今週の考える言葉「危険信号」
考える言葉
危険信号
企業経営において、危険信号とは何だろうか?表面的な現象としては、次のようなことが考えられる。
➀ 売上や利益の減少傾向
② 不良債権の増加傾向
③ 取引先(顧客)件数の減少傾向
④ 退職者数の増加傾向
⑤ 経費の増加傾向
⑥ 一人当たりの生産性の減少傾向
⑦ 遊休不動産の増加傾向
⑧ 不良在庫(不良品・死蔵品)の増加傾向
⑨ 在庫量の増加傾向
⑩ クレーム返品の増加傾向
企業の業績は、ある日突然、悪化するわけではない。顧客の変化に気づかない、社員の声に耳を傾けない、問題を先送りする、過去の成功体験に固執する。こうした日常の小さなほころびが積み重なり、やがて経営全体を揺るがす大きな問題へと発展していくのである。
P・F・ドラッカーは、マネジメントにおいて成果をあげることの重要性を説いている。成果とは、単に過去の実績を確認することではない。変化する環境の中で、何をすべきかを見極め、未来に向けて行動することである。だとすれば、経営者に求められるのは、目の前の数字を読む力だけではなく、その数字の背後にある変化を察知する力だといえよう。
経営の“危険信号”の予兆として、私は次の五つの点を留意しておきたい。
①「顧客の声」が聞こえなくなる
・・・顧客からの苦情や要望が減ったからといって満足度が高いとは限らない。期待されなくなり、何も言わずに離れていく顧客もいる。
②「数字の検証」が形骸化する
・・・売上や利益の目標を掲げていても、計画と実績の差異を分析せず、未達の理由を外部環境のせいにしているとしたら危険である。
③「社員の意欲」が低下する
・・・会議で意見が出ない、挑戦する人が減る、部門間の協力が進まない。
④「過去の成功」に執着する
・・・市場や顧客の変化を直視せず、過去の成功を根拠に判断することは、未来への適応力を失うことにつながる。
⑤ 「経営者の耳」が痛い話を避ける
・・・耳当たりのよい報告ばかりが集まり、悪い情報が上がってこない組織は危うい。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」





