古田会計事務所

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今週の考える言葉「NN全国大会」

考える言葉

NN全国大会

   先週(9月11~12日)は、『NN構想の会・第25回全国大会』(ホテル椿山荘東京)でした。
 
   2000年(H12)誕生以来、第25回目という節目の年を迎え、全国各地から多くの会計人の方々に参加して頂き、大盛況のうちに二日間を無事に終えることができて、感謝の気持ちでいっぱいである……感謝!
 
   ある人からも、「よく25年も続けられましたね!」と声をかけて頂いたが、参加頂いた方々から、「今年も、参加した甲斐がありました!」の一言が励みとなり、やり続けてこられたのだと、正直、そう思う。「みなさんのお陰、感謝!」と……。
 
   さて、今大会のテーマは、「自助努力~強みの上に己を築け」であった。
 
   “自助努力(selfhelp)”とは、「他を頼らず、自力を尽くして物事を成し遂げようとすること」である。 
 
   パラダイムシフトが起こり、過去と未来がつながっていない時代環境の中、自らの意思で未来を創造していく覚悟が求められている……、そんな思いから掲げたテーマである。
 
   大会第一日目は、第一部の『基調講演』から始まる。今年は、ドムドムフードサービスの藤崎忍氏をお招きして、「絶滅寸前から脅威の復活!!“ドムドム”の逆襲戦略TV、雑誌で話題沸騰!カリスマ社長の奮戦記」というテーマで、39歳まで専業主婦だった社長が“思いやり”経営戦略をと通して業績回復させた経緯を熱く語って頂いた。
 
   それから、第二部の『パネルディスカッション』。業界の中堅・若手の会計人が、未来会計の事業化(年商1億円以上)について、自らの強みをどう生かして築いていったか、忌憚なく、特にAIやBIを活用した提供サービスの高度化、業務の効率化など、さらにAI時代における会計業界の展望について語ってくれた。
 
   そして、一日目の最後、情報交流パーティー。抽選会を開催しながら、お酒を飲み交わしながら、一年ぶりの再会を喜び、楽しく情報交流している姿がみて、今年も開催できて良かったと感じ入った次第である。
 
   大会二日目は、15の支持団体が主催、共催して分科会(5会場)を開催する。
 
   それぞれの分科会ともに、業界が抱えている課題や将来展望について、どう取り組んでいくべきか、AIやBIを駆使して取り組む未来会計の事業化などについて、パネルディスカッションで盛り上がっていた。
 
   毎年のことながら、二日間があっという間に過ぎてしまった感じだ……。
 
   NN構想の会の支持団体はもちろん、協賛して頂いた企業、そして参加して頂いた会計人の人たちの熱い思いがあっての二日間だったと、改めて感謝したい!
 

今週の考える言葉「七つの信念」

考える言葉

七つの信念

   過去の「”考える言葉”シリーズ」でも何度となく取り上げたものに、“信念(belief)”いう言葉がある。
 
   “信念”とは、「揺らぐことのない考え、確信を持つこと」。自分自身が信じる価値観や目標に対する根強い確信を指す。これには、人生の目的や理想に対する信じる力が含まれているといえよう。
 
   孔子は、論語の中で、「信念を貫き通す力」の重要性について次のように述べている。
 
   「歳寒くして、然る後、松柏の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知る」(『論語』子罕編)
 
   寒い季節になってはじめて、松とヒノキの葉が他に木々に遅れて枯れ落ちてゆくことに気づく、という意味である。
 
   つまり、困難な状況に置かれた際に、自分の信念を貫き通すことの難しさを表しているのである。
 
   “信念”とは自分で選びとるものだ。
 
   一番大切なことは、どういう“信念”を持つか、どのように“信念”を育てるか、である。
 
   要は、成功や期待どおりの結果に直結する信念を選択し、行く手を阻みかねない“信念”は捨てる覚悟が必要だ。
 
   先週も紹介した『一瞬で自分を変える法』(アンソニー・ロビンス 著)の中に、「効果は実証ずみの奇跡を起こす七つの“信念”」という記事があったので、参考までに紹介したい。(著者が手本にしてきた成功者たちの“信念”だという)
 
