今週の考える言葉「独創性」
考える言葉
独創性
いつも年末近くになると、次年度以降に向けて戦略的な発想・思考する機会が自ずと増えてくる……。
そこで、「戦略的発想」を磨き、深めるためにはどうしたらいいだろうか、と考えていたら、書棚にある『「戦略的発想」を磨く本』(千尾将 著)という以前に購入していた書物が目に入った。
そこには、「戦略的発想の重要な源泉は、新しいことを手がける、人に先んじて新しいことをする、ユニークなことをやることだ」と述べてある。一言で表現するなら、それは“独創性”だという。
さらに、「創業型企業家に見られる一大特質は、この“独創性”だ」と断じている。
“独創性”とは、独自の発想でものごとをつくりだすこと。要は、他の人の真似をせずに、自分独自の考えで新しい物事を創り出す能力のことをいう。
そして、“独創性”のある人には、次のような特徴が見られる。
① 好奇心旺盛
② リスクを恐れない
③ 思考に柔軟性がある
④ 芯をもっている
⑤ 継続的な学び
⑥ 失敗から学ぶ
⑦ 広い視野を持つ
では、その“独創性”を鍛えるにはどんな方法が考えられるだろうか。
① 多様な情報に触れること
② 批判的思考を養うこと
③ 「問題提起」を重視すること
④ 「自分は特別」と考えること
⑤ 「ゾーン」に入ること
以上、“独創性”のある人の特徴やその鍛え方について触れてきたが、なぜ、われわれ経営者は“独創性”に関心を持つのだろうか。
それは、つねに競争を意識しているからだろう。競争で優位に立つ方法を考えることが、戦略的発想である。それにはどうするか。それは競争相手に“差”をつけること。
つまり、① 差別化すること、② 集中すること、③ コストダウンをすること、である。
それらのベースとなるのが、“独創性”の発揮である。
これを機会に、今一度、自らの“独創性”について深く考えてみたいと思う。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」





