今週の考える言葉「5つの習慣」
考える言葉
5つの習慣
今までに何度となく再読している書籍の一冊に、ドラッカーの『プロフェッショナルの原点』という本がある。
冒頭の書き出しに、「本書のキーワードは、行動と成果である」と述べてある。そして、
「成果をあげる人は、その知識の豊富さではなく、なされるべきことをなすことによってである」と明言してある。
小生がこの本を何度となく手にとり、熟読する理由は、自己啓発の書として、また成果をあげる習慣を身につける訓練の書として、極めて有効な内容だからである。まさに、プロとしての原点に回帰できるのである。
「本書は、成果をあげる習慣を身につけるための訓練の書である」と前置きし、成果をあげるには、次の「五つの習慣」を身につけることが必要である、と述べている。
① 時間をマネジメントする
② 貢献に焦点を合わせる
③ 強みを生かす
④ 重要なことに集中する
⑤ 効果的な意思決定を行う
以上の五点のスキルについては、「時間、貢献、強み、集中、意思決定」とキーワードを明記し、いつでも思い出し、思考できるようにしている。
①の時間に関しては、まず大事なのは「汝の時間を知れ」である。時間を記録し、整理し、まとめるという三段階のプロセスが必要だ。そして、ムダを省いて、新たに生じた時間を④の重要なことに集中することだ。
②の貢献に関しては、自らに期待されている貢献は何かを問う。その時、大切なことは全体の成果への貢献と責任を意識することである。
そして、しかる後に、③の自らの強み、上司や部下の強みを総動員することだ。成果をあげるのに大事なもう一つのスキルが⑤の効果的な意思決定である。大切なのは妥協をしないことだ。成果をあげる意思決定は意見の対立からもたらされることが多い。
以上、成果をあげるための「五つの習慣」について考えてみた。
しかし、大事なことは、実際に行うことである。「成果をあげるためのスキルは実際に使うことによって磨かれる。すべていかにあるべきかが問題ではなく、いかになすべきかの問題である」という。
成果をあげてこそ、プロである。「五つの習慣」を体得したいと思う。転載元:IG会計グループ 「考える言葉」