1 いつも「可能性」に気持ちをフォーカスする
2 「失敗」はない、あるのは「結果」のみ
3 どんな結果にも潔く「責任」をとる
4 細かいことより「本質」をつかむ
5 「人材」こそが最大の資源
6 仕事は「楽しんで」やる
7 「努力の差」こそが「結果の差」である。
 
   改めて、成功者たちには誰もが自分なりの“信念”を大事にして生きているのだと確信できた次第だ。
 
   小生も、「やればできる!」、「すべては自己責任である」、「枝葉末節に捉われず、本質をつかむ」、「誰にも負けない努力をする」などは、“信念”といえるかどうかは別として、心がけていることだと思う。
 
   これからは、“信念”といえるように心がけて、楽しんで生きたいと思う。
 

今週の考える言葉「五つのカギ」

考える言葉

五つのカギ

   今回も、先週、紹介した『一瞬で自分を変える法』(アンソニー・ロビンス 著)の中からの気づきを紹介したい。
 
   著者は言う。人生は紆余曲折……。「人は何度も人生に足をすくわれる。可能性を開花させ、夢の実現をはばむようなことが絶えず起きている」「しかし、危険がどこに潜んでいるのか、そして危険を克服するにはどうすればいいかを示す地図はある」と。
 
   その地図を「富と成功を呼び込む“五つのカギ”」と呼んで、紹介している。順次検討してみよう。
 
① 富と成功の第一のカギは、「挫折にどう対処するか」である。
 成功する人は、「挫折の連続こそが成功なのである」という。つまり、「挫折の裏返しが成功である」ことを、知っているのだ。
 
② 第二のカギは、「拒絶にどう対処するか」である。
成功する人は、どんな拒絶「ノー」も次の「イエス」のための足がかりにしているのだ。
さて、何回の「ノー」に耐えられるだろうか。
 
③ 第三のカギは、「金銭問題にどう対処するか」である。
 まず、自分で稼いだお金を資本として活用する方法を学ぶことだ。お金を生かすも殺すも自分次第なのだ。「お金を稼ぎ、貯蓄し、与える」、それができるかどうかだ。
 
④ 第四のカギは、「自己満足にどう対処するか」である。
安心すると人間はどうなるか。成長をやめ、働くのをやめ、付加価値を創造するのをやめてしまう。
 「生きるのに忙しくない奴は、死ぬのに忙しい奴だ」(ボブ・ディラン)
 「自分を評価する時は、周囲の人を基準のするのではなく、自分の目標までの距離を評価せよ」ということである。
 
⑤ 最後、第五のカギは、「手に入れられそうだと思った分より、さらに多くのものを与えよ」である。
 「生きることの極意は与えることだ」という。意義ある人生を生きるためには、まず与えることだ。多くの人は、まず自分が受け取ることを考える。しかし、人生はまず与えることからスタートするべきだという。
 
   成功とは山の頂上を征服することだと勘違いをしている人が多い。本当にそうだろうか。「もし成功を望むなら、もしすべての目標を達成したいなら、成功とはプロセスであり、生き方であり、心の持ちようであり、人生の戦略なのだと心得なければならない」と、著者は言う。全く、同感である!
 

今週の考える言葉「七つの特性」

考える言葉

七つの特性

   「どんなに勉強して、知識を深めても、それだけでは成功者にはなり得ない。成功を手にするためには行動が不可欠である」と、昔からよく耳にした言葉だ。
 
   確かに、私の知る限りにおいても、成功した人たちが、普通の人にないものを持っているとするなら、それは行動する能力だろう。では、卓越した行動力はどこから生じるのであろうか……。
 
