古田会計事務所

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今週の考える言葉「NN構想の会」

考える言葉

NN構想の会

   先週(10~11日)、“NN構想の会”(第26回全国大会)を東京・椿山荘で開催することができ、多くの参加者のもと、無事に終了することができた。その内容について、少し紹介したい。
 
   今回の大会テーマは、『価値共創の未来を築く~チャンスは無限にある』。このテーマのもと、社会的インフラとしての自覚のもと、職業会計人としての使命を全うするために何をなすべきか、みんなで真剣に考える大会にしたいと思い、企画した。
 
   第一日目は、小生の開会のあいさつの後、すぐに基調講演が始まる。
 
   今回は、『ピンチをチャンスに変える企業~時代の波に乗る経営者になるために』とテーマで、行列の並ぶ人気店『佰食屋』の創業者である中村朱美氏に登壇してもらった。
 
   社会問題となっている働き方改革と利益をどうしたら両立できるかを考えるなかで、「フードロスも残業もゼロにする」という視点から、一日100食限定というコンセプトで美味しいものを手軽な値段で食べられるお店『佰食屋』という発想が生まれたという。
 
   流暢で分かりやすい話し方で、聞き取りやすい内容だったと思う。
 
   そのあとすぐに、『パネルディスカッション』(第一部、二部)。
 
   今回は、若手・中堅の会計人がパネリストとして登壇し、「未来会計を支えるキーパーソンの役割」と「会計事務所の事業承継」をテーマに、会計業界の未来をどう創造していくのか、その課題は何か等について、熱い思いを語っ合ってくれた。
 
   そして一日目の最後は、『情報交流パーティー』。支持団体の企画・進行で、あっという間に、楽しい懇親会の時間を過ごして頂けたと思う。
 
   第二日目は、5会場に分かれての分科会。これは、14の支持団体が自らの活動の内容やどんなサポートができるのかを、企画・イベントを交えて、公開してくれる場である。
 
   いずれも面白く、内容の濃いテーマだったので、どれを選択するか、苦労したのではないかと思う。時代の流れもあるのか、「AI」に関する取り組み方について内容が多かったようだ。
 
   NN構想の会のモットーは、「個人の限界を組織の限界にしない。組織の限界を業界の限界にしない」である。
 
   この原点に立ち返って、「協働の精神」を培う二日間になったと、確信している。
 
   参加された多くの方々から、「来年も当然、やるんですよね!」と声をかけて頂き、たいへん励みになると同時に、嬉しくなった。誰もが、“NN構想の会”のような、衆知を集める場を期待しているのだと改めで確信した次第である。
 

今週の考える言葉「守破離」

考える言葉

守破離

   もう十数年前に購読していたもので、『躍進のバトンタッチ 後継者の鉄則』(井上和弘 著)という、分厚い本がある。
 
   『IG後継者育成塾』の題材になればと思ったのだろう、けっこう読み込んだ形跡がある。中でも、「第1章 守破離の大原則」という内容に惹かれたのだと思う。
 
   “守破離”は、室町時代の世阿弥の「風姿花伝」に出てくる、能を極める極意「序破急」によるものではないか、と言われている。また、茶道の千利休の言葉に由来するのではないかという説もあるようだ。
 
   小生は、“守破離”という言葉を聞くと、何となく「学びや成長には段階がある」というイメージが浮かんでくる。
 
   では、なぜ「守」から始まり、「破」を経て、「離」に至るのであろうか。考えてみると、これは単なる技術習得の順序ではなく、人が一人前になっていく“成長の原理”そのものではないだろうか。
 
 
➀ 先ず、“守”とは、まず教えられた型を忠実に守ることである。
 
   自分の経験や価値観だけを頼りにするのではなく、先人が積み重ねてきた知恵や基本を素直に学ぶ。基礎を疎かにして、いきなり独自性を求めても、本当の意味での力は身につかない。
 
 
② 次の“破”は、身につけた型を深く理解したうえで、それを自分なりに工夫し、発展させていく段階である。
 
   いつまでも教えられた通りにやるだけでは、環境の変化に対応できない。P・F・ドラッカーも、成果をあげるためには「強みに集中する」ことを説いている。学んだものをそのまま使うだけではなく、自分の強みと結びつけて、新しい価値を生み出すことが重要なのである。
 
