営業時間変更のお知らせ
その他お知らせ


危険信号
懸念していた状況が現実化しているようだ。それは、コロナ収束につれて企業の倒産件数が増えるのではないかという懸念であった。
東商リサーチによると、2023年度の全国企業倒産(負債総額1,000万円以上)は、件数が9,053件(前年度比31.6%増)負債総額は2兆4,630億円(同6.0%増)となっている。
倒産の理由としては、「人手不足(求人難)」、「人件費高騰」、「退職」、「後継者難」などが挙げられているが、コロナ禍での「ゼロゼロ融資」の返済期限が到来して、資金繰りが悪化したため倒産に追い込まれたという話もある。
そうならないための対策として、いろいろ打つ手はあると思うが、業績低下の“危険信号”は、かなり早くから出ているはずだ。それにいち早く気づき対策を立てる必要がある。
“危険信号”として、次のような状況が考えられる。
① 売上や利益の減少傾向
② 不良債権の増加傾向
③ 取引先件数の減少傾向
④ 退職者数の増加傾向
⑤ 経費の増加傾向
⑥ 一人当たりの生産性の減少傾向
⑦ 遊休不動産の増加傾向
⑧ 不良在庫の増加傾向
⑨ 在庫量の増加傾向
⑩ クレーム返品の増加傾向
そして、危険信号をキャッチしたら、次の打つ手を実行しなければならない。
① 市場の洗い直し
② 顧客の洗い直し
③ 製品・サービスの洗い直し
④ 社内組織の洗い直し
⑤ 営業のやり方の洗い直し
⑥ 伸びているライバルの分析
⑦ 業績アップを阻害している問題点の洗い出し
倒産には必ず兆候がある。その兆候に気づいたら、即座に手を打つべきである。
兆候の早期発見・早期解決は不可欠である。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」

変化意思
昨年、購入した書籍に『パーフェクトな意思決定~「決める瞬間」の思考法』(識学 安藤広大 著)というのがある。
この本が目に止まったのは、本の帯に『「検討します」は、全裸より恥ずかしい』という言葉に目が奪われたからだ。
著者のよると、「検討」という言葉は、相手が勝手に諦めるのを待つときに使われてしまっており、実際には何もしていない。つまり、遠回しに断るときに、「検討しますね」と、便利に使われてしまっているのだという。
本当はノーなのに、「検討します」と言って期待させることは、全裸より恥かしいことなのだという。
さて、今回は、著者が提唱している「“変化意思”を持とう」と言うことについて考えてみたい。
著者がいう“変化意思”とは、「変わりたいと思うこと」であり、「このままではダメだ」と気づくことだという。同感である。
実は、小生がいつも目標設定の重要性を説くのも、「現状のままではダメだ」という危機意識であり、「あるべき姿と現状との差」を明確にし、その差を埋める覚悟を決めた時から、自分の人生が始まるのだと思うからだ。
“変化意思”を持ち、目標設定したからといって、すべてがその通りに行くわけではない。しかし、自分で決めたことだから、「反省」や「修正」をすることができる。つまり、「仮説~実践~検証」という「PDCAサイクル」を繰り返し、実践することだ。
“変化意思”を持つということは、自らの人生に「責任」と「権限」を持つことだと言えよう。
ここで、一つ勘違いしてはいけないことがある。それは、「自分で決めないからといって、すべての責任から逃れられるわけではない」ということだ。そこには、権限を持たずに、誰かの指示に従い続けるという責任があるのだ。つまり、「安全地帯」はないということだ。
「後悔」という言葉があるが、「やった後悔」と「やらなかった後悔」があるという。死ぬ前にする後悔は、後者の「やらなかった後悔」である。
“変化意思”を持たずに生きていると、「何となく選択する」という受動的な人生を送ってしまうことになるだろう。
その結果、「やらなかった後悔」が残る。これが人生最大の後悔になってしまうのだという。そんな人生を送らないためにも、“変化意思”が大切だ。そのためにも、IGグループが30年近くやり続けている『将軍の日』に、ぜひ参加してみましょう!
