今週の考える言葉「超一流」
考える言葉
超一流
市場が成熟化すると、生き残るための新たな差別化戦略が求められる。そして、その戦略が描けるかどうかで栄枯盛衰の運命が決まる。
マーケティング論には、「プロダクトライフサイクル」という用語がある。それは、製品や市場の成長を「導入期~成長期~成熟期~衰退期」の4つに分類する考え方がある。
この考え方を用いることで、現在自社の製品・サービスがどのプロセスにいるかを客観的に捉えることができ、次の打ち手や戦略を立てることに役立つのである。
今の日本市場では、次の二つの理由から、「プロダクトライフサイクル」の短縮化が進んでいるという。
技術の発展速度の向上
顧客や市場のニーズの多様化・複雑化
さて、“超一流”といわれる人や組織は、自らの置かれている環境を客観的かつ正確に把握し、その変化に適用できるように常に自己変革を怠らないという。
そして、“超一流”と呼ばれる人には、いくつかの特徴があるという。
① 人格者である(企業や他人の利益を考えて行動する)
② 意思を伝えるのがうまい(他人の力を必要だと熟知している)
③ 現状を楽しめる(人や環境のせいにしない)
④ 規則正しい生活を送っている(食事、睡眠、運動のバランスがいい)
⑤ 後進を育てている(熱意と信念をもって指導・育成し、人望が厚い)
また、超一流として上記の特徴を身につけるために、次のようなことを心掛けているという。
① 継続して努力をする
② スピードを意識する
③ 謙虚さや柔軟性を持ち続ける
④ ユーモアを持つ
⑤ 向上心を持ち続ける
常に先を見据えて努力できる人であり、決めるのは他人の評価であることをよく自覚しているのだろう。
今、日本の市場は成熟期から衰退期にある、とよく言われている。しかし、どんな環境にあろうと、自らの立つ位置を決めるのは、当然のことながら自分自身の意思である。
だとすれば、超一流という人はどんな人か、またそうなるためにはどうしたらいいのか、熟慮するのも一考だと考える。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」