 
③ そして“離”とは、型から離れ、自らの型を創り出すことである。
 
   ここまで来ると、単に「教えられたことができる人」ではなく、「自分で考え、判断し、周囲にも影響を与えられる人」になっている。
 
   以前、“仕事力”について考えた際にも、自己処理能力から協働する能力、さらに任せる能力へと、仕事への関わり方が進化していくことを整理した。 “守破離”もまた、自己完結から組織への貢献、そして新たな価値の創造へと成長していく道筋だといえよう。
 
 
   IG目標管理システムも、先ずは素直に学ぶ“守”から始まり、未来会計を通して
 
   主体性を発揮することで“破”とし、その積み重ねの先に、IG会計グループならではの価値を創造し、社会的インフラとしての使命を果たしていく“離”があると思う。
 

今週の考える言葉「リーダーマインド」

考える言葉

リーダーマインド

   最近、「リーダーシップ」について考える機会が増えている。
 
   組織を取り巻く環境が大きく変化し、これまでの常識や成功体験だけでは、切り拓くことが難しくなっているからである。
 
   では、優れたリーダーに共通するものは何だろうか?能力や経験だけではない。
 
   “リーダーマインド”こそが、リーダーとしての行動の原点なのではないだろうか。 
 
   “リーダーマインド”とは、役職や肩書きのことではない。自分が置かれている立場に関係なく、「自分がこの組織や未来をつくる」という当事者意識を持つことである。誰かに指示されてから動くのではなく、自ら考え、自ら決め、自ら行動する。そこにリーダーとしての第一歩がある。
 
   P・F・ドラッカーは、マネジャーを「組織の成果に責任を持つ人物」と捉えている。つまり、リーダーとは、自分自身の成果だけを考える人ではなく、周囲の人たちの力を引き出し、組織として成果を生み出すことに責任を持つ人だといえよう。
 
   そのためには、まず“大局観”が必要である。目先の問題に振り回されるのではなく、「何のために、この仕事をするのか」「どんな未来を実現したいのか」という根本に立ち返ることである。安岡正篤氏のいう「長い目」「多面的・全面的」「根本的」という三つの視点は、リーダーにとって重要な思考の基本である。
 
   そして、次に必要なのが“覚悟”である。未来は、誰かが用意してくれるものではない。自らがあるべき姿を描き、そこへ向かう道筋を考え、行動し続ける必要がある。IGグループが実践してきた未来会計も、まさに「未来を描き、現在との差を認識し、行動する」という考え方を基本としている。
 
   では、“リーダーマインド”を育てるには、何を意識すればよいのだろうか。
 
➀ “目的”を明確にする
  (何のためにやるのかを自らに問い続ける)
② “当事者意識”を持つ
  (他人事にせず、自分ならどうするかを考える)
③ “決断”する
  (正解を待つのではなく、仮説を持って一歩を踏み出す)
④ “人を活かす”
  (自分一人で成果を出すのではなく、仲間の強みを引き出す)
⑤ “やり抜く”
  (結果が出るまで、仮説~実践~検証を繰り返す)
 
   IGグループでは、後継者育成塾や行動計画発表会などを通じて、「自ら考え、未来を描き、行動する」人材づくりを大切にしてきた。目標を自ら掲げ、その達成に主体的に取り組むことは、“リーダーマインド”を養う格好の実践の場である。
 
   結局、“リーダー”とは、肩書きによって生まれるものではない。
 
   自分の人生や仕事に責任を持ち、周囲に貢献し、未来をより良くしようとする“心の姿勢”から生まれるのである。常に“リーダーマインド”を心掛けたいと思う。

今週の考える言葉「セルフマネジメント」

考える言葉

セルフマネジメント

   過去にも何度か取り上げたテーマであるが、“セルフマネジメント”(Self‐Management)について再考してみたい。
 
   コロナ後、在宅勤務やフレックスなど、自分で時間や仕事量を調整する場面が増えてきたせいだろうか、最近改めて、“セルフマネジメント”の重要性が盛んに言われ始めている。
 