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
五方よし経営
先週(9月19~20日)は、『IG後継者育成塾』(第8期第11講)でした。
今回は、価値観研修の一環として、「日本でいちばん大切にしたい会社~経営者の心得」というテーマで、坂本光司先生に導入講義をして頂いた。
坂本先生の講話は、何度となく傾聴させて頂いているが、いつも心の底から洗われる思いで聴き入ってしまう。
今回も再考させられることがたくさんあったが、坂本先生が提唱される“五方良し経営”について考えてみたい。
“五方よし経営”とは、「会社に関する5人(者)の幸せを追求し、実現させる経営」をいう。
近江商人が大切にしていた「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」という考え方があるが、坂本先生は「五方よし」だという。
「五方よし」の五方とは、
① 社員、その家族
② 社外社員(仕入先や協力企業)とその家族
③ 現在顧客と未来顧客
④ 地域住民、社会的弱者(障がい者や高齢者等)
⑤ 株主・出資者ならびに支援機関
注目すべきは順番であり、第1は「社員第一主義」である。さらに社員だけなく社員の家族を社員と同列、つまり第1に大切にすべき存在として明確に位置付けている点である。
第2は、これまで総じてコストと見てきた仕入先や協力企業を、パートナーではなく、「社外社員」として位置付けている点である。
第3は、現在顧客と合わせて、未来顧客をも明示している点である。
第4には、地域住民、とりわけ障がい者や高齢者等に対し、雇用する責任や、幸せにする責任を明確にして点である。
そして第5は、株主・支援機関を最下位に位置づけた点である。彼らにとって、関心が高いのは企業の業績である。
企業の目的は「その企業に関わる人々を幸せにすること」である。儲かるか儲からないかという損得経営ではなく、何が正しくて何が正しくないかを判断す善悪経営が大前提になる。
➀から④の人々の幸せを実現する善悪経営を行えば、業績はおのずと高まると考えている。“五方よし経営”、心して実行していきたいと思う。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」

NN全国大会
先週(9月11~12日)は、『NN構想の会・第25回全国大会』(ホテル椿山荘東京)でした。
2000年(H12)誕生以来、第25回目という節目の年を迎え、全国各地から多くの会計人の方々に参加して頂き、大盛況のうちに二日間を無事に終えることができて、感謝の気持ちでいっぱいである……感謝!
ある人からも、「よく25年も続けられましたね!」と声をかけて頂いたが、参加頂いた方々から、「今年も、参加した甲斐がありました!」の一言が励みとなり、やり続けてこられたのだと、正直、そう思う。「みなさんのお陰、感謝!」と……。
さて、今大会のテーマは、「自助努力~強みの上に己を築け」であった。
“自助努力(selfhelp)”とは、「他を頼らず、自力を尽くして物事を成し遂げようとすること」である。
パラダイムシフトが起こり、過去と未来がつながっていない時代環境の中、自らの意思で未来を創造していく覚悟が求められている……、そんな思いから掲げたテーマである。
大会第一日目は、第一部の『基調講演』から始まる。今年は、ドムドムフードサービスの藤崎忍氏をお招きして、「絶滅寸前から脅威の復活!!“ドムドム”の逆襲戦略TV、雑誌で話題沸騰!カリスマ社長の奮戦記」というテーマで、39歳まで専業主婦だった社長が“思いやり”経営戦略をと通して業績回復させた経緯を熱く語って頂いた。
それから、第二部の『パネルディスカッション』。業界の中堅・若手の会計人が、未来会計の事業化(年商1億円以上)について、自らの強みをどう生かして築いていったか、忌憚なく、特にAIやBIを活用した提供サービスの高度化、業務の効率化など、さらにAI時代における会計業界の展望について語ってくれた。
そして、一日目の最後、情報交流パーティー。抽選会を開催しながら、お酒を飲み交わしながら、一年ぶりの再会を喜び、楽しく情報交流している姿がみて、今年も開催できて良かったと感じ入った次第である。
大会二日目は、15の支持団体が主催、共催して分科会(5会場)を開催する。
それぞれの分科会ともに、業界が抱えている課題や将来展望について、どう取り組んでいくべきか、AIやBIを駆使して取り組む未来会計の事業化などについて、パネルディスカッションで盛り上がっていた。
毎年のことながら、二日間があっという間に過ぎてしまった感じだ……。
NN構想の会の支持団体はもちろん、協賛して頂いた企業、そして参加して頂いた会計人の人たちの熱い思いがあっての二日間だったと、改めて感謝したい!
