今週の考える言葉「いい会社」
考える言葉
いい会社
去る9月15~16日に開催された『IG後継者育成塾(第7期第11講)』は、「日本でいちばん大切にしたい会社」シリーズの著者としても有名な坂本光司先生をお招きして、『経営者としての心得』というテーマで、じっくり講義をして頂いた。
坂本先生は、「人を大切にし、幸せにする経営」こそが真のマネジメントの原理・原則であるという考えに立ち、「五方良し経営(①社員と家族、②取引先と家族、③顧客、④地域住民、⑤株主)」を持論として説かれている。
当会場で、皆に配布した『「新たな資本主義」のマネジメント入門』(坂本光司 著)に次のようなくだりがあるので紹介したい。
「利潤の追求は、マネジメントの目的・使命ではない。経営目的を正しく果たすための手段であり、またその結果に過ぎない」と述べ、さらに「利益は、高ければ高いほどいいのではない。あえていえば、次のような企業は、けっして“いい会社”とは思えない」と述べられている。自己チェックしてみよう。
「高収益でありながら、
① 早期退職者を日常的に募っている企業
② 社員に長時間残業を強いている企業
③ 社員の有給休暇取得率が低い企業
④ 社員に適正な賃金・ボーナスを支払っていない企業
⑤ 協力企業に理不尽な取引を強要している企業
⑥ 仕入先、協力企業に対し手形支払いをしている企業
⑦ 障がい者雇用に尽力していない企業
⑧ 高齢者雇用に尽力していない企業
⑨ 社員や家族への福利厚生が不十分な企業
⑩ 非正規社員比率が高い企業
⑪ 社会貢献・地域貢献活動が不十分な企業
⑫ 転職的離職率が高い企業
⑬ 社員に十分な成長機会を提供していない企業
⑭ 育児休業取得率が低い企業
⑮ さらなるノルマを平気で課している企業
⑯ 労働時間が長い企業
⑰ 職場環境が劣悪な企業」
以上の一つの項目でも該当すれば、けっして“いい会社”だと胸を張れない…。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」