   “セルフマネジメント”とは、「自己の目標達成のために、感情・行動・時間などを総合的に管理する力」を指す。今回は、「時間の自己管理」について考えてみたい。
 
   「時は金なり」という諺がある。ピーター・ドラッカーも、次の視点から、マネジメントにおける「時間管理」の重要性を指摘している。
 
① 時間は、貸し借りができない
② 時間は、蓄積や保存ができない
③ 時間は、代替できるものがない
 
   そして、ドラッカーは「時間管理」の真髄を「汝の時間を知れ!」という言葉で表現し、「記録」「管理」「まとめる」の3つの段階を「時間管理」の基本だと述べている。
 
   先ず、時間の「記録」とは、自分が時間をどのように使っているのを把握するために有効である。想定通りの時間の使い方ができている人は意外と少ないことに気づかされる。
 
   「管理」とは、成果を上げるために必要な仕事をすべて上げて、「どの仕事にどのくらいの時間を割くのか」をスケジュール化することである。優先順位を明確にして、ムダな時間の使い方をしていないか、期限は守られているかなど、チェックをする。
 
   「まとめる」とは、時間をまとめてムダをなくすことである。何らかの成果を上げるためには、ある程度まとまった時間が必要である。細切れの時間で物事を進めても大きな成果にはつながりにくいものだ。
 
   「時間のまとめ方」としては、次のような方法があるという。
 
① 週に一度、自宅で仕事をする。
② 打合せや会議などの日常的な仕事を特定の日にまとめる。
③ 毎朝、自宅で仕事をする。
 
   「時間管理」は、“セルフマネジメント”の基本である。何らかの成果を上げるには、ある程度、時間を「まとめる」努力が必要である。
 
   時間をまとめて、ムダをなくす努力を心がけたいと思う。
 

今週の考える言葉「クリエイティブ人生」

考える言葉

クリエイティブ人生

   “クリエイティブ(creative)”とは、創造的な・独創的な・想像力のあるなどの意味をもつ英単語である。主に、個性的な発想でアイデアを生み出したり、新しいものを創作したりすることを指す。
 
   21世紀に入って、すでに四半世紀が過ぎたが、時代環境の変化が激しい中、企業経営のキーワードとして、次の三つのことがよく言われている。
 
① グローバル化(Globalization)
② 多様化(Diversification)
③ イノベーション(Innovation)
 
   確かに、いずれも欠くことのできない経営の要素であることは相違ない。つまり、従来のパターン化された意思決定が通用しない時代環境に置かれていることを自覚しなければならないのだ。
 
   すなわち、これからは、自らの未来にどのように取り組むか、もっと自由に考える必要が出てきたということである。また、より“クリエイティブ”になることが求められているのだと言えよう。
 
   活気あふれるという言葉と共に使われる“クリエイティブ”は、この世のどんな場所においても自分を生かすことを意味している。仕事をするにしても、いかにすべきかというハウツー本や、誰かの意見を参考にするのではなく、自分自身の意見に耳を傾けるようにする。そうすれば、何をするにしても“クリエイティブ”にいられるのである。
 
   クリエイティブな人の特徴としては、次のようなことが挙げられる。
 
① 新しい体験や価値観を歓迎する(変化を楽しむ)
② 興味を持ったことには自発的に調べ、探究する
③ 既存の枠組みに捉われず、多様な視点で考える
④ 失敗や批判を学びの材料と捉え、粘り強く続ける
⑤ 感性が豊かで、細かな違いや違和感に気づきやすい
 
   そして、行動パターンの特徴としては、次のようなことが言えよう。
 
① 興味あるテーマに出逢うと、多方面から情報を集めて整理する
② 日常の中で「なぜ?」「もし~なら?」と頻繁に問いを立てる
③ 一人で考える時間と、他社と議論する時間の両方を大切にする
④ 仕事でも「もっと良くできないか」と改善案を問い続ける
 
   “クリエイティブな人生”を送ろうと思うならば、まず現在の自分の状況を見渡してみて、上記のようなことを、常に自問自答するように心掛けるべきだと思う。
 
   そして、「仮説~実践~検証」の経営サイクルを習い性にしたいと考える。
 

今週の考える言葉「賢明な対処法」

考える言葉

賢明な対処法

   世の中には、逆立ちしてもどうすることもできないものがある。それは、自分の過去の言動である。
 
   昔から、「他人と過去は変えられない。しかし未来と自分は変えられる」という教訓がある。つまり、変えられないものは受け入れ、自分と未来に目を向けようという意味の名言である。
 
