今週の考える言葉「精進」
考える言葉
精進
“精進”という言葉は、日常的な仕事の場面でもよく使われている言葉である。
先だっての、IG新春セミナーにおける髙田明氏の講演テーマも『夢を持ち続けて日々精進』とあった・・・。“精進”料理、“精進”明けあるいは“精進”落としなどいうように、仏教に由来する言葉であることは違いない。
気になって調べてみると、語源はサンスクリットの「ビールヤ」という言葉だそうで、「勇敢さ」という意味があるそうだ。修行者は、ひたすら勇敢に努力して励むという、人並みを超えた努力の状況を表現しているのだろう。
小生の学生の頃は、団塊の世代で受験競争の最中だったが、「がり勉」という言葉が流行っていた。そんな中、「努力して結果を出すのは野暮で、努力をしないで結果を出せるのがカッコいい・・・」という風潮も一部にあったが、やはり、きちんと“精進”した者によって栄光の道はつくられたような気がする。
自分の思い描いた人生を送りたいなら、やはり、努力に勝る手段はないと確信をもつようになったのは、次の言葉との出逢いであったような気がする。
「天才とは努力する才能である」(ゲーテ)。
それまで、天才とは生まれつき備わった才能があり、努力しなくても成果を出せる人だと思って、羨ましがっていたが、そうではないと・・・。
努力なしで手に入る「自分のもの」など、存在しない。家庭が裕福で、親の遺産を引き継げるのは、その子の特権であろう。しかし、それを本当に「自分のもの」にしたければ、それを守り続ける努力が必要となるし、棚ぼた的な利益は儚いもので、反って不幸のもとになることがしばしばある。
IG会計グループも来年には35 周年を迎えるが、振り返ってみると、創業期の5 年間は倍々で業績が伸びていった時期であったが、みんなでひたすら努力、“精進”をした時期でもあったのだろう・・・。
“精進”し、懸命に生きていると、それだけで有難いことがある。それは、周囲から信用されて、お客様の紹介を頂戴したり、相談事が増えたりで、仕事が忙しくなることである。だから、一層“精進”する!(良循環のリズムが生じる)
人間はなぜ“精進”をするのか・・・?“精進”をし続けている人を観察し続けていると、その意味が分かってくる。自らの人生に価値ある目的を見出した人は、決まって“精進”し続けているということだ。
また逆も言えよう。一つのことに“精進”し続けることによって、価値ある目的に出逢えるのだともいえる。努力に勝る“精進”をしよう!
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」