『弁護士による労務問題対策』開催日:2018年9月26日(火)
実務セミナー
今回の実務セミナーは、「労務問題」をテーマに2部構成で開催させて頂きました。
第1部では、「退職金と税金」「給与と税額控除」をテーマに、注意点やポイントについて、当事務所所員の石浦よりお話しさせて頂きました。
第2部では、弁護士の足立聖子先生をお招きし、「労務問題対策」をテーマに「残業代未払や退職トラブル、労災対策」などについて、最近の事例や傾向を踏まえお話して頂きました。退職トラブルについては、「未払賃金支払請求、解雇をめぐるもの、セクハラ・パワハラなど」により企業が損害賠償や慰謝料を請求されるケースが非常に多くなっています。
これらの対策としては、「労働者の権利者意識が高くなっている」ことを十分に認識したうえで、慎重に対応する必要があります。特に解雇に関しては圧倒的に会社が不利になることが多いので、配置転換を行ったり、誠意ある対応を書面に残すなど、十分に注意して頂きたいとのことです。労災を含め、万が一労働者からこれらの請求があった場合、支払義務があると即座に認めず、慎重に対応することが大切とのことでした。
またセミナー終了後のアンケートでは、「労務上の問題」についてお伺いしました。
上位3位について、長時間労働に関する課題を考えている企業様が多いようです。会社ごとのケースがあるので適正な労働管理を実施していくことが大切であると思われます。長時間労働を減らす(未払賃金を発生させない)ために、事前対策として、「変動労働時間制」や「フレックスタイム制」などの導入も有効であるとのことでした。
今回のセミナーも30名の参加申込を頂き、大盛況にて無事終えることができました。誠に有難うございました。
次回は、12月7日(木)に『経営者セミナー』を予定しております。皆様のご参加を心よりお待ちしています。