   これも書棚を整理しているときに、目に止まった本で、『一瞬で自分を変える法』(アンソニー・ロビンス 著)というのがあった。もう10年前に購入した本である。
 
   その中に、「情熱を持って成功に向かって驀進する人たちには“七つの特性”が備わっている」という下りがあったので、どんな特性か、一つひとつ考えてみたい。
 
 ➀ 「情熱」・・・寝食を忘れ、とりつかれたように打ち込む。情熱は元気の源で、あらゆるものに意味を与えてくれる。
 ② 「信念」・・・魔法の力である。「自分にはできる」と信じていることは、やがて実現する。
 ③ 「戦略」・・・持てるもの(情熱や能力など)を体系的にまとめ上げるのに必要なものである。
 ④ 「明確な価値観」・・・生きていく上で、何が正しく、何が間違っているかを判断するための明確な信念体系である。
 ⑤ 「高エネルギー」・・・エネルギーに満ちた人は、じっとしていられない。チャンスを逃さないどころか、自らチャンスを生み出していく。
 ⑥ 「対人関係力」・・・自分の味方を増やす、人と絆を築く類まれな能力を持っている。心を通い合わせることができるのだ。
 ⑦ 「コミュニケーション力」・・・他人、そして自分と、どうコミュニケーションをとるかが、最終的には私たちの人生の質を決めるのだ。
 以上である。
 
   私たちの経済環境は、バブル崩壊後、「失われた10年」があっという間に「失われた30年」となった。デフレ経済が続く日本……。先だって、海外に行った時でも、ショッピングに出かけたが、買う気にならなかった。なぜ?日本で買ったほうが安く買えるからだ。
 
   今や日本の経済は、放っておけない状況にある。「失われた40年」ではなく、「崩壊する10年」になる可能性があるとも言われている。
 
   「仮説~実践~検証」のサイクルをまわし、自らの手で未来を創造する覚悟が問われている。行動のための“七つの特性”を自問自答してみたいと考える。
 

今週の考える言葉「黄金のワンパターン」

考える言葉

黄金のワンパターン

   一年半ほど前に、購入した本に『君はなぜ働くのか』(永松茂久 著)がある。これも書棚の整理をしているときに目に止まり、再読し、改めて気づかされたことについて考えてみたい。
 
   この本の内容は、著者である永松茂久さんが師匠として尊敬している斎藤一人さんに、仕事に関するいろんな質問を投げかけ、講義を受けるという形式で展開している内容である。
 
   その中で、“黄金のワンパターン”というくだりがあったので紹介し、考えてみたい。
 
   「商いは飽きない」という言葉がある。
 
   「この言葉で言うと、主語は売る側。自分が飽きないことが商売だって言っていると思う」が、それは違うのだという。
 
   「商いの主語はあくまでもお客さんなんだよ。お客さんが飽きないことが本当の商いなんだよ。自分が飽きるかどうかは関係ないの。いくら自分が飽きていたって、お客さんが飽きてなかったらそれを売り続けることが大切だし、いくら自分が飽きていなくても、お客さんが飽きていたらそれはもう商いにはならない」と。
 
   このくだりで出てくるのが、“黄金のワンパターン”……。
 
   「人から喜ばれること」を一つ見つけて、それを徹底的にやる。そして、何度もやっているうちにパターンが確立する。
 
   「人って、変化がないと飽きる一面を持っているけど、その反面で『ここは変えられたら嫌だ』っていう側面がある」という。
 
   例えば、水戸黄門のドラマ。問題が起きて、戦って、最後には印籠を出して解決するっていう“黄金のパターン”がある。
 
   悪役の言動にイライラしつつも、最後には、悪役を懲らしめるために、助さんと格さんが印籠を出すラストシーンがあるからこそ、スカッとした気分になり、ついついハマってしまうのだ。
 
   さて、我々の日常業務の殆どがパターン化されているものが多い。頭を使わなくても、手足を動かしていれば一日の業務は片づいてしまう…。マンネリ化して、退屈な日々を送っていないだろうか。
 