   過去の過ちによっていかに成長するか、あるいは、今できることは何なのかを問うべきで、過去のことをいつまでもグチグチと反芻するのは、犠牲者の典型的な姿なのである。
 
   だが、私たちは、過去ではなく今この瞬間に生きている。昔のことで傷ついたりするのは本末転倒であり、自己否定的な行為である。
 
   また、自分の過去以外にも、自分で変えることができないものがいろいろある。次に掲げるのは、その事例である。はっきりと覚えておこう。
 
① なぜ明日の天気に気を揉むのか
② 1日24時間はそれ以上でも以下でもない
③ 自分の年齢を逆に数えることはできない
④ 「他人を変えられる」~これは驕りである
⑤ “対岸の火事”に心を痛めない
⑥ 「悲しみ」の伝染者・犠牲者になるな
⑦ いつか死ぬべき病が生命である
⑧ 物事を「あるがまま」に受け入れたうえでうまく利用せよ
⑨ 勢は昔から高いものに決まっている
⑩ 自分が「持って生まれたもの」はとことん愛すること
 
   確かに、この世界で何かを変えるために働きかけるというのは、大切なことである。しかし、自分の立場をわきまえることもまた大切なことなのだ。愚かな批判を下して、欲求不満に陥ることは避けるべきだ。
 
   「われわれのできることをしよう。夏には、ハエがいるものなのだ。森を歩けば、蚊に食われるのだ」(ラルフ・ウォルドー・エマソン、米国の思想家)。
 
   今や、パラダイムシフトの時代である。時代環境が大きく変わっていくのは避けられない事実である。その現実を受け止めたうえで、どう対処すべきか、が問われている。
 
   その唯一の手法が、「仮説~実践~検証」の経営サイクルをベースに展開する『未来会計(MAS監査)』である。一度、じっくりと自社の未来と向き合う一日、『将軍の日』に参加してみませんか!
 

今週の考える言葉「無心」

考える言葉

無心

   学生の頃、「雑念が多すぎる、もっと“無心”になろう!」と注意する先生がいた。言われると、その通りなのだが、なかなかそうはなれない……。
 
   あれもこれもとやりたいこと、やるべきことが多かった若き日々。分かっちゃいるけど、と言い訳しつつ、しょうがないと思い、諦めていたような気がする。しかし、いま思うに本当に分かっていたのだろうか……?
 
   書棚にあった、20数年前に購入した『無心ということ』(鈴木大拙 著)という書籍に目が止まり、パラパラとめくってみると、けっこう読みこなした形跡があった。
 
   昔ほど、雑念に振り回される機会が少なくなったのか、あえて「“無心”になろう!」と意識する機会が少なくなったような気がする。
 
   だが、この本に目が止まった……。この際、改めて“無心”について考えてみたい。
 
   無心には、次のような意味がある。
 
悪意や計算がなく、何気ないさま
心が何かに捉われず静かで澄んだ状態
「お金の無心」のように、金品をしつこく頼むこと
そして、仏教・禅・武道での“無心”とは、「私心や妄想がなく、いまこの瞬間に集中した心の状態」のことをいうそうだ。
 
   無心の効果としては、次のようなことが挙げられる。
 
① 雑念が減ると⑤判断がクリアになる
② 悪い感情が長引きにくくなる
③ 自分への執着がゆるみ人間関係が楽になる
④ 思考の癖がリセットされやすい
⑤ 体の感覚が戻りストレスに強くなる
 
   そして、“無心”になるための具体的な方法として、次のようなことが挙げられている。
 
① 呼吸に集中する
② 単純作業に没頭する
③ ゆっくり歩く瞑想
④ 感覚に意識を向ける時間をつくる
⑤ 趣味で「時間を忘れる」状態を目指す
 
   まずは、環境に流されている状態から、主体性(自分の意思と責任)を発揮できるようになること。そして、さらに主体性が行為に溶け込み、計算や自意識が前面に出ない“無心”に近づいていく。
 
   「主体性(有心)」から「無心的主体性(無心)」へ心を高めていきたいと思う。
 

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