今週の考える言葉「レバレッジ戦略」
考える言葉
レバレッジ戦略
レバレッジ(Leverage)とは、「てこの原理」という意味だ。ビジネスでは、少ない自己資金を元手に借入などを使って、資金の何倍もの取引や投資を行い、成果を大きくする仕組みのことを指す。
ここでいう、“レバレッジ戦略”とは、より少ない経営資源で戦略目標を達成する手段を絶えず模索することをいう。
『コア・コンピタンス経営~大競争時代を勝ち抜く戦略』(G・ハメル&C・K・プラハラード著)の中で、経営資源のレバレッジは、次の五つの基本的な手法によって達成できると述べてある。
① 経営資源の集中
長期間にわたり一つの戦略的な目的だけを追求すると、企業全体がその目的を目指して努力を集中することができる。一人ひとりは凡庸であってもまとまれば英知になる。そのためには、顧客のニーズに的を絞ることである。
② 経営資源の蓄積
企業は経験の貯水池である。大切なのは、蓄積された知識や経験を掘り起こす能力である。積み重ねられていく経験から改善と刷新のためのアイデアを掘り起こしていく能力は、経営資源のレバレッジには不可欠である。また、他企業の経営資源を借りることも考慮したほうがいいだろう。
③ 経営資源の補完
経営資源のレバレッジは、異なる経営資源を合わせて価値を倍増させることができるかどうかにもかかっている(ブレンドする)。ブレンドには、技術統合、職能の統合、それに新製品を生み出す想像力といった、いくつかのスキルを伴う。そして、ブレンドするときには、それらのスキルのバランスをとる必要がある。
④ 経営資源の保守・保存
今あるスキルや能力を再利用(リサイクル)すればするほど、経営資源のレバレッジの効果も大きくなる。リサイクルは技術的な企業力に限らない。ブランドもリサイクルできるのである。
⑤ 経営資源の回収
経営資源のレバレッジでもう一つ重要な決め手は、経営資源を投下してから売上のかたちで回収するまでの経過時間である。迅速に回収できると経営資源は倍増する。
以上、経営資源のレバレッジの5つの大きな領域が、レバレッジの範囲をカバーしていると考える。集中、効率よい蓄積、創造的な補充、注意深い保守、そしてスピーディな資源の回収。これらを考慮して、“レバレッジ戦略”を考えてみたいと思う。
転載元:IG会計グループ 「考える言葉」





