今週の考える言葉「変化意思」
考える言葉
変化意思
昨年、購入した書籍に『パーフェクトな意思決定~「決める瞬間」の思考法』(識学 安藤広大 著)というのがある。
この本が目に止まったのは、本の帯に『「検討します」は、全裸より恥ずかしい』という言葉に目が奪われたからだ。
著者のよると、「検討」という言葉は、相手が勝手に諦めるのを待つときに使われてしまっており、実際には何もしていない。つまり、遠回しに断るときに、「検討しますね」と、便利に使われてしまっているのだという。
本当はノーなのに、「検討します」と言って期待させることは、全裸より恥かしいことなのだという。
さて、今回は、著者が提唱している「“変化意思”を持とう」と言うことについて考えてみたい。
著者がいう“変化意思”とは、「変わりたいと思うこと」であり、「このままではダメだ」と気づくことだという。同感である。
実は、小生がいつも目標設定の重要性を説くのも、「現状のままではダメだ」という危機意識であり、「あるべき姿と現状との差」を明確にし、その差を埋める覚悟を決めた時から、自分の人生が始まるのだと思うからだ。
“変化意思”を持ち、目標設定したからといって、すべてがその通りに行くわけではない。しかし、自分で決めたことだから、「反省」や「修正」をすることができる。つまり、「仮説~実践~検証」という「PDCAサイクル」を繰り返し、実践することだ。
“変化意思”を持つということは、自らの人生に「責任」と「権限」を持つことだと言えよう。
ここで、一つ勘違いしてはいけないことがある。それは、「自分で決めないからといって、すべての責任から逃れられるわけではない」ということだ。そこには、権限を持たずに、誰かの指示に従い続けるという責任があるのだ。つまり、「安全地帯」はないということだ。
「後悔」という言葉があるが、「やった後悔」と「やらなかった後悔」があるという。死ぬ前にする後悔は、後者の「やらなかった後悔」である。
“変化意思”を持たずに生きていると、「何となく選択する」という受動的な人生を送ってしまうことになるだろう。
その結果、「やらなかった後悔」が残る。これが人生最大の後悔になってしまうのだという。そんな人生を送らないためにも、“変化意思”が大切だ。そのためにも、IGグループが30年近くやり続けている『将軍の日』に、ぜひ参加してみましょう!
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」