   そこで、どうだろう。パターン化された日常業務を“黄金のワンパターン”という視点から見直してみるって、のはどうだろうか。
 
   今自分が抱えている仕事の中に“黄金のワンパターン”といえる業務は何だろうか。
 
   “黄金のワンパターン”になるまで徹底してやり続け、そしてつくったあと、それを人に分け与える。そんな意識を持って、現状を見直してみると生産的で、面白そうだ。
 

今週の考える言葉「魅力」

考える言葉

魅力

   ある人から突然、「あなたの“魅力”は何ですか?」って、聞かれたら何て答えるだろうか。
 
   “魅力”とは、「人の心を惹きつけて夢中にさせる力」のことをいう。強み・長所・見どころ・取り柄・持ち味・真骨頂などの類語がある。
 
   少し気になり、インターネットで調べると、英語では“魅力”を表現する次の6つの単語があるという。
 
① 「attractive(アトラクティブ)」・・・人の心や興味を惹きつけるくらい魅力的である様。
② 「appealing(アピーリング)」・・・人に訴えかけるような魅力を持っているというニュアンスある様。
③ 「alluring(アルーァリング)」・・・魅力的かつ魅惑的または神秘的である様。
④ 「fascinating(ファシネイティング)」・・・興味をそそるというニュアンスが強い様。
⑤ 「tempting(テンプティング)」・・・誘惑するような魅力がある様。
⑥ 「charming(チャーミング)」・・・愛想や愛嬌があって魅力的である様。
 
   英語圏(英米など)では相手のことを誉めるシーンが頻繁にあるのだろう。そして、その“魅力”の感じ方にニュアンスの違いがあり、それぞれの表現方法としていくつもの単語が生まれてきたのだと思う。
 
   さて、今再読しているのだが、『君はなぜ働くのか』(永松茂久 著)という本がある。
 
   その章の一つに、「仕事がうまくいく人のルール」という題目があり、その中に「人間の“魅力”ってものを深く考えたことがあるか?」という問いかけがあった。
 
   そしてその中に、「“魅力”、それをひと言で言うと『また』だよ」という件(くだり)があった。
 
   「『また会いたい』『また行きたい』『また聞きたい』……。出会った人にそう思わせる力。それは“魅力”の正体だと思う」という。
 
   「“魅力”=“また”」……。「なるほど!」と納得させられると同時に、ハッとさせられた感じだ。
 
   今までに、「また時間を頂けますか?」「また話を聞かせてください」「また一緒に飲みましょう」などと、「また」を頂く機会が少なからずあったことを思い出される。そして、そんな時、大変心地良い気分だった…。
 
   ただ、その時に、「“また”=“魅力”」という受け止め方ができていたら、その「また」を追求して、その“魅力”を磨き上げる機会ができたのではないかと考える。確かに、「また」をしっかりと受け止めることができている人は、“魅力的な人”だと思う。
 

今週の考える言葉「傾聴力」

考える言葉

傾聴力

   IG会計グループ恒例である、月末・月初の全体会議のオープニング(7月31日)で「人を動かす “傾聴力”を磨こう!」というテーマで講話をしたので、その内容について再考し、まとめておきたい。
 
   古代中国の帝王学の要諦は、知恵袋ともいうべき賢者をそばに置くことに尽きるという。しかし、どんなに素晴らしい助言者がいたとしても、聴く側に“傾聴力”がなければ、すべては水泡に帰してしまう。
 
   人の話を聴かないタイプには2通りあるという。
 
① 一人は自分を過信している人
② もう一人はメンツにこだわる人
 
   だが、変化が激しく、多様化した今日的な環境において、衆知を集めるためにも、他の人々の意見に耳を傾けられるかどうか、すなわち、“傾聴力”はリーダーに限らず、誰にでも大切な要素ではないかと考える。
 
   某書物によると、“傾聴力”をを高めるスキルとして、次の8つの技術があるという。紹介したい。
 
① 相手の言うことは自分にとって大切な情報であると、先ず、思うこと
② 話し手の目を見て話を聴くこと
③ うなずくこと
④ あいづちを打つこと
⑤ リピートすること
⑥ 質問すること
⑦ メモを取ること
⑧ フィードバックすること
 
   税理士という職業柄、人前で話す機会も多いということで、ずいぶん前だが、その当時に流行っていた「話し方教室」に通ったことがあった。
 
   そのことをある人に言ったら、「それもいい勉強になったと思うけど、それよりも“聴き方教室”に行ったほうが、もっと役に立つのではないかなぁ……」と言ってくれた人がいて、妙に納得させられたことを思い出す。
 
   確かに、話し始める前に、相手の思い・言い分をしっかり聴いて、理解する方が適切なアドバイスができるし、その成果も大きい……。
 
   その時、決めたこと。「まずはじっくり人の話を聴こう」という覚悟だ。
 
   相談される人の解答(結論)は、その人の話の中のすでにあるということに気づかされた。「どうすればいいか」は分からないのではなく、決めかねているだけなのだ。
 

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