挙げられる。
 
   やり続けることによって、“良い計画”作成が習慣化されるといえよう。
 

2月の税務カレンダー

税務カレンダー

2024年

2月の税務カレンダー

期 限 税務内容
 2・13    1月分源泉所得税の納付
 2・29    12月決算法人の確定申告
 2・29    6月決算法人の中間申告
 2・29    3月・6月・9月決算法人の消費税の中間申告      


※ 毎週土曜日はお休みとなっております。
 
 
☆ 個人の確定申告について
2月16日(金)から3月15日(金)までに提出になります
お早めに資料のご準備、ご提出お願いします

今週の考える言葉「5つの質問」

考える言葉

5つの質問

   『IG後継者育成塾』の第8期(2年間)がスタートした。
 
   一期を終了するのに2年間を要するので、受講生もそれなりの覚悟を決めて参加してもらうことになる。第1期目を開催したのが2008年(平成20年)であるから、ロングランの企画ものだといえよう。
 
   その背景には、戦後生まれの団塊の世代の高齢化も一因となっているのだろう。
 
   「中小企業2030年消滅?~社長の年齢、14年後80歳前後に」(日経新聞2016年6月6日付け)という衝撃的な第一面の記事を今でも鮮明に覚えている。
 
   さて、この育成塾の目的は、創業者の志を継承する「人材」を育成することにある。
 
   そのために習得すべき最大のテーマは、「自己革新力」。
 
   そして、それは➀ 思考力、② 数字力、③ モチベーション力という3つの要素を高めることによって培われるものだと考え、カリキュラム化している。
 
   これらを総称して一言でいうと、『マネジメント』だといえよう。その提唱者であるドラッカーが、『マネジメント』を理解するために準備してくれたのが次に掲げる“5つの質問”である。
 
 ① われわれのミッションは何か?
 ② われわれの顧客は誰か?
 ③ 顧客にとっての価値は何か?
 ④ われわれにとっての成果は何か?
 ⑤ われわれの計画は何か?
 
   ドラッカーは、『マネジメント』を次のように定義している。
 
   「組織に成果を上げさせるための道具・機能・機関」であると。そして、その『マネジメント』をうまく活用して、成果に結びつけているかどうかを自己評価するための手段として“5つの質問”を準備してくれたのだろう。
 
   非常にシンプルな質問であるが、実際にやってみると経営の本質が見えてくるから不思議なものだ。
 
   “5つの質問”を自らの経営に生かすために心がけておくべきことは2つある。
 
 ① まず一つは、常に問い続ける姿勢が大切である。
 ② それから次に、主語が「われわれ」ということはトップ一人ではなく、みんなで行うことが大切である。
 
   「迷ったら、原点」という言葉があるが、変化の激しいご時世である。ドラッカーから授かった知恵を大事にしながら、正しい経営に勤しみたいと思う。
 

今週の言葉「聞け、話すな」

考える言葉

聞け、話すな

   自宅の書棚を整理していると、P・F・ドラッカー自身の著作とドラッカーに関連する本を合わせると100冊ほどの本があった。月に4~5冊ほど再読し、各要約文を作成したとしても2~3年はかかりそうだ…。新年早々、余暇の楽しみの一つができて、少し嬉しい気分である。
 
   早速だが、『経営者の条件』の冒頭に、成果をあげる人たちが身につけている習慣として、次の「8つの習慣」を紹介している。
 
 ① なされるべきことを考える (優先順位をつけ、一点集中)
 ② 組織のことを考える (組織人としての自覚)
 ③ アクションプランをつくる (実行する)
 ④ 意思決定を行う (周知徹底させること)
 ⑤ コミュニケーションを行う (情報ニーズ)
 ⑥ 機会に焦点を合わせる (変化はチャンス)
 ⑦ 会議の生産性をあげる (事前に目的を明らかにすること)
 ⑧ 「私」でなく「われわれは」を考える (自分の都合に捉われない)
 
   「彼らは、これら8つのうち最初の2つによって知るべきことを知り、次の5つによって成果をあげた。残りの一つによって組織内の全員に責任感をもたらした」という。
 
   そして、これら「8つの習慣」にもう一つおまけを加えたいといって、“「聞け、話すな」”を掲げている。
 
   習慣とは、天賦の才能ではない。「反復によって習得し、少ない心的努力で繰り返せる、固定した行動のこと」(広辞苑)である。
 
   目標管理に基づいて行動計画書を作成し、PDCAサイクルを繰り返し、繰り返し実行することによって、「8つの習慣」は身につくものであると確信している。
 
   ここに掲げる「8つの習慣」はいずれも納得させられる内容ばかりであったが、最もハッとさせられたのは、おまけで加えたという“「聞け、話すな」”という習慣であった。
 
   職業柄、聞かれたことに答えること、講演を頼まれて話すことに慣れてしまい、回答力や講演力を鍛える努力ばかりに気がいっていたのだろう。“「聞け、話すな」”という言葉に触れて、ハッとさせられた若かりし頃のことを、今でも思い出す…。
 