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
七つの信念
過去の「”考える言葉”シリーズ」でも何度となく取り上げたものに、“信念(belief)”いう言葉がある。
“信念”とは、「揺らぐことのない考え、確信を持つこと」。自分自身が信じる価値観や目標に対する根強い確信を指す。これには、人生の目的や理想に対する信じる力が含まれているといえよう。
孔子は、論語の中で、「信念を貫き通す力」の重要性について次のように述べている。
「歳寒くして、然る後、松柏の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知る」(『論語』子罕編)
寒い季節になってはじめて、松とヒノキの葉が他に木々に遅れて枯れ落ちてゆくことに気づく、という意味である。
つまり、困難な状況に置かれた際に、自分の信念を貫き通すことの難しさを表しているのである。
“信念”とは自分で選びとるものだ。
一番大切なことは、どういう“信念”を持つか、どのように“信念”を育てるか、である。
要は、成功や期待どおりの結果に直結する信念を選択し、行く手を阻みかねない“信念”は捨てる覚悟が必要だ。
先週も紹介した『一瞬で自分を変える法』(アンソニー・ロビンス 著)の中に、「効果は実証ずみの奇跡を起こす七つの“信念”」という記事があったので、参考までに紹介したい。(著者が手本にしてきた成功者たちの“信念”だという)
1 いつも「可能性」に気持ちをフォーカスする
2 「失敗」はない、あるのは「結果」のみ
3 どんな結果にも潔く「責任」をとる
4 細かいことより「本質」をつかむ
5 「人材」こそが最大の資源
6 仕事は「楽しんで」やる
7 「努力の差」こそが「結果の差」である。
改めて、成功者たちには誰もが自分なりの“信念”を大事にして生きているのだと確信できた次第だ。
小生も、「やればできる!」、「すべては自己責任である」、「枝葉末節に捉われず、本質をつかむ」、「誰にも負けない努力をする」などは、“信念”といえるかどうかは別として、心がけていることだと思う。
これからは、“信念”といえるように心がけて、楽しんで生きたいと思う。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
五つのカギ
今回も、先週、紹介した『一瞬で自分を変える法』(アンソニー・ロビンス 著)の中からの気づきを紹介したい。
著者は言う。人生は紆余曲折……。「人は何度も人生に足をすくわれる。可能性を開花させ、夢の実現をはばむようなことが絶えず起きている」「しかし、危険がどこに潜んでいるのか、そして危険を克服するにはどうすればいいかを示す地図はある」と。
その地図を「富と成功を呼び込む“五つのカギ”」と呼んで、紹介している。順次検討してみよう。
① 富と成功の第一のカギは、「挫折にどう対処するか」である。
成功する人は、「挫折の連続こそが成功なのである」という。つまり、「挫折の裏返しが成功である」ことを、知っているのだ。
② 第二のカギは、「拒絶にどう対処するか」である。
成功する人は、どんな拒絶「ノー」も次の「イエス」のための足がかりにしているのだ。
さて、何回の「ノー」に耐えられるだろうか。
③ 第三のカギは、「金銭問題にどう対処するか」である。
まず、自分で稼いだお金を資本として活用する方法を学ぶことだ。お金を生かすも殺すも自分次第なのだ。「お金を稼ぎ、貯蓄し、与える」、それができるかどうかだ。
④ 第四のカギは、「自己満足にどう対処するか」である。
安心すると人間はどうなるか。成長をやめ、働くのをやめ、付加価値を創造するのをやめてしまう。
「生きるのに忙しくない奴は、死ぬのに忙しい奴だ」(ボブ・ディラン)
「自分を評価する時は、周囲の人を基準のするのではなく、自分の目標までの距離を評価せよ」ということである。
⑤ 最後、第五のカギは、「手に入れられそうだと思った分より、さらに多くのものを与えよ」である。
「生きることの極意は与えることだ」という。意義ある人生を生きるためには、まず与えることだ。多くの人は、まず自分が受け取ることを考える。しかし、人生はまず与えることからスタートするべきだという。
成功とは山の頂上を征服することだと勘違いをしている人が多い。本当にそうだろうか。「もし成功を望むなら、もしすべての目標を達成したいなら、成功とはプロセスであり、生き方であり、心の持ちようであり、人生の戦略なのだと心得なければならない」と、著者は言う。全く、同感である!
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」