   磨くべきは回答力ではなく、質問力だと気付かされ、質問力に関する本を数冊買ってきて読み漁った。そして、話すことを控え、まず聞くことを心がけるようにした。効果はテキメンだった。相手の真意が理解できるようになったし、相手もまた、こちらの話しをよく聞いてくれるようになった。ホントに、“「聞け、話すな!」”である。
 

今週の考える言葉「ストレッチ目標」

考える言葉

ストレッチ目標

   先週末(13日)は、IG会計グループ『行動計画書』の発表会だった。
 
   今年は、中期5ヵ年計画『Breakthorough10』(2020~2024年)の最終年度となる。そのせいもあるのだろう、各部門及び個人の目標はいずれも、かなりストレッチの効いたものになっている。聴いていて、とてもうれしい気分にさせられた…。
 
   「ストレッチは人を成長させる」と考え、“ストレッチ目標”(Stretch targets energize)を提唱したのは、GEの最高経営責任者であったジャック・ウェルチ(1935~2020年)である。
 
   “ストレッチ目標“とは、個人や組織において「背伸びして工夫することではじめて手が届く」ような難易度に設定された目標のことである。
 
  ウェルチは、自分の能力の限界まで最大限の努力を重ね、さらにその先を目指すことに価値があると信じていた。不可能と思える目標も、達成しようと努力することで可能となることがあるし、たとえ目標が達成できなくとも、その目標を設定しなかった時よりもはるかによい結果に結びつく、と考えていた。
 
   「星に届くまでストレッチせよ」が、それを象徴する言葉である。
 
   この考え方に関しては、P・ドラッカーも同じ考え方をしていたようで次のような言葉を残している。
 
   「多くを求めるならば、何も達成しない者と同じ程度の努力で、巨人にまで成長する」(『プロフェショナルの条件』)。
 
   “ストレッチ目標”を設定する際のポイントとして次のような点が考えられる。
 
 ① 能力の見極め
 ② 個人に合わせた目標設定
 ③ 目標設定後のフォロー
 ④ ポジティブフィードバック
 
   そして、“ストレッチ目標”を設定するメリットとしては、➀パフォーマンスの最大化、②達成感、③生産性の向上などがある。
  
   今年度の基本方針である『逆境こそチャンス!~流れは必ず変わる』とは、まさに“ストレッチ目標”を掲げる絶好の機会だと考えている。
 
   また、年齢や立場に関係なく、いつでも成長したいという欲求を持ち続けている以上はストレッチする機会がある。そのためにも、“ストレッチ目標”は誰にとっても大切なものだ。
 
   今年一年もストレッチの効いた目標を掲げ、精進していきたいと考える。
 

今週の考える言葉「継続学習」

考える言葉

継続学習

   かつて「生涯学習(life‐long education)」の名のもとに、従来の学校教育中心の考え方を脱却し、社会人になってからも広く、長く、学習機会を持つことの重要性が盛んに言われるようになった時期があった。
 
   理士という知的サービス業に関わっている者としては、新しい知識の習得は仕入れのようなものだから、専門書はもちろん一般書を読んだり、各種セミナーにも積極的に参加したり、継続的に学習をやり続けてきたつもりである。
 
   だが、多くの社会人にとって、日常業務に追われ、夜のお付き合いもあるしで、帰宅してから机に向かい、新しいことを学ぶという時間がめっきり減った人が多いのではないだろうか。
 
   P・F・ドラッカーは、「少年期や青年期に学んだことは、その後の人生においてそこから離陸すべきスタート台に過ぎなくなる」と述べ、“継続学習”や自己啓発の機会を持つことの重要性を説いている。
 
   確かに、今の時代、AIの進化を始めとしてあまりに変化が激しく、せっかく学んで身につけた知識や経験がすぐに陳腐化してしまい、うかうかしていると時代に取り残されてしまうのも事実である。
 
   では、このような時代環境の中で、私たちはどうすればいいのだろうか?ドラッカーは次の3つのこと挙げている。
 
 ① 日常生活の中に“継続学習”を組み込む
 ② 常により優れたことを行うように努める
 ③ 新しい仕事が要求するものは何かを考える
 
   人生100年時代の到来がさかんに言われている。しかも、環境の変化が激しく、組織の寿命よりも人間の寿命の方が長い時代となる。
 
   学校を卒業して企業に就職すれば、その後は終身雇用制によって定年まで安定した生活を送ることができるという制度は、すでに成り立たなくなっているのである。
 
   また、ドラッカーは「教育は経験や知恵を与えることはできない」とし、「人は仕事を通して磨かれる」と述べている。
 
   つまり、“継続学習”の最良の機会は仕事をする職場そのものにあるということである。共に働く者は、そのことを意識して協働行為を体系化していくべきだと考える。
 
   IG会計グループでは、経営理念にも「互いに切磋琢磨する」ことを掲げ、“継続学習”の重要性を掲げて、「早朝勉強会」や月末・月初に「考える一日」を設けて、組織としても学習することを